なぜヤリスじゃない? アメリカで「GRカローラ」が発表されたワケ (1/2ページ)

なぜヤリスじゃない? アメリカで「GRカローラ」が発表されたワケ

この記事をまとめると

  • アメリカで発表されたGRカローラ
  • いままたカスタマイズカーが人気
  • GRヤリスはベースのヤリスが販売されておらず未導入

アメリカ市場でヤリスは販売が休止されてしまった

 答えはとてもシンプルだ。アメリカでは2020モデルイヤー(2019年夏~2020年春発売モデル)をもって、4ドアヤリスとヤリスハッチバックの販売が休止されたからだ。

USヤリスのハッチバック

 アメリカ市場では2000年代以降、トヨタなど日系メーカー各社が、グローバルでいうところのBセグメント(日本ではコンパクトクラス)に相次いで参入した。アメリカの主要市場である、C/Dセグメントからのダウンサイジングを狙ったのだ。C/Dセグメントには、「カローラ」、「カムリ」、「シビック」、「アコード」などが属する。

 しかし、2010年代になると市場トレンドはC/Dセグメントから、「RAV4」や「CR-V」などコンパクトSUVへのシフトが顕著になっていく。

 そうしたなかで、トヨタはC/Dセグメントセダン市場での地盤固めを検討。「カローラ」、「カムリ」について、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の採用に併せて、走りの良さと若い世代にも強くアピールできるスポーティなデザインテイストを盛り込んだ。

USカローラのイメージ

 とはいえ、2010年代後半から2020年代へと向かうなか、欧州を基点としたBEVシフトなど環境対応に向けた電動化のトレンドがアメリカにも押し寄せてきた。

 こうしたアメリカ市場の主流とは別に、スポーツ性を重視したブランド戦略という切り口で、デトロイト3(GM、フォード、ステランティス)、日系メーカー、欧州メーカーがあらためて新作をアメリカに送り込むようになる。

 販売台数は限定的でも、また実際に購入する若者の数があまり増えなくても、自動車産業の大きな変化の時期に、自動車メーカーとして「攻めの姿勢」を見せることも、ブランド全体の資産になるという考え方である。

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