WRC6連覇を遂げた伝説のマシン! 世界中のラリーファンを魅了した「ランチア・デルタ」の進化をたどる (1/2ページ)

WRC6連覇を遂げた伝説のマシン! 世界中のラリーファンを魅了した「ランチア・デルタ」の進化をたどる

この記事をまとめると

  • 1987年~1992年にWRCで6連覇した絶対王者「ランチア・デルタ」
  • グループB時代の「S4」から最終形態「エボII」への進化をたどる
  • エボIIはいまでは1000万円以上で売買される存在に

最終的に600psを超えたバケモノ「デルタS4」

 ランチアが世界ラリー選手権(WRC)のために、スーパーカーブームの名脇役でもあった「ストラトス」を開発し、その後、グループB規定が導入されるとミッドシップ/後輪駆動の「037」を投入したことは有名な話だ。そして、ライバルメーカーが4WDマシンを開発し、その熟成が進んだことによって037が苦戦を強いられるようになる。

ランチア・ラリー037

 そこでランチアは、もともとはジウジアーロがデザインした実用的なファミリーカーであった「デルタ」を元に、ミッドシップ/4WDの「デルタS4」を開発。1985年シーズンの最終戦からこのニューマシンを実戦投入した。

ランチア・デルタS4

 デルタS4の戦績は13戦中6勝という輝かしいものだったが、1986年シーズンの第5戦ツール・ド・コルスでトップを快走していたヘンリ・トイヴォネンのデルタS4がコースアウトし、崖下に転落。炎上してしまい、トイヴォネンとコ・ドライバーのセルジオ・クレストが亡くなってしまった。そういったこともあり、重大事故が続発するグループB規定は危険すぎると判断され、1986年シーズンで終了。1987年以降は各メーカーがグループA規定にて選手権を争うことになった。

ミッドシップ4WDという魔改造モデルだった

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