ロシアの大統領車「アウルス・セナート」の正体とは (1/2ページ)

ロシアの大統領車「アウルス・セナート」の正体とは

この記事をまとめると

  • 2018年に誕生したロシアの高級車ブランド「アウルス」
  • ボッシュやポルシェなど欧州各社の協力で開発された
  • プーチン大統領専用リムジンがまず登場し、民生版は2021年から量産スタート

開発にはボッシュやポルシェなど欧州各社が協力

「アウルス(AURUS)」とはラテン語で「金」を意味する「AURUM」と「RUSSIA」を合わせた造語。開発はロシア国営の「NAMI」こと中央自動車エンジン科学研究所で行われ、「ボッシュ」や「ポルシェ・エンジニアリング」が開発に参画したと言われる。生産はロシア連邦内のタタールスタン共和国エラブガ工場で、ロシアの「ソレルス」社、そして同社と提携した「フォード」が生産や品質管理に手を貸していたようだが、3月1日をもって撤退している。とはいえほかにも、遮音設計にはフランスの「サウンド&サイト」社が、4WDシステムには「マグナ」社といった協力パートナーが挙げられる。

ロシア製の高級リムジン「アウルス・セナート」

V8ハイブリッドの4WDで0-100km/h加速わずか6秒

 V8・4.4Lツインターボのエンジンは単体で598ps/880N・mを発揮する。とはいえ純ICE(内燃機関)ではなく、ロシアの「KATE」製9速ATに組み合わせた62psの電気モーターと、リヤトランク下に積んだ350Vのハイボルテージ電力制御ユニット、容量不明のバッテリーを組み合わされたハイブリッドで、駆動方式は4WD。リムジン版の0-100km/h加速は6秒、高速走行時の燃費は100kmあたり10.6Lを謳っている。

ボディをストレッチしたセナート・リムジン

プーチン大統領車は6.5tの防弾装甲仕様

 やや腰高なプロポーションで、メルセデス・ベンツSクラスというよりは、ロールス・ロイス/ベントレーを大陸風のコワモテにアレンジしたようなボディ外観といえる。セナートの非ストレッチ版のサイズは全長5630×全幅2020×全高1685mmで、ホイールベースは3300mm、車両重量は2650kg。地上最低高は200mmが確保されており、0-100km加速は5.8秒と、リムジンをわずかに上まわる。

 ちなみに全長6300mmあるとされるリムジンの装甲仕様、つまりプーチン大統領仕様は6.5tあるとか。20インチの防弾仕様タイヤに火災&爆発フリーの燃料タンク、緊急用脱出口も備わるという。

エジプトのエルシーシ大統領を助手席に乗せて自らアウルスを運転するプーチン大統領

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