クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • ファミリーカーなのにココまでやっちゃうあたりがホンダの真骨頂! 圧巻の走りを見せた「低床ミニバン」5台
CLASSIC
share:

ファミリーカーなのにココまでやっちゃうあたりがホンダの真骨頂! 圧巻の走りを見せた「低床ミニバン」5台

投稿日:

TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 本田技研工業/Auto Messe Web編集部

  • ホンダの低床ミニバン5台

  • 2代目ストリーム
  • 3代目オデッセイアブソルートのインパネ
  • K24A型2.4L 直4DOHCエンジン
  • 3代目オデッセイ・アブソルートのフロントスタイル
  • 5代目オデッセイ後期モデルの走り
  • 5代目オデッセイのスライドドア
  • 5代目オデッセイの走り
  • エリシオン・プレステージのフロントスタイル
  • エリシオン・プレステージの走り
  • ジェイドRSの走り
  • ジェイドRSのリヤスタイル
  • ホンダの低床ミニバン5台
  • 2代目オデッセイ・アブソルートV6

スポーツカーばりの走りが自慢だったホンダのミニバン

 ホンダのオデッセイがついに(一旦?)消滅してしまうのは、筆者にとって悪夢と言える。何故なら、筆者は2代目オデッセイ・アブソルートを10年に渡り乗り続けたほどの、オデッセイファンなのである。当時、CARトップ本誌などでミニバンマイスターと呼ばれ、ミニバンの魅力を広く伝えてきたのだが、2代目オデッセイ・アブソルートV6の欧州車に迫る走行性能に、当時ぞっこん。その気持ちは10年乗り続けても変わることはなかったと、記憶している。2代目オデッセイ・アブソルートV6

 さて、ここではそんなホンダのミニバンのなかでも、走り自慢だった低床ミニバンの魅力に迫りたいと思う。ただし、多人数乗用車として果たして低床、低全高のミニバンが正解だったかは、また別の話ではあるのだが……。

ホンダ自慢の低床ミニバン01:
3代目オデッセイ・アブソルート

 ホンダが走りにこだわり続ける自動車メーカーであることは、今も昔も変わるところがない。まず取り上げたいのは3代目オデッセイ・アブソルート。このモデルは、まさにホンダスピリッツが込められたミニバンであり、走りを最優先するためにあえて1550mmの低全高・低フロア、そしてリヤヒンジ式ドアを採用したモデルだった。3代目オデッセイ・アブソルートのフロントスタイル

 走りの質感を決定付けるボディ剛性は、2代目アブソルートを大きく上まわる。2.4L直4のK24A型エンジンは、最高出力200ps/最大トルク23.7kg-mを誇り、さらに当時のアコード用とはいえ別物のチューニングが施されたことで、4気筒ならではのトルクの厚みを発揮。5速ATとのマッチングも素晴らしく、シーンによっては2代目アブソルートV6をリードするほどの速さを持ち合わせていた。K24A型2.4L 直4DOHCエンジン

 装着タイヤは215/55R17サイズで、スポーツサスペンションを奢るフットワークはもはやスポーティカーのよう。当時の試乗記では、走りの資質/切れ味/動力性能/操縦性は、オデッセイ版ユーロRと呼びたくなるほど!! と記している。しかも最終型オデッセイと比べて、低重心ゆえに足まわりを硬めずに済んだため、乗り心地もフラットで快適であった。3代目オデッセイアブソルートのインパネ

 たしかに室内空間の頭上方向の余裕は少なく、ミニバンらしい高い見晴らし視界も得られなかったものの、世界で類のない走りに特化したミニバンとしての完成度は極めて高いものであった。数年前、ホンダのオデッセイ開発陣に聞いたところ、3代目オデッセイは現存率が極めて高いということだった。それほど、多くのオデッセイファンに愛され、長きに渡って乗り続けているということだ。

 加えて、ペッタペッタのドレスアップカー比率が多いのも、この3代目オデッセイである。ちなみに2代目オデッセイ・アブソルートユーザーだった筆者が3代目アブソルートに買い替えなかった理由は、全高、室内空間、スポーティな走りを両立する魅力が、2代目を上まわらなかったからだ。

ホンダ自慢の低床ミニバン02:
エリシオン・プレステージ

 300psを誇るプレステージグレードが存在したホンダのエリシオンも、記憶に残る名作ミニバンと言っていい。国内向けの初代は2004年に登場し、2013年まで販売されていたのだが、2007年に追加された上級グレードのプレステージには、3.5L V6エンジンを搭載。エリシオン・プレステージの走り

 内外装の豪華さはもちろん、走行性能においても特別な1台だった。とにかく走りは豪快で、アクセルペダルを床まで踏みつければ、血の気が引くほどの怒濤の加速力を見せつける。そのパワフルさは運転する側が、途中でアクセルを緩めてしまうほどだった。全高は1810mmもあったのだが、もちろんホンダのミニバンならではの低床パッケージで、見た目からは想像もできない低重心感のある走りと俊敏なフットワークさえ見せつけてくれた!

ホンダ自慢の低床ミニバン03:ジェイド

 ステーションワゴンのような低い全高&低床とヒンジドアを持つミニバンがホンダのジェイドだ。2015年から2020年までひっそり(?)と売られていたモデルで、全高はもっとも低いグレードで1530mm。この数値は3代目オデッセイ・アブソルートの1550mmよりさらに低いのだ。ジェイドRSの走り

 見た目も室内空間もほぼ3列6シーターのステーションワゴンという感じで、2〜3列目席のV字レイアウトが新鮮であったが、ミニバンとしては使いにくかった。しかし、その理由は何かと言えば、6人座れるスポーツワゴンととらえれば、室内空間のミニバンらしからぬ世界もどうということはない。とくに2015年に加わった、専用パワートレーン、シャーシセッティングを持ち、225/45R18サイズのスポーツタイヤが奢られるRSの走りは、とびっきりのスポーツ度はないものの、適度にスポーティ感あるワゴン的な低重心感覚にあふれた乗り味はなかなかのものだった。ジェイドRSのリヤスタイル

 もっとも、基本的には中国向けのクルマであったので、ホンダのスポーツスピリットの注入度はそれほど高くなかったようだ。ミニバンと見ると中途半端過ぎたのか、後期には2列シートモデルまで登場。これがオシャレなワゴンとしてなかなか良かったのである。

12

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS