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クラシックカーのタイヤ側面はなぜ白い? 今もゴツ系SUVで人気の「ホワイト系」タイヤカスタムの歴史

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔/MICHELIN/ソフト99コーポレーション/Auto Messe Web編集部 竹内耕太

  • サイドウォールが白いホワイトウォールタイヤ

  • 1934年式デソート・エアフロー・シリーズSE
  • YOKOHAMAジオランダーもホワイトレターを採用している
  • サイドウォールが白いホワイトウォールタイヤ
  • オフロード系のタイヤにはホワイトレターが
  • 現代のタイヤにMOONEYES 「ホワイトウォールトッパー・スキニータイプ」を装着してホワイトリボン風にカスタム
  • 1898年に生まれたミシュランマン(ビバンダム)が白いのも昔の名残り
  • ソフト99のタイヤマーカータッチカラー

真っ黒なタイヤに白いアクセント

 古いアメリカ車のタイヤってなんで側面が白いの? なんでロゴが白くなってるタイヤがあるの? 今回はそんな「ホワイトウォールタイヤ」の歴史や変遷、その派生である「ホワイトリボンタイヤ」や、今もSUVで人気の「ホワイトレタータイヤ」などを紹介しよう。

自動車登場当初のタイヤは白かった!

 アメリカの古いクルマに側面が白いタイヤが装着されているのを見たことがある人も多いはずだ。これがホワイトウォールタイヤと呼ばれるもので、じつはタイヤそのものの歴史と密接に関係するものなのだ。

 本来天然ゴムは透明に近い色をしている。ところがタイヤにするにはゴムだけでは強度や耐久性に問題があり、これを解決するために酸化亜鉛を混ぜた結果、タイヤが白くなったのだ。事実1900年代初頭のタイヤは黒ではなく白だった。その後より耐久性を増すために炭素を混ぜ、これをトレッド面に採用すると、側面が白くトレッド部分が黒いタイヤが誕生した。のちにタイヤ全体が黒いゴムで製造されるようになっても、側面に装飾として白い部分を追加したのがホワイトウォールタイヤの起源というわけだ。

1898年に生まれたミシュランマン(ビバンダム)が白いのも昔の名残り

50年代までのアメリカ車に必須のホワイトウォールタイヤ

 装飾としてのホワイトウォールタイヤが登場するのは、1920年代後半のアメリカでのこと。その後30年代にはホワイトウォールタイヤは人気のオプションパーツとなる。ちなみに記録に残っている限りでは、フォードが34年に初めてホワイトウォールタイヤを有償オプションとして設定し、価格は4本で10数ドルだったと言われている。ちなみに50年代や60年代のクルマにはホワイトウォールタイヤがよく似合うため、現在でもビンテージカーオーナーに向けた需要があり、細々とだが、ホワイトウォールタイヤは製造され、新品が入手可能だ。

1934年式デソート・エアフロー・シリーズSE

デザインに合わせて壁から帯に変化

 その後もホワイトウォールタイヤはアメリカで人気のオプションだったが、50年代後半に大きな変化を遂げることになる。それまではリム面からトレッドまで側面がすべて白かったが、黒い側面に白い帯をもつスタイルのタイヤが登場する。これがキャディラックに装着されたのを皮切りに、60年代初頭に白い部分は徐々に細くなり、いわゆるホワイトウォールタイヤから「ホワイトリボンタイヤ」へと変化していくのだ。

 じつはホワイト部分が細くなっていたのには、理由がある。ちょうど時を同じくしてこのころにタイヤの扁平率が上がり、タイヤ側面の面積自体が大きく減少し、物理的に幅の広いホワイト部分が確保できなくなってきたのだ。

現代のタイヤにMOONEYES 「ホワイトウォールトッパー・スキニータイプ」を装着してホワイトリボン風にカスタム

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