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巨大なタイヤで水に浮く! その場で360度旋回OK! ウクライナの水陸両用車「シェルプ」がユニークすぎる

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TEXT: 南陽一浩(NANYO Kazuhiro)  PHOTO: SHERP

  • 川も泥地も岩山も走破できるシェルプ

  • 燃料タンクは4つのホイールの中
  • 排ガスでタイヤの内圧をコントロール
  • タイヤのトレッドパターンがクローラーとしても機能する
  • 箱のようなボディに大きなタイヤが付く
  • レスキュー仕様のキャビン
  • タイヤ空気圧を排気ガスで調整することで走破性を高めている
  • 川も泥地も岩山も走破できるシェルプ
  • トレーラーを牽引する仕様もあり

どんな場所にもアクセスできるビックリドッキリメカ

 西側諸国から武器供与がしばしばニュースになっているウクライナだが、じつはユーティリティ・ヴィークル(UTV)については海外輸出するほどノウハウを有していることはあまり知られていない。それが、キーウに本社を置くクアドロ・インターナショナル社が開発・生産している、タスク&ユーティリティ・ヴィークルにして水陸両用車の「シェルプ(SHERP)」だ。

大きなタイヤがサスペンションもフロートも兼ねる

 水陸両用車として十分な性能と信頼性を得るために、シェルプの開発には20年以上の歳月が費やされたという。同社は、地球上の飢餓を撲滅することを目的とする国連の世界食糧計画(WFP)とパートナーシップを結んでいる。食糧不足や栄養不足などの問題を抱えた人々のいる地域へ食料を届けるといった、人道的支援に用いられる車両、それがシェルプというわけだ。

箱のようなボディに大きなタイヤが付く

 ずんぐりむっくりした異様なプロポーションだが、基本モデルのN1200なら全長4m未満と、サイズ的には今どきのハッチバック車相当でしかない。全幅が2.5m強、全高も2.8m以上あると聞けば、車庫へカンタンに収まる代物でないことが分かるが、シェルプを特徴づけるのは2200mmのホイールベースに隔てられた、超低圧チューブレスにして1800mmもの巨大な外径によるタイヤ。

 タイヤ幅は600mmでホイールサイズは25インチというから、まさしくバルーンタイヤだ。ボディサイズに対してギリギリまで走破性と微妙なトルク伝達を追求したタイヤサイズにして、サスペンションとして衝撃吸収も兼ね、それでいて水の上でも浮かびつつ、水かきとして推進力をも生むトレッドパターンというわけだ。

燃料タンクは4つのホイールの中

 フラットボトムの車体の地上クリアランスは60cmが確保されており、デパーチャーアングルは問うだけ野暮という造りながら、ひとまずの登坂アングルは約35度で、1mほどの障害物なら踏み越えられる。水に浮くしキャビンも多少の水圧なら耐えるため、渡河はもちろん、冬場で表面の薄く凍って割れそうな湖や沼にも踏み込んでいけるという。

タイヤ空気圧を排気ガスで調整することで走破性を高めている

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