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悪あがきは被害拡大に繋がる! クルマでスピンしたら「止まるまでフルブレーキ」が鉄則だった

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

スピン後の原因追求を忘れずに行う

 オイルにでも乗らない限り、クルマが突然スピンするようなことはなく、通常は必ずその予兆がある。多くの場合、先にアンダーステアが出て、それからリバースステアに転じてスピンするケースなはずだ。アンダーステアが出る理由は、オーバースピードか、ハンドルの切りすぎか、舵角不足か、この3つの要素のどれかだ。ニュートラルステアで曲がっている様子

 このうちオーバースピードが原因で、弱アンダーが出ている状態でポンとアクセルを抜いたりすると、いわゆるタックインが起き、一気にスピンモードに入る場合がある。またハンドルを切りすぎたときも、(速度が落ちて)フロントのグリップが回復した途端、リバースステアになるケースがある。ドリフトモードからスピンをしそうになっている

 オーバーステアに関しては、ブレーキで前荷重になりすぎてリヤの接地性が悪くなり流れる場合と、後輪駆動でアクセルを踏んだとき、パワースライドを起こすふたつのパターンがある。コーナー進入時ブレーキングによってオーバーステアが出たときは、ブレーキペダルを少し戻せば収束し(FFはパワーオンでヨーイングを減らすこともできる)、パワースライドならアクセルを少しゆるめればいい。プロはリヤが流れたとき、アクセルオンでリヤタイヤの摩擦円を大きくするウラ技を使うこともあるという!?オーバーステアでテールスライドをしている

 ドライビングも自然科学とまったく同じで、「仮設の提示、実験、反証事例の出現、仮設の書き換え」を繰り返して進むしかないわけだが、スピンをしてぶつかってしまうと次の「仮設の書き換え」ができなくなってしまう。まずは「スピンモード→完全停止するまでフルブレーキ」でダメージを受けることを回避し、それから原因究明、仮設の書き換えのプロセスを楽しもう。

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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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