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発売前の高すぎる期待度に応えられず! 名車になり損ねた国産車8選

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • 期待外れのクルマ8台

  • 5代目シーマの走り
  • 5代目シーマのインテリア
  • 5代目シーマのリヤシート
  • CR-Zに搭載のLEA型1.5L i-VTECエンジン
  • CR-Zのフロントスタイル
  • CR-Zのリヤスタイル
  • RX-8の走り
  • RX-8の13B-MSP型ロータリーエンジン
  • アルテッツァのフロントスタイル
  • アルテッツァのインテリア
  • ブレビアの走り
  • ヴェロッサのフロントスタイル
  • キャストに搭載のKF型インタークーラーターボエンジン
  • ダイハツ・キャスト三兄弟
  • スズキ・クロスビーのフロントスタイル
  • クロスビーに搭載の6速AT
  • 期待外れのクルマ8台
  • 初代インサイト

発売前の過大評価や販売戦略でコケた日の目を見なかったクルマたち

 発売前から大いに話題となって期待を集めたクルマはいくつもあった。そして大人気モデルになるクルマもあれば、その真逆もある。また、まったく売れないクルマもあれば、売れはしたけど期待ほどではなかったと評されるクルマも。売れたし、ファンもいるし、魅力的であることには違いないけれど、「あれ、もっと期待してたのに……」という名車になり損ねたクルマを独断と偏見で紹介していこう。

名車になり損ねたクルマ01:トヨタ・アルテッツァ

 まずその筆頭は1998年に発売されたトヨタ・アルテッツァ。発売前はものすごく期待されて登場した一台で、「プロ一年目から大活躍間違いなし」のルーキー選手のようなメディアの扱いから、自ずと胸を高鳴らせたクルマフリークも多かったはず。なによりトヨタが久しぶりに発売する比較的コンパクトな後輪駆動×MT仕様もあるラインアップだったので、『ハチロクの再来』や『新世代FRスポーツ』などと自動車雑誌の誌面を賑わせた。これで読者が期待しないほうが無理というわけだ。アルテッツァのフロントスタイル

 そんななかで登場したアルテッツァだが、いかんせん比較されたクルマが悪かった。そのお相手はE46型BMW3シリーズで、Dセグメントの基準と言われたモデル。基準とは言ってみたが、じつはベンチマークとしたモデルなのだから、いきなりそれを超えるのは無理があるだろう。アルテッツァのインテリア

 アルテッツァは直4と直6エンジンを搭載したMT車の設定もあるFRの4ドアセダン(のちにステーションワゴンのジータも追加)なので、比較したくなるのは理解できる。だが、メルセデス・ベンツ、アウディ、BMWなどのドイツ勢のなかで、もっともポルシェに近いと言われるBMWを超えるのは、余程トヨタが本気にならないと無理な話である。

名車になり損ねたクルマ02:マツダRX-8

 2003年に発売されたマツダRX-8も期待を裏切ったと言われているが、現在でもマツダはロータリーエンジンを生産しており、2012年のRX-8の生産終了後も補修用としてベアエンジンを製造している。こうした昔からのユーザーを大切にしている点は素晴らしく、RX-7用の部品も復刻するなど、いまも製造しているためにオーナーは安心して乗り続けることができるのだ。RX-8の走り

 そんなRX-8だが、期待を裏切る形となった決定打はやはりターボ仕様がなかったこと。もちろん環境対策の問題であるから仕方がないのだが、3ローター化するなどで対策はできなかったのだろうか? そしてもうひとつ残念に思うのは、RX-8以前に13B型のNAロータリーエンジンを日本では体験できなかったこと。RX-8の13B-MSP型ロータリーエンジン

 海外ではFC3S型で、13B型ロータリーのNA仕様が販売されていたため、その官能的な魅力を知る人がいたわけだが、日本では販売されず。もし、この日本でも13BのNAロータリーが伝承されていれば、RX-8はもっと評価されたクルマになれたのかもしれない。

名車になり損ねたクルマ03/04:トヨタ・ヴェロッサ&ブレビス

 トヨタのヴェロッサ&ブレビスも不振に終わった一台だ。トヨタはバブル期に絶大な人気を誇ったマークⅡ/チェイサー/クレスタの三車種の再編を行ったのだが、2000年代に入るとなぜかマークⅡ/アルテッツア/ブレビス/ヴェロッサの4台体制に拡大。ヴェロッサのフロントスタイル

 その少し前となる1998年には、トヨタはスポーツ系のアルテッツァと5ナンバーサイズをわずかに上まわる小さな高級車のプログレを発売している。その後、2001年にイタリア語の造語の車名を持つ、ラテンテイストのスタイリングにMT仕様もあったヴェロッサを発売。時を同じくして、プログレの若者向けという立ち位置でブレビスもデビューする。結果的にマークⅡ/アルテッツア/プログレ/ヴェロッサ/ブレビスという、性格の異なる4ドアセダン5台体制がユーザーを混乱に陥れ、その後、マークⅡがマークXに車名を変更したことからも、戦略は失敗に終わったと言える。ブレビスの走り

 クルマは決して安くない買い物だけにユーザーも購入に際して、さまざまなリサーチもするし、反面、第一印象が良ければ衝動買いもできてしまう商品だ。それだけに、似たようなサイズとスタイリングを並べて、『さぁ、いかが!?』と言われても、決定打がなければなかなか手は出しにくいというもの。その意味では名前を覚えてもらうのに時間がかかり過ぎてしまった。

 とくにクルマに興味のないユーザーなら尚更で、クルマを買うときに比較検討するときに車名を初めて知る人も多い。歴史あるカローラやクラウンなら誰でも知っているから車名を聞けばどんなクルマかを理解できるが、新しい車名では難易度が高すぎる。

 逆に名前が浸透したクルマがモデルチェンジで大きく形やコンセプトを変えたときも厄介で、これは極端な例え話だが、新型スポーツカーにトヨタがエスティマの名前を与えたらどうだろうか? つまりクルマのイメージにつながる車名を浸透させることが大切であるというわけだ。ちなみにプログレとプレビスの写真を見せられて、車名をテレコにならず正解することはできますか?

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