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かつて「音圧」でバトった時代があった! 音質よりも迫力勝負のクルマの「外向きオーディオ」という謎文化

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TEXT: 土田康弘  PHOTO: HIACE Style 編集部/Auto Messe Web編集部

  • 外向きオーディオのアルファード

  • 街中で低音を鳴らす音圧マシン
  • アクリルLEDで魅せる外向きオーディオ
  • 秀逸なデザインセンスのハイエースの外向き仕様
  • パイオニアのウーファーボックス
  • 外向きオーディオのアルファード
  • 外向きオーディオ

「外向き」オーディオは音質よりも音圧をとことん追求

 昨今のカーオーディオはスマホに保存した曲をナビなどにブルートゥースで接続して楽しんだり、インターネット経由のサブスクで音楽を楽しむなど、ライトなリスニングスタイルが主流だ。一方ではコクピットのスピーカーを純正から上質なモデルに交換したり、音の調整機能を備えたDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を導入して、良い音を楽しむオーディオマニアも数多く存在する。いずれも快適なドライブミュージックを楽しむためのハイファイサウンドが基本だ。

 しかし今では少なくなってしまったカーオーディオのジャンルに「音圧」や「外向き」といったクルマ独自のオーディオ文化があったのをご存じだろうか? ’90年代中期から盛り上がりを見せたのがとにかくデカイ音を再生することを目的とした、ド派手で迫力満点のオーディオカスタムのカテゴリーがそれだ。

外向きオーディオ

迫力の低音サウンドを放つ音圧マシンがそこかしこで唸りを上げていた

 元々は北米をはじめ欧州などでも人気のあったジャンルで、大口径のサブウファーをインストールして、大出力のパワーアンプでドライブするという力勝負のオーディオカスタムだ。この文化が日本に上陸すると、瞬く間に全国のカスタムファンやオーディオファンに受け入れられ、多くの音圧仕様のオーディオカーが作られることになる。ロックフォードで仕上げた外向き仕様のオーディオカスタム

 そもそも低音は周波数的に遠くまで音波が届く特性を持っており、デカイ音を遠くまで響かせる目的の音圧マシン(音圧に特化したオーディオカーをそう呼んでいた)は、12インチや15インチ口径のサブウーファーを複数発組み、クルマのオーディオとは思えないド迫力の低音サウンドを再生。ブーンブーンとうなり上げるベースサウンドが特徴であり、ブームだった当時を知るユーザーなら音の出所がわからないほど遠くから、重低音が響いてくる感覚を味わったことがあるのではないだろうか? これこそが音圧マシンの証だ。

重低音を彩る外向きサブウーファーが必須のアイテム

 そんな音圧自慢のカーオーディオのなかでも「外向きオーディオ」と呼ばれるジャンルは、ひとつのカテゴリーとして確立していった。文字通り車内で音楽を聴くのではなく外に向けて音を発する仕様。2BOXのラゲッジやセダンでもリヤハッチやトランクルームを開けたところにスピーカーを組み、外に向けてスピーカーを設置するスタイルが確立していく。パイオニアのウーファーボックス

 そしてミニバンや1BOXカーのラゲッジに壁(ウォールと呼ばれる)を組んで、ここにサブウーファーを外向き設置(ウォールに複数発を並べている)した車両が外向き車両の主流となっていく。リヤゲートを開けると車外に向けてズラリと並んだサブウーファーの数々は、音圧以上に圧巻であった。アクリルLEDで魅せる外向きオーディオ

 サウンド面では文字通り外側に向けて音楽を響かせるのが目的。イベントやカスタムカーが集まる各地のナイトスポットなどで、自分のクルマをアピールする&イベントを盛り上げるといった目的でもてはやされた。

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