旧車乗り最後の駆け込み寺! ボディパーツまで販売する「レストアパーツ.com」に注目必至

旧車乗り最後の駆け込み寺! ボディパーツまで販売する「レストアパーツ.com」に注目必至

自身も所有するAE86とお客さんの声がキッカケで開業

 旧車を維持していく上で多くのオーナーを悩ませるのがパーツ供給ではないでしょうか。他車種からの流用ができる動機関類のパーツならまだしも、旧車特有の錆問題など、流用ができないボディパーツはメーカーから新品が手に入らないと「お手上げ」となってしまうことも……。

 しかし、そんなボディパーツを中心に旧車の再生パーツを販売しているのがレストアパーツ.comです。今までボディパーツと言えばアフターで販売が無かったイメージですが、どのようにしてそんな常識を超えたのか? 代表の井上尚志さんに聞いてみました。

アメリカではありとあらゆるパーツが販売していた

 AE86を中心に、初代フェアレディZやハコスカなど人気の旧車のボディパーツや内装パーツなどを販売しているレストアパーツ.com。レストアパーツを手掛けるようになったキッカケは、自身も所有するAE86だったと井上代表は言います。

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「元々カーショップを経営している、AE86は自分も免許を取得してからずっと所有していましたので得意な車種でした。そんなAE86でオリジナルパーツを作れたらと思っていたのですが、年月が経つに連れてボディの錆に悩まされるお客さまが増えてきたのです。イベントなどで聞いてみると、そのような悩みを抱えるオーナーさんは結構多く、どうにかしたいと思いました」

 その後、井上代表はボディパーツについて調べ始めます。そこで見つけたのがレストア文化が根付いているアメリカでは、人気車種はアフターパーツでホワイトボディまでも販売されているという事実でした。

「アメリカではさまざまなメーカーが旧車のパーツを作っていて、人気の車種ならばほぼすべてのパーツがアフターパーツで揃います。そんなビジネスがどのように成り立っているのかを色々と調べてみると、中国や台湾の企業に製造を委託しているのが分かりました。私も台湾に住んでいたことがあったのでいろいろと聞いてみたら、知っている企業も製造していて驚きましたね。そこから連絡を取ってみて、AE86からパーツ製造をお願いしました」

需要が高そうなものから徐々に製品化

 では、実際にどのようにしてレストアパーツを製造しているのか尋ねてみました。

「まず始めにクルマごと台湾に送ってしまいます。できるだけ状態の良いキレイな個体だと良いのですが、もったいないので結構ボロボロの個体を送ることもあります。それから、向こうでバラされてパーツごと石膏で大まかな型を取ります。その型をスキャンしてから細部を修正して、最終的な型を作って製品を製造できるようにします。一気に製品化できる訳でなく、需要が高そうなものから徐々に製品化しているのですが、あまりに状態が良くなく型を取るのが難しいと言われたパーツは、あとからパーツ単体で送ることもありますね」レストアパーツ.com画像はこちら

 実際に販売を開始したところ精度も高く大好評となり、とくに樹脂製のバンパーは純正よりもかなりクオリティが高いと話題になったそうです。徐々にパーツの種類を増やし、車種ラインアップも増やしていくなかで、もっとも苦労したのが1車種あたりのバリエーションの多さだったそう。レストアパーツ.com画像はこちら

「旧車は今の車種と違って、ひとつの車種でもバリエーションが多くてその点で苦労しましたね。例えばAE86だったらレビンとトレノがあって、それぞれにクーペとハッチバックがある……ほかの車種も同様にバリエーションが多く年式ごとの違いもあり、同じ車種でもそれぞれ用意するのは苦労します」

 今後は車種を増やしつつ現代的に進化したパーツを展開

 そんな苦労もありつつも、これからもまだまだ車種ラインアップは増やしていく予定とのこと。もちろん、すでにラインアップされている車種もパーツの種類を増やしていくそうです。そして現在新たな取り組みとして行っているのが、現代的な代替パーツの開発とのこと。レストアパーツ.com画像はこちら

「最近始めたばかりなのですが、AE86のアルミボンネットと強化オルタネータを作りました。アルミボンネットは市場の探りを入れる形で製作してみたのですが、純正の鉄よりも軽く、アフターパーツでよくあるFRPよりも成形がキレイと好評です。オルタネータは純正が60Aのところを90Aにパワーアップし、抵抗も少なくしました。このような現代的にモディファイしたパーツも、今後は展開していきたいと考えています」レストアパーツ.com画像はこちら

 これまで日本ではなかったような「純正ボディパーツをアフターパーツとして製造する」というビジネス。これが出来たのは自身も30万キロを超えたAE86のオーナーである井上代表だからこそとも言えるでしょう。それは比較的リーズナブルな価格設定となっています。現オーナーだからこそ、その痛みが分かるというわけです。

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取材協力

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