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タクシーどころか救急車までドレスアップ! タイの驚くべきカスタム事情

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TEXT: 小林敦志  PHOTO: 小林敦志

  • タイのカスタム事情のイメージ

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  • タイのタクシー
  • タイの救急車

タイのタクシーはトヨタ・カローラが多い

 世界的に見ても大都市となるバンコクは市内に多数のタクシーが走っている。その車両のほとんどはトヨタ・カローラ アルティス(カローラ セダン)だ。コロナ禍前最後(2019年末)に訪れたときには、現行アルティスのタクシーが出始めた時期でもあった。ほぼ3年ぶりに訪れた今回、タクシーは現行型がメインかと思いきや、相変わらず先代がメインのまま。コロナ禍となってから日本のタクシー会社と同様に、稼働が極端に減ったことにより車両の入れ替えが延びている印象を受けた。

個人・法人問わずドレスアップしている

 そのバンコク名物ともいえるカローラタクシーのなかには、スポイラーやアルミホイールを履かせてドレスアップしている車両を見かけることがある。「ボディカラーが緑もしくは黄色の個人タクシーをメインに、ドライバーが個々にドレスアップしています。ですが最近は以前に比べるとその数は激減しています。その昔はGTウイングなどをつけた本格的な仕様もありました」とは地元事情通。

タイのタクシー

 個人タクシー以外の法人タクシーでもドレスアップを楽しんでいるドライバーがいるようだが、車両はタクシー会社のものとなるので、本来はドレスアップしていいものなのかはよくわからないとのことであった。個人か法人かを問わず、タクシー車両はカローラばかり。そのなかで単なるカローラタクシーの1台として埋没しないためにもドレスアップを行うのかもしれない。

 さらに今回気になったのは、街なかでやたら救急車を見かけたこと。タイ、そしてバンコクも依然として新型コロナウイルス感染拡大傾向が続いている。そのようなコロナ禍だからこそ、救急搬送している救急車を見かけるのかもしれない。ちなみにタイの救急車は有料となり、消防署ではなく私立病院または慈善団体が運営しているとのこと。

救急車のドレスアップはアピールも兼ねている?

 そして、日本では管轄がお役所ということで想定すらできないのだが、救急車もドレスアップした車両が街なかを走っている。筆者が見た限りでは車両はいずれもハイエース。日本でいうところの5ナンバーサイズの標準的なライトバンベースもあれば、3ナンバーサイズのロングベースなど、ハイエースといっても多少仕様はバラけている。

 前出の事情通によると、「ドレスアップしている救急車は慈善団体が運営しているものになる」とのことであった。こちらも、ハイエースがメインと考えれば、「同じハイエースなので、自分たちらしく目立ちたい」という気持ちがあるのかもしれない。ただし、タクシーも救急車もドレスアップするのみで、足まわりやエンジンをいじることはまずないとのことであった。

タイの救急車

 また、バンコクではハイエース コミューター(マイクロバス仕様)に運転手のついた、“チャーターバス”のようなサービスが盛んとなっている。このチャーターバスは見た目ほとんどノーマルなのだが、ほとんどすべてのチャーターバスは内装をかなり作りこんでいる。シートの変更はもちろん、電飾も派手な天井や内装のあちこちに凝った彫刻が施されていたりして、車内に乗り込んで驚くことが多い。

 もちろん、大型トラックやダンプ、長距離バスなども日本のデコトラを思わせるものが多く走っている。自分らしさを少しでもいいから見せたい。それが自分の運転するクルマをちょっといじりたくさせているようで、それがタクシーであろうが、救急車であろうがお構いなしなのが、タイ流なのかもしれない。

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