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障がい者でも走る楽しみを! 「パラモトライダー体験走行会」が鈴鹿サーキットで2回目の開催

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

総勢70名の参加者を集めて開催

 レーシングライダーとして世界で活躍した青木三兄弟の長男・青木宣篤選手と三男・治親選手のふたりが立ち上げた「一般社団法人サイドスタンドプロジェクト(SSP)」。事故などで障がいを抱えてしまい、2輪車を諦めた人にふたたびオートバイに乗ってもらい、オートバイに乗る趣味を一緒に楽しんでいけるようにと、障がい者を対象とした「パラモトライダー体験走行会」を2020年から定期的に開催している。

 おもに関東を中心に、サーキットや自動車学校で行っているが、今回、昨年の6月に引き続いて2回目となる鈴鹿サーキットでの開催が実現した。今回6名の障がい者が参加し、それ以外に参加を希望している見学者、そしてこのパラモトライダー体験走行会を支える数多くのボランティアスタッフなど総勢70名が集まる盛況な1日となった。

初参加2名を含めて多くのライダーが走りを楽しんだ

 参加者のうちの初参加は2名。中垣良則さんは脊髄損傷(胸椎Th6)の下半身の完全麻痺で車いすを使用している。そしてもうひとり、過去最年少参加となる17歳の山田翔太くんは極未熟児網膜症で、光が感じられる程度という全盲の参加者である。

 今回も午前中を中心に鈴鹿サーキットの敷地内にある交通教育センターでステップアップ走行練習を行い、夕方からパドックへ移動し鈴鹿サーキット国際レーシングコース(東コース)を、約1時間走行するというプログラムとなっている。この日は好天にも恵まれ、各参加者がそれぞれしっかりと走行した。

 彼らが走行するバイクは、SSPが用意する特注仕様。車両にはシフトべダルにアクチュエーターを取り付け、下半身不随の障がい者でも乗車できるよう、シフト操作を手元で行える補助システムを搭載している。さらにバイクのステップは通常のものではなくビンディングペダルに変更し、ライディングブーツの靴底にクリートをビス止めして、それで足を接合。さらにシートベルトで両腿を固定する。

 実際の乗車にはボランティアスタッフが移乗を手伝い、停車時・走行開始時には自立しないバイクをそのボランティアスタッフたちが支える。ちなみに、ヘルメットやレーシングスーツなどライディングギアも、SSPが用意しレンタルする。 

 サイドアシスト車(アウトリガー補助輪付きの小型車両)と、MVアグスタとBMWの大型バイク(コース走行用)も持ち込んだ。サイドアシスト車はステップアップ練習の際に、補助輪を付け替えながらプログラムを進めていく。夕方の国際レーシングコースの走行には、全日本ロードレース選手権で活躍する武石伸也選手と田所 隼選手が、先導ライダーとして2台ずつを引っ張るという豪華なものとなった。また、青木拓磨さんも一緒に走行を楽しんだ。

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