スバル360の正統な後継車! 21世紀に蘇った「てんとう虫」の「R2&R1」はやっぱり名車だった (1/2ページ)

スバル360の正統な後継車! 21世紀に蘇った「てんとう虫」の「R2&R1」はやっぱり名車だった

この記事をまとめると

  • スバル渾身の軽自動車だった4ドアの「R2」と2ドアの「R1」
  • ザパティナス氏による洗練されたデザインが個性的だった
  • 欧州的なパーソナルカーとしてもっと売れてほしかった

「てんとう虫」から連なる小さなスバルの系譜

 一方、1969年にスバル360の後継モデルとして登場したのが「R-2」。こちらは3年ほどの短いライフだったがアルミ合金製エンジンを搭載し、ライバル車に対抗させるため「ハードミニR-2」とスポーティな打ち出しをしたモデルだった。

 そして「R-2」の名前をふたたび用いることで、新しさだけでなく、脈々と受け継がれているスバルのモノづくりへの想いを込めて(発表当時の広報資料より)登場したのが「R2」(2003年12月)。そしてその2ドア版の「R1」(2004年12月)だった。

1969年から1973年まで販売された「R-2」から30年後の2003年に「R2」が発売

4ドアの「R2」と2ドアの「R1」

 この両車の最大のアピールポイントは、何といってもそのデザインだった。分類すると非ハイトワゴン系の、いわゆるセダンタイプのクルマで、4ドアのR2でいうと全長(3395mm)×全幅(1475mm)はほぼ軽自動車規格を使い切り、全高は1520mmでホイールベースは2360mmという設定。

 一方で2ドアのR1(R)では、全長がR2に対して-110mm(3285mm)、ホイールベースが-165mm(2195mm)と大幅に短くなっていた点が特徴だった。全幅はR2と変わらなかったから、全長が短い分、いわゆるタテヨコ比はいい具合だった。

1年遅れて登場した2ドア版「R1」はホイールベースが短くなっている

ザパティナス氏による個性的な風貌

 スタイリングは、いかにも国産車離れしている……の印象どおり、当時のスバルのチーフデザイナーだったアンドレアス・ザパティナス氏が関わったもの。同氏はそれまでに「アルファロメオ」(147)、「フィアット」(バルケッタ)に在籍しており、さまざまな量産モデルを手がけていた経歴の持ち主だった。

ギリシャ人デザイナーのザパティナス氏が線を引いた

 R2/R1は「スプレッドウイングスグリル」と呼ぶ、航空機をモチーフにしたデザインのフロントグリルや、鏡面への水滴の付着を防ぐ空力形状のドアミラー、大径タイヤとダイナミックなフェンダー、キックアップ形状のリヤバンパーといったディテールが特徴。

 さらにワンモーションのフォルムや、航空機のモノコックシェル構造をイメージさせる一体感あるボディ断面なども持ち味としていた。軽自動車というと、一部のセダンタイプを除きハイトワゴン系が主流というなか、極めてパーソナル色の強い個性が光るスタイリングが与えられていた点が印象的だった。

スプレンデッドウイングスグリルなどデザイン面の特徴は多数

スバルが2003年に発売した4ドアの軽自動車「R2」と、その2ドア版「R1」。コンパクトなボディにスバルらしさが凝縮されていて、デザインにも走りにも妥協しないスバル渾身の軽だった。内装も機能重視というよりも、センスのいいデザインでまとめられていた。