かつて「音圧」でバトった時代があった! 音質よりも迫力勝負のクルマの「外向きオーディオ」という謎文化 (1/2ページ)

かつて「音圧」でバトった時代があった! 音質よりも迫力勝負のクルマの「外向きオーディオ」という謎文化

この記事をまとめると

  • 90年〜00年代にブームとなった「音圧」カスタムとは
  • 音圧レベルを競い合う競技大会も全国で開催されていた
  • 騒音問題への発展で残念ながら音圧ブームは終焉を迎える

迫力の低音サウンドを放つ音圧マシンがそこかしこで唸りを上げていた

 元々は北米をはじめ欧州などでも人気のあったジャンルで、大口径のサブウファーをインストールして、大出力のパワーアンプでドライブするという力勝負のオーディオカスタムだ。この文化が日本に上陸すると、瞬く間に全国のカスタムファンやオーディオファンに受け入れられ、多くの音圧仕様のオーディオカーが作られることになる。ロックフォードで仕上げた外向き仕様のオーディオカスタム

 そもそも低音は周波数的に遠くまで音波が届く特性を持っており、デカイ音を遠くまで響かせる目的の音圧マシン(音圧に特化したオーディオカーをそう呼んでいた)は、12インチや15インチ口径のサブウーファーを複数発組み、クルマのオーディオとは思えないド迫力の低音サウンドを再生。ブーンブーンとうなり上げるベースサウンドが特徴であり、ブームだった当時を知るユーザーなら音の出所がわからないほど遠くから、重低音が響いてくる感覚を味わったことがあるのではないだろうか? これこそが音圧マシンの証だ。

重低音を彩る外向きサブウーファーが必須のアイテム

 そんな音圧自慢のカーオーディオのなかでも「外向きオーディオ」と呼ばれるジャンルは、ひとつのカテゴリーとして確立していった。文字通り車内で音楽を聴くのではなく外に向けて音を発する仕様。2BOXのラゲッジやセダンでもリヤハッチやトランクルームを開けたところにスピーカーを組み、外に向けてスピーカーを設置するスタイルが確立していく。パイオニアのウーファーボックス

 そしてミニバンや1BOXカーのラゲッジに壁(ウォールと呼ばれる)を組んで、ここにサブウーファーを外向き設置(ウォールに複数発を並べている)した車両が外向き車両の主流となっていく。リヤゲートを開けると車外に向けてズラリと並んだサブウーファーの数々は、音圧以上に圧巻であった。アクリルLEDで魅せる外向きオーディオ

 サウンド面では文字通り外側に向けて音楽を響かせるのが目的。イベントやカスタムカーが集まる各地のナイトスポットなどで、自分のクルマをアピールする&イベントを盛り上げるといった目的でもてはやされた。

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