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バブル末期に生まれたマツダFD型「RX-7」の奇跡! ロータリースポーツの傑作は見た目も中身も贅沢の極みだった

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/マツダ

  • 3代目RX-7のカタログ

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  • 1991年デビュー時の3代目RX-7広報写真
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クルマ好きにトキメキを与えてくれた「FD」

「FD(3S型)」。車両型式でそう呼ばれる3代目マツダ(アンフィニ)「RX-7」の登場は、1991年10月のこと(発売は同年12月)。今からもう31年も前のことになる。初代「サバンナRX−7」がオイルショック後の1978年、センセーショナルに姿を現し、1985年には2代目(FC3S型)にバトンタッチ。いずれも「コスモスポーツ」以来のロータリーエンジン専用搭載スポーツカーとして、マニアからの支持を集めた。それら偉大だった先達2世代の跡を継いで登場したのが、この「FD」だった。

開発時のキーワードは「志凛艶昂」

「スポーツカーに、昂る(たかぶる/送り仮名は原文ママ)」。当時のカタログを開くと、真っ白な1ページ目にそんな1行だけが記されているのが目に飛び込んでくる。ちなみに1989年登場のZ32型日産「フェアレディZ」は「スポーツカーに乗ろうと思う」と、ずいぶんと静かなコピーを打ち出してきていて、そのことを意識したのかどうかの確認はしそびれたが、「昂る」に並々ならぬ熱い思いが秘められているのは、誰にも伝わった。

 同じマツダからやはり1989年に登場した初代「ユーノス・ロードスター」が「人馬一体」を掲げていたのに対し、FDでは同じ漢字4文字でもより概念的に「志凛艶昂」をキーワードに開発されたと、当時の資料には記されている。引用しておくと「志」はクルマをとおして造り手の志が明確に感じられること、「凛」はその志を達成するための凛とした割り切りのよさが感じられること、「艶」は思わずひきこまれるような艶めきに満ちていること、そして「昂」は見て、触れて、乗って、あらゆるステージで人の心を昂ぶらせずにはおかないこと、となっている。

ピュアスポーツの名に相応しいメカニズム

 ところでFD3Sというと、1290kg〜の軽量ボディに255ps/30.0kg−m(いずれもネット値)のロータリーエンジン、「13B−REW」型シーケンシャルツインターボ(=低速域でそれまでの2倍の過給率、加速性能で約35%の性能向上)を搭載。2000rpmで25.0kg-mのトルクを発生して、最高許容回転数が8000rpmに高められるなどし、654cc×2ローターを基本に、性能に磨きがかけられていた。

 マニュアルトランスミッションは2代目FC3Sターボのそれに2&3速のダブルコーンシンクロ化、新しいシフトリンケージなどを採用している。ロードスターでも採用した、トランスミッションとリヤデフをつなぐ「P.P.F.(パワー・プラント・フレーム)」は、このFD3Sにも採用された。

 サスペンションには前後ともダブルウィッシュボーンを採用。自然でリニアな反応を求め、電子制御や油圧制御を用いなかったのは、マツダの開発エンジニアのこだわりだった。もちろん、ロータリーエンジンのコンパクトさを活かした、初代サバンナRX-7以来のフロントミッドシップは踏襲、前後50:50の重量配分を実現したうえ、車両重心高はFC3Sに対しさらに25mm下げられ、「ゼロ作戦」と呼ぶ、グラム単位の軽量化も実施している。

 そうしたこだわりの施策の積み重ねで5kg/ps以下のパワーウエイトレシオを達成して、「ロータリーエンジン・ベスト・ピュア・スポーツ」のコンセプトを実現したのだった。

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