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2024年のライセンス販売に向けて開発中! 住友ゴムが画期的なタイヤセンシング技術を公開

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明/住友ゴム工業

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センシングコア技術発表から5年、この後は?

 住友ゴム工業が、タイヤの回転による車輪速信号の解析から路面状況やタイヤへの荷重や摩耗などの状況を検知する、タイヤセンシング技術「SENSING CORE(センシングコア)」を発表したのが2017年5月のこと。それまで同社が培ってきたDWS(デフレーションワーニングシステム)の独自解析技術をベースに、進化発展させたものである。DWSはタイヤ内部にセンサーなどを搭載することなく、車両が純正で装着している信号を独自に解析し、タイヤの空気圧低下を検知するソフトウェアのこと。これを空気圧低下だけでなく、荷重や路面状況、タイヤの摩耗も検知できるよう進化させたのである。

機器の搭載がないため運用もラク

 今回この技術について、2022年から実証実験を開始し、2024年にも自動車メーカーなどに向けてライセンス販売を開始するという構想を発表した。ソフトウェアであるため、ハードウェアのセンサーなどの搭載はもちろん、それら機器へのバッテリー交換も不要となり、アップデートにより検知機能の拡張も可能としている。

 センシングコアによるモニタリングによって、タイヤ空気圧の適正化により、CO2排出量や燃費・電費性能の向上、そしてタイヤ点検の自動化やパンクトラブルの回避という利点があるとしている。路面の滑りやすさについては、その車両のドライバーへの警告はもちろん、ビッグデータとしてクラウド上に収集し解析したうえで、ほかの車両へ路面情報をフィードバックすることができるようになる。

 また、タイヤへの荷重の検知によって、4輪(もしくはそれ以上)それぞれの荷重配分を推定し、制動力の最適化や車両姿勢の安定化にもつながる。また、トレッド剛性を算出することでタイヤの摩耗量を検知することで、安全運行やメンテナンスコストの削減も期待できるという。

 それらすでに発表されている、空気圧・荷重・路面状態・摩耗という4つの価値提供の次に、現在研究開発中というのが車輪脱落予兆検知だという。ドライバーが気づきにくいナットのゆるみを警告して停車を促すという機能を実証し、将来的に盛り込んでいくとしている。

中国市場に投入されるEV向けタイヤも披露

 ほかに、2月に発表され4月から中国市場に投入される、同社初の市販用EVタイヤDUNLOP e.SPORT MAXXも現場でお披露目された。低燃費(電費)性能と静粛性能を追求したうえで、ウエット性能と操縦安定性能も両立させたものとなっている。その内部にはサイレントコア(特殊吸音スポンジ)を搭載し静粛性も高いレベルで実現。サイドウォールのロゴには当社独自の黒色デザイン技術Nano Blackも採用。見栄えもよい。

e. SPORT MAXX

 さらに、サイレントコアを装着したタイヤにも対応するパンク応急修理キット「サイレントコアタイプIMS(インスタント・モビリティ・システム)」も同時に展示されていた。トレッド面の内側に貼り付けられた吸音スポンジがあるため、バンクした箇所へ空気の漏れを抑える液剤が届かないということもあった。この新商品は、スポンジを通過してタイヤのトレッド面の内側まで届くように設計されており、また注入口についても、注入圧を調整するような仕組みとなっているという。

パンク修理キット

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