ノスタルジーなカー用品08:2DINオーディオ
またヘッドユニットにもデザイン的な流行がある。その代表例がグラフィックイコライザーを前面に押し出した2DINオーディオだ。DINサイズが一般化すると2DINサイズいっぱいに使ったオーディオが登場。当時はまだカーナビがなく、DINスペースはオーディオ機器専用として使われていた。
ちなみに、広いフェイスパネルを使ったグラフィックイコライザーがチカチカと明滅するモデルが人気を博し、各社からさまざまなタイプがラインアップされていた。車内のイルミドレスアップの一翼を担っていたのが懐かしい。
ノスタルジーなカー用品09:ウーファーボックス
さらに時代は進んで、’00年代前後には低音を増強するカスタムユーザーが増える。12インチのサブウーファーを1発または2発組める汎用のボックスが量販店でも山積みされていた時代があった。ラゲッジの隅にボックスを置いて、サブウーファーをブンブン鳴らしているのも当時はポピュラーのスタイルだった。
ノスタルジーなカー用品10:固形ワックス
日常ユースのアイテムのなかにも最近見ないアイテムも多い。そのひとつが固形ワックスだろう。艶の良さをウリにするブランドがしのぎを削った時代もあったが、使い捨てのシートタイプや液体タイプのワックスが数多く登場すると、固形ワックスはお手軽派のユーザーから敬遠されはじめる。今も本格的にカーケアを行っているユーザーには根強い人気はあるものの、カー用品店の売り場でも影が薄い存在となっている。
ノスタルジーなカー用品11:毛ばたき
変わったところではボディのほこり取りに用いる毛ばたきも、今ではほとんど見ることもなくなってしまったアイテムのひとつ。かつてはラゲッジやクォーターウインドウの内側に挟み込んでいる姿を見ることも多かった。今ではハイヤーやお抱え運転手付きのクルマで待ち時間にクルマをすりすりしてボディをメンテナンスしている姿を見る程度だろう。
ノスタルジーなカー用品の番外編:シガーライター
また、番外編として振り返りたいのが、喫煙派にはありがたかったシガーライター(ソケット)。かつては必ずシガーライター(ソケットに差し込んで電熱で発熱させてたばこに火を付ける装置)が設置されていたのだが、今では車内禁煙のクルマも多く、シガー(アクセサリー)ソケットはあってもシガーライターは絶滅状態だ。
このように、年代ごとに車内外で使われるアイテムはどんどん変遷していった。いずれも時代を反映するような装備なので、当時をリアルタイムで体験してきた読者には懐かしいのではないだろうか。現在使われている各種の装備も、数年後には消え去っていることだって想像される。次の世代の懐かしアイテムは何だろう?