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20歳と22歳の若手を起用! 服部茂章率いるHREの2022年のナスカーは2台体制でスタート

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

  • ナスカートラックのレースシーン

  • ナスカートラックのレースシーン

2022年シーズンはドライバーラインアップを一新

  アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」。その3大カテゴリーは、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」である。2022年シーズン開幕戦、伝統のデイトナでのレースが2月第3週の週末に開催された。ちなみに、カップシリーズは前々週のロスアンゼルスで開幕を迎えている。

 ナスカー界で唯一の日本人オーナーとして長年参戦を続けている服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、このデイトナでのトラックシリーズ開幕戦である「NextEra Energy 250」に参戦した。

20歳と22歳という将来有望な若手を起用

 HREは、今季この開幕戦にCar # 16「LiUNA! Toyota Tundra TRD Pro」とCar #61「David S. Gray Toyota Tundra TRD Pro」という2台のタンドラを持ち込む。昨年まで3年にわたってHREのドライバーとしてチームに合流していたオースティン・ヒル選手に代わって、16号車にタイラー・アンクラム、61号車にチェイス・パーディの2名の選手を起用した。タイラー選手は20歳、チェイス選手も22歳という若手である。

 開幕戦の舞台となる、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは、フロリダ州デイトナ・ビーチにある全長2.5マイル(約4km)のトライ・オーバルコース。最大31度という深いバンク角があり、ドラフティングを使った超接近戦が繰り広げられるシリーズ屈指の超高速コースだ。

 トラックシリーズ第1戦「NextEra Energy 250」は2月18日(金)に決勝が行われたが、HREの61号車は練習セッション時からミスファイヤが発生。ECUを交換したものの、スピードは上がらず予選を通過することができないまま、残念ながらこの初戦で決勝進出ならず。もう一台の16号車は予選4番手を獲得し、決勝レースでも序盤から上位集団に絡み続ける。36周目、そして69周目にはレースをリードするなど、好調に走り続けた。
 レースもチェッカー目前となったラスト2周、トップを行く車両のすぐ後ろについて2番手から前をうかがっていたものの、前後に挟まれる形で後ろから追突されコントロールを失い、これがキッカケで12台が絡む多重クラッシュが発生してしまう。結果、16号車は28位でレースを終えることとなった。100周で行われるレースはこのチェッカー直前のレッドフラッグでオーバータイムに突入したため全106周で繰り広げられ、フォードのゼイン・スミス(Front Row Motorsports)がこれを制している。

 ナスカー・トラックシリーズは、ラスベガス・モーター・スピードウェイで3月4日(金)に行われる「Victoria’s Voice Foundation200」でシリーズ第2戦を迎える。

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