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谷口信輝の愛車「R35GT-R」は「リバティウォーク」仕様! 理由は子供たちに夢を与えたいから

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TEXT: GT-R Magazine 野田航也  PHOTO: GT-R Magazine編集部

ノーマルのままで乗るつもりはさらさらない

 自分で買ったクルマは必ず自分色に染める。それが谷口流・愛車との接し方なのだ。これまでの車歴をすべて挙げると紙幅が足りなくなるほどの台数になるが、シルビアやGT-Rなどのスポーツ系は当然のこと、スーパーGTでもドライブしているメルセデス(これまでAMG GT S、Sクラス、Eクラス、Aクラスなど多数乗り継いでいる)やミニバン、SUVなども、前述の儀式は納車直後に即実行。そのポリシーは一貫している。

「ノーマルを否定するわけではありません。自動車メーカーは、どんな人がどんな場所でどんな風に使うか特定できない中でクルマを販売するわけです。だから、日本全国、春夏秋冬、老若男女、運転レベルを問わず誰がどんな乗り方をしても大丈夫なようにストライクゾーンを広げた仕様にしている。だから、車高はちょっと高いしホイールも奥に引っ込んでいる。万人向けにそうせざるを得ない事情があるのでしょう。だけど、自分的にはそのまま乗るのはあり得ない。大概、クルマは車高を落としてトレッドを広げたほうが運動性能が上がります。もちろん見た目もカッコ良くなる。自分の元にやってきたクルマは、そういったところも自分の好みに寄せて乗りたいんです」

 見た目の好みは人それぞれだが、走りに関しては誰もが認めるプロフェッショナルだけに、説得力のある言葉だ。そして現在2台目のGT-Rとして所有しているのがここで紹介する「リバティウォーク」仕様のMY15(2015年モデル)である。

フェラーリやランボルギーニにも引けを取らないルックスに

 以前からリバティウォークのクルマ作りに魅力を感じていたという谷口選手。

「リバティウォークのエアロを装着したフェラーリやランボルギーニは、もう単純にカッコいい。東京オートサロンや大阪オートメッセの会場でもひと際目を引く存在感があるじゃないですか。昔、子供のころにカウンタックのカッコ良さに歓喜したような。海外のスーパーカーだけじゃなく、リバティ仕様のGT-Rにもそんな魅力がある。前々からまたR35を買ってリバティのエアロを付けてみたいなと思っていたのですが、’19年の暮れにスポンサーさんと会食した際、その方がMY15を売ってMY20に乗り替えるという話になったんです。その瞬間、『そのR35譲ってもらえませんか?』という言葉が自然と出たんです」

 毎年のようにR35が進化していることは自身でも体感してきた。MY15は乗り心地も洗練されているし、稲妻型のLEDランプもカッコイイ。そんな思いもどこかにあったようだが、それ以上に「ピン」と来たのがリバティのスタイル。

「すでに構想はできていましたから、いつもの3つの儀式で自分色に染める間もなく、クルマはすぐに施工に出しました」

 作業を依頼したのは山梨県南巨摩郡にある『AKプロデュース』。「LB‒YAMANASHI」としてリバティウォークの正規代理店にもなっているショップで、自社で板金塗装工場も備えている。

「エアロはLB‒WORKSコンプリートキットで、ホイールもリバティオリジナルです。元は黒だったのすが、自分で色を指定して明るいグレーにオールペンしてもらいました。正直なところ、この出で立ちは谷口信輝の愛車としてどうなのかというと、『うーむ……』と思うところがなきにしもあらずです。実際、運動性能を重視するならばやらないです」

 では、なぜこんな派手なルックスに?

「このクルマは『100%見た目重視』。そもそも作った目的はフェラーリやランボルギーニにも負けないGT-Rを見てもらいたかったから。子供たちがこのGT-Rを見て『スゲー、カッコイイ!』とはしゃいでくれたら本望です。ノーマルのR35は走りはイケてるけど、海外のスーパーカーたちと並べるとスルーされてしまいます。ウチの駐車場にこのGT-Rを置いておいたら、近所の子供たちが「わぁー!」っと集まってきそうですよね? そのために作ったクルマなので、走りにはまったく拘っていません」

「生まれて初めて愛車にエアサスキットを組みましたが、乗り心地は悪くなくて、ボヨンボヨンすることもないです。快適に街乗りできます。ただ、全幅が2m以上あるので、ちょっと狭い道でドアミラーをふと見ると車線いっぱいいっぱいだったり、駐車場に入るときに機械に寄せることができず、駐車券が遠くて取れないだとか、それなりの不便さはありますけどね。でもそんなのまったく問題ないです。見た目がすべてですから」

いつかはキングオブGT-Rに乗り替えたい!

 最初は冗談かと思って聞いていたが、本人は真顔でそう説明する。現在10台近くマイカーを所有している谷口選手だが、GT-Rに関してはこのリバティ仕様で完結するのか聞いてみた。

「走りで選ぶなら本音はMY20のGT-R NISMOが欲しいですよ。キングオブGT-RはやはりNISMOでしょう。群サイ(群馬サイクルスポーツセンター)みたいな狭いワインディングでもフロントがちゃんと反応してくれるしすごく曲がる。本当に素晴らしいクルマです。MY17あたりでもいいですけど、横に松田次生のMY20が並んだら悔しいから、乗るならヤッパリ最新モデルかな。そのためにお金を貯めないと」と笑う谷口選手。走り以外でも負けたくはないようだ。

(この記事は2021年2月1日発売のGT-R Magazine 157号に掲載した記事を元に再編集しています)

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