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最近影が薄いのが残念! ジムニーの兄貴分「初代エスクード」はいまみてもシビれるカッコよさ

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/スズキ

  • 1988年にデビューした初代スズキ・エスクード

  • 1988年にデビューした初代スズキ・エスクード
  • 最小回転半径は4.9mに抑えられていた
  • 3ドアのコンバーチブル
  • 5ドア版のエスクード・ノマド
  • かなりの希少車だった「レジントップ」
  • ヘリー・ハンセンやゴールドウィンとコラボしたエスクード

平成末期、まだSUVという言葉がなかった時代

 初代「スズキ・エスクード」が登場したのは1988年のこと。この年に自工会が発行した『自動車ガイドブックvol.35』を見てみると、このころの「乗用車」のページに載っているクルマは、たとえばトヨタ車ならばセンチュリーを筆頭にソアラ、クラウン、マークII/チェイサー/クレスタに始まり、スターレット、スプリンター・カリブといった風に、セダン、クーペ、2BOXなどのモデルが、ヒエラルキー(ボディサイズ、クラス順)で並べられているページがまず続いた。まあこれは昔からのしきたりのようなものだ。

 そして「乗用車」の途中から見出しが「ワゴン/コーチ」と変わり、1BOXのライトエースや、ランクル、ハイラックスが載っているが、まだオマケのようで、今のようにもはやSUVが乗用車の主力になっているムードとは、たいそう様相が違っていた。

 では今で言うSUVのカテゴリーの車種は? というと、全メーカーのページから拾っても5ナンバーの範囲だと先に挙げた2車のほか、ブリザード、テラノ、パジェロ、ビッグホーン、ラガー、以上、である。当時あったRV誌を手伝うことがしばしばあったが、こんなに少ない車種(あとは1BOXも含まれていたが)でよく月刊誌を毎号まわしていたものだ……とも思う。

ジムニーの上のクラスの世界戦略車

 なので、そんななかにまさしく彗星の如く現れたのが初代エスクードだった。当時のスズキには、言わずと知れたジムニーがあり、1300ccのJA51型の輸出仕様だったSJ413型が小型4×4として人気を集め、とくに北米仕様の「SAMURAI」は販売が好調。そこでジムニーの上をいくクラスの世界戦略車として企画されたのがエスクードだった。ちなみに車名のエスクードとは、スズキの資料によれば「昔のスペインとスペイン語圏の中南米諸国、ポルトガルで使用されていた各種金貨、ポルトガル、ポルトガル領の通貨単位」に由来したものだ。

 最初に登場したのは3ドア。全長×全幅×全高は3560×1635×1665mm、ホイールベースは2200mmと、JA51型ジムニーより205mm長く170mm幅広く、高さは35mm低い設定で、ホイールベースは170mm長かった。さらにトレッドは前後で185〜180mm幅広くとられたものの、最小回転半径はJA51型ジムニーと同じ4.9mとし、コンパクトさが守られた。

最小回転半径は4.9mに抑えられていた

ブリスターフェンダーがカッコよかった

 スタイリングはそれまでの4×4とはまったく別世界の見るからに洗練されたもので、曲面フロントガラス、フラッシュサーフェスボディ、ブリスターフェンダーなどが特徴。とはいえ前後に樹脂バンパーを採用し、アプローチアングル40度/ランプブレークオーバーアングル25度/デパーチャーアングル41度と、本格オフロード車の数値だった。一方でインテリアは乗用車感覚。ウエストラインが一段下げられていることで、ドアミラーの視界も巧みに確保されていた。

 エンジンには、当時のスズキでは最大の4気筒1.6L(82ps/13.1kg−m)を搭載。軽量化設計のエンジンで、車重を950~1010kgに抑えるのにも貢献した。ドライブトレインにはトランスミッションとトランスファーを一体化したセンタースルー方式を採用。ラダーフレーム構造の採用をはじめ、サスペンションはフロントがストラット、リヤがトレーリングリンクwithセンターウイッシュボーンで、前後とも160mmのストロークが確保されているなど、本格的なスペックも与えられていた。

3ドアのコンバーチブル

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