スライドドア車ならなんでも高齢者フレンドリーとは限らない! 重要なシート形状とズバリ選ぶべき車種 (1/2ページ)

スライドドア車ならなんでも高齢者フレンドリーとは限らない! 重要なシート形状とズバリ選ぶべき車種

この記事をまとめると

  • 足腰の弱った高齢者をより快適にクルマに乗り降りするにはどのモデルがいい?
  • ポイントはフロアに対するシートの高さ=ヒール高さ
  • 後席の降車のしやすさはシートの高さも関係してくる

軽自動車ならルークスとekスペースがベスト

 例えば、高齢者を乗せ降ろしさせるのにもぴったりな、スーパーハイト系軽自動車の例を挙げると、後席のヒール段差は車種によって様々。日産ルークス&三菱eKスペース380mm、ダイハツ・タント360mm、ホンダN-BOX 355mm、スズキ・スペーシア360mmだ。高齢者の乗り降りしやすい軽自動車

 つまり、このなかで足腰が弱った高齢者が座り、立ち上がるのにもっとも適適しているのは、ヒール段差がもっとも高い380mmのルークスとeKスペースということになる。もっとも、ヒール段差は360mm以上あると座りやすく立ち上がりやすいので、ほぼ全車、高齢者対策としては合格と言っていい。高齢者の乗り降りしやすい軽自動車

Mクラスボックス型ミニバンならノア&ヴォクシーやステップワゴン

 では、高齢者施設などの送迎車としての使用頻度も高いMクラスボックス型ミニバンはどうだろう。2列目席のヒール段差は日産セレナ390+70=450mm、現行ステップワゴン385mm、新型ノア&ヴォクシー380mmだ。ここでのポイントは、セレナの場合ステップとフロアに70mmの段差があり、階段を2段上がるようにして乗り込まなければならない点だ。高齢者が乗り降りしやすいフリード

 よって、ワンステップフロアのノア&ヴォクシーやステップワゴンのほうが、足腰の弱った高齢者には向いている。新型ノア&ヴォクシーにはからくり機構を使った、パワースライドドアと連動して展開するユニバーサルステップもメーカーオプション(3万3000円)として用意され、ステップ地上高は200mmまで低まるから、高齢者や小さな子どもの乗り降りにぴったりだ。

 肝心のヒール段差は新型ノア&ヴォクシー370mm、現行ステップワゴン340mm、セレナ340mmと、ノア&ヴォクシーが圧倒。シートに腰を落とす、立ち上がる、どちらの方向もより楽ということになる。乗降時にはBピラーに縦長に付いた、下部は子ども用自転車のハンドルグリップと同じ細さにデザインされているアシストグリップの存在も、乗り降りのしやすさに貢献してくれるに違いない。

足腰の弱った高齢者をより快適にクルマに乗り降りさせてあげたい。そんな要望に応えてくれるクルマがなにか? について、考えたことはあるだろうか? まず、リヤドアの開口部が大きく、ステップが低く、ステップに段差のない両側スライドを備えたクルマがベストだ。紹介していこう。