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本当にハイエースの車内!? パイオニアのスピーカーで夢のようなオーディオルームが実現できた

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TEXT: フェルディナント ヤマグチ  PHOTO: 小林 健

ヴォーカルが目の前に立ち楽器の配置までわかる音場感

 昨年7月に購入した不肖フェルのトヨタ・ハイエース。車高を上げ、勇ましいブロックタイヤを履き、ヘッドライトを交換し、さらには荷室の床面に縞板を張り巡らし、理想のバイク用トランスポーターとして着々と改装作業が進んでおります。

 長い間悩んで、なかなか機種を決めることができなかったカーナビゲーションは、いまご紹介しているカロッツェリア・サイバーナビの最新型であるAVIC-CQ912-DCをチョイスしたわけですが、これにはもちろん理由がある。それはサイバーナビをはじめとする、カロッツェリア周辺商品のオーディオ性能が、ずば抜けて優れているからです。

 週末にバイクを積んで海や山へ出かける際は、大抵ロングドライブになります。当然音楽を聞いている時間が長くなる。少しでも良いサウンドで道中を楽しみたいでものです。“静寂”とは言い難いわがハイエース。しっかりと音楽を伝えてくれる製品が必要です。

 ショボい音が鳴っていたら、それだけでストレスですからね。逆に良い音を聞いていれば、例え渋滞にハマっても、良い気分で過ごすことができる。イライラしなくなる。優れたオーディオは安全運転にも繋がるのではないかと思います。

 その点カロッツェリアは優れている。なにしろ、もともとオーディオメーカーが作っている製品ですから、蓄積してきたノウハウの量が違う。パイオニアがオーディオメーカーの“出”であることは読者諸兄もご存知でしょう。しかしその“祖業”を知る方は少ないのではありますまいか。

ホームオーディオの技術が投入されている

 同社はもともとスピーカーのメーカーだったんですね。昭和22年に設立された当時の社名は「福音電機株式会社」。いやシブいですね。福音ですよみなさま。何と目出度い社名でありましょう。「PIONEER」は、当時製造販売していたスピーカーの商標名です。海外にもバンバン輸出して、社名よりも商標の方が有名になってしまったので、のちに現在のパイオニアに社名を変更したわけです。

 その昔、日本には大変なオーディオブームがありまして、そのころはサンスイ、トリオと並んでサン・トリ・パイの「オーディオ御三家」なんて呼ばれていたものです。祖業がスピーカーのパイオニアは、「スピーカーのパイオニア」のふたつ名を持つ、筋金入りの会社なのですね。

ハイエースにはセパレート2ウェイスピーカーが必須

 その名門の血筋を引くブランド”カロッツェリア”。やはりスピーカーが良い。私は低音を厚めに、加えて高音も思い切り立たせる、所謂「ドンシャリ」系の音が好きなのですが、その要望にも、今回装着した17cmセパレート2ウェイスピーカー「TS-C1730SII」はキッチリ応えてくれます。

 特筆したいのはダッシュボードの上に設置したトゥイーター。これヤバいです。どうせ買うなら、セパレート2ウェイスピーカーを選んだほうが良い。指向性のある高音域のサウンドが、しっかりとリスナーに向かって伝わってきます。とくにハイエースはスピーカーがフロントドアの下の方に置かれているので、純正スピーカーでは足もとで音がこもってしまいます。

 ところがオーディオ性能に優れるTS-C1730SIIのウーファーなら、低音に包まれるような感覚が得られます。通ぶってちょっと専門的な言葉を使いますと、「音離れが良い」と申しましょうか。スピーカーから出た音が、きちんとリスナーに届くのです。 さらにドアの鉄板に直付けの純正スピーカーとは異なり、不要な振動を減衰させる「インナーバッフル」という取り付け用アダプターの効果も見逃せないポイントです。

 ちゃんとしたスピーカーを選べば、商用車が夢のようなオーディオルームに生まれ変わるのだから堪りません。

誰もが納得する高品位な音質

 ジャズなんぞを聞きますと、ピアノの位置や歌手の立ち位置までが浮かび上がるような再現性。いやはや、「スピーカーのパイオニア」の面目躍如であります。無論音源にもよりますが、高音質音楽データを用意すれば、音楽が持つ本来の深みや柔らかさを忠実に再現してくれる。

 聞けば何とトゥイーター64kHzの超高域まで鳴らすことができるとのこと。もはや人間には聞こえない“超音波”の領域ですが、間違いなく「空気感」の再現ができている。

 いや大したもんです。「付けて良かった」と久々に思える製品でありました。加えてこのトゥイーター。面構えがじつに良い。表面を保護するメッシュの奥には、アルミ製のバランスドームダイヤフラムがキラリ。これが艶のあるサウンドを約束する証でもあります。また、取り付け後もトゥイーターの角度を変更できるロータリー機構も備わっています。

 助手席に乗った人間は、大抵「なにこれ?」と問いかけてきます。ここでスピーカーの意義について一発打てば、「オーティオ通」ぶれるというものです。

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