プロが断言! いま軽自動車でレースを始めるなら「アルト」一択な理由とは (1/2ページ)

プロが断言! いま軽自動車でレースを始めるなら「アルト」一択な理由とは

この記事をまとめると

  • 全国で盛り上がるKカーレースで選ぶべきベース車両は?
  • 軽さ=性能につながる軽量なHA36型アルトがオススメ
  • 参戦するときにオススメのチューニングメニューとは

軽さが優位性にあるHA36型アルトが断トツにオススメ

 結論からいえばイチ推しは昨年まで現行型だったHA36型のアルトで、ワークスに代表されるターボでも廉価モデルのNAでもアリだろう。おもな理由は以下のとおりだ。まずは最近こそ上昇しているものの中古車が安くタマ数が豊富なこと、そして年式が新しいため快適性を含めて使い勝手に優れることだ。アルトターボRSのサーキット走行

 また有力なチューニングパーツメーカーやプロショップがこぞって開発に力を入れており、パワー系から足まわりまでカスタムするための部品が大量に出まわっている。そしてセッティングのデータがかなり煮詰まっている点も大きなアドバンテージとなる。

 さらに挙げるなら車重である。アルトワークスとターボRSの最軽量グレートが670kg、これはS660やLA400Kコペンと比べて160~180kgも軽いのだ。NAも今年から始まる『東北660選手権HA36カップ』の車両は、ごく一般的な軽量化で616kgというデータが残されている。ちなみに軽さで根強い人気を誇るHA23型アルトのレースカーをも凌駕し、ほとんどシェイクダウンの状態ながら上位に食い込んだ実力の持ち主。5ドアがゆえの使い勝手や燃費のよさも無視できない要素で、スプリントだけじゃなく耐久レースでも高い戦闘力を誇る。

レースマシンの重量測定

レース参戦に必須のアイテム&チューニングメニューは?

 ではHA型36アルトを手に入れたとして、最低限やるべきチューニングとは何か。サーキットを走る以上は絶対に欲しいのがロールケージ。サンデーレースであってもレギュレーションで義務化されているレースも少なくない。クラッシュに際して自分の身体を守ると同時にボディ剛性も向上できる。近年の製品はパイプのレイアウトが工夫されており、乗降性もノーマルと同等だ。軽自動車に施されたロールケージ

 続いてはサスペンション。見て分かるとおりHA36型はやや腰高感があるボディ形状なので、ローダウンして安定感を高めることが必須といえる。前述のとおり開発が盛んに行われた車種なので、車高調は選び放題だしセッティングのデータも多い。KCテクニカのサスペンション

 もちろんエンジン系のツボはNAとターボで異なり、NAなら昨年あたりからリリースが始まったチューニングECUで、電子スロットルのコントローラーと併せて使用すればよりベター。乗った人ならわかると思うが純正はパワー感もトルク感も乏しく、レスポンスも決して褒められたものではない。スポーティさはまったく感じられないが、上記の2アイテムでお世辞じゃなく『別モノ』に変貌を遂げるのだ。スロットルコントローラー

 ターボならエンジンを壊さず不安なく走るためラジエーターやオイルクーラーといった冷却系。モチロンECUやタービン交換も効果大だし魅力的だが、すぐオーバーヒートしては宝の持ち腐れになってしまう。

日本全国で盛り上がりをみせる軽自動車レース。クルマの特性上、車両重量がクルマの性能に大きく直結するため、選ぶべきベース車両は軽量であること。オススメはH36型アルトでターボとNAモデルがあり、それぞれのモデルで手を加えるべきチューニングメニューも紹介する。