欧州でも高い評判を誇った希代のコンパクトカー
「日産マーチ/K11型・1992年発売」
日産のベーシックカーとして長らくボトムラインを支え続けてきたマーチ。2代目となるK11型は1992年に登場し、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するほどの高い評価を集めただけでなく、海外でも「マイクラ」の車名で親しまれ、日本車としては史上初となる欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した稀代の名車である。
またベーシックカーとしてだけでなく、モータースポーツのベース車としても親しまれ、ワンメイクレースの「マーチカップ」を筆頭にさまざまなカテゴリーで活躍していた。そんな2代目マーチではあるが、一部のコンプリートカーやチューニングカーを除けば、車両価格10万円台から見つけることができる。さすがにそのまま乗れる年式ではないが、欧州でも大ヒットしただけにパーツは豊富で、安いベース車を購入してコツコツ直しながら楽しむにはうってつけだろう。
FFボーイズレーサーとして人気を博した“青春のスターレット”
「トヨタ・スターレット(EP8♯系・1989年発売)」
日産マーチのライバル車として、長らくしのぎを削っていたトヨタ・スターレット。リッターカーとしてのキャラクターも持っていたマーチに対し、スターレットは1.3リッタークラスの車種としてやや上級なポジションとなっていた。そんなスターレットもマーチと同じくモータースポーツシーンでも愛された1台であり、ホットモデルのターボだけでなく、NAモデルをベースとしたワンメイクレースが実施されていたことを記憶している人も少なくないハズだ。
さすがにFR時代のKP61やFFの初代であるEP71、その後継であるEP82はタマ数も少なく状態のよいものはプレミア価格化しているが、最後のスターレットであるEP91型についてはまだまだ安価で購入できる車両も存在している。こちらもターボの低走行車は高値となってしまっているが、実用グレードのルフレ系であれば10万円台から中古車が存在しているという2極化が進んでいるようだ。