一般人に「ベンツ」を浸透させた立役者! バブル期に旋風を巻き起こした「W124」とは (1/2ページ)

一般人に「ベンツ」を浸透させた立役者! バブル期に旋風を巻き起こした「W124」とは

この記事をまとめると

  • 1980~90年代の日本で大人気を博したメルセデス・ベンツ「W124」
  • 「最善か無か」のメルセデス・ベンツのフィロソフィが反映されていた
  • ポルシェが開発と生産に携わった「500E」というモデルも存在

バブル前後の日本で売れまくった「W124」

 ところでディーラーのショールームに並ぶ最新のメルセデス・ベンツはどれもステキなクルマばかりだが、ちょっと古めの、最近では「ネオクラシック」、「ヤングタイマー」などとして括られる1980~1990年代(もちろんそれ以前の60~70年代も!)のクルマには、チャーミングな名車が揃っていた。

「W124」(と「W201」)はその筆頭だ。W124の先代にあたるのは「W123」で、その前は、最初に「コンパクト」と呼ばれた縦目の「W114」。W123も同様に「Sクラス」に対してコンパクトと呼ばれたモデルで、初代Sクラス(W116)と同世代のクルマだった。

 そしてW124は、日本市場へは1986年から導入が始まった。その前年の1985年にメルセデス・ベンツ初の5ナンバーモデルだった「190」シリーズ(W201)が投入されており、新世代のメルセデス・ベンツ(「W126」型Sクラスの日本市場導入は1981年のこと)として、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を博した。

W124シリーズは1986年から日本市場で販売された

「ミディアム」から「Eクラス」に改名

 190シリーズがあったことから、このW124は当初は「ミディアム」の名で呼ばれ、とても個人的な印象でいうと、中庸のいかにも気勢を張らないこの呼び名に好感を抱いていた。だが、1993年のマイナーチェンジを機に「Eクラス」とややビジネスライクなアルファベット表記のモデル名が与えられるように。

 さらに1994年からからはメルセデス・ベンツのモデル名表記の変更に則り、モデル名の「E」を頭に置き、それに続けて排気量を示す3桁の数字、さらにボディバリエーションという表記に。たとえばエステートワゴンだったら、それまでは「300TE」と表記されていたのが、「E280ステーションワゴン」といった具合に。

「ミディアム」と言えなくなった時と同様、記号めいていたところがよかったTEが単にステーションワゴンかぁ、普通だよなぁ……などと思ったものである(あくまで個人の感想です)。

写真はエステートワゴンの「230TE」

輸入車のなかでメルセデス・ベンツが圧倒的な人気を誇る日本市場。1980年代~90年代にかけて、バブル期の日本でベンツの代名詞のごとく人気を博したのが「W124」こと初代Eクラスだ。「最善か無か」のベンツ哲学が濃厚だった最後の時代を振り返ってみよう。