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「ワゴンR」をアルファ ロメオDTM風に! 90年代に流行った「ちっくチューン」とは

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TEXT: WAGONIST編集部  PHOTO: 佐藤靖彦

  • ダムド・ワゴンR

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  • ダムド・ワゴンR・フロント
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ワゴンRがDTMのアルファ ロメオになった!

 JB64&74型スズキ・ジムニーのキット、little D(リトルディー)やlittle G(リトルジー)が好評のパーツメーカー、ダムド。愛くるしいフォルムや、マッシブなルックスが都会にもアウトドアシーンにもすんなり溶け込み、もはやジムニーでオシャレにカスタマイズするアイコン的な存在になりつつある。

 その同ブランドの礎となりそうな初代CT型ワゴンRの記事を、1995年発行のワゴニストより見つけたので紹介しよう。当時はビレットグリルやメッキホイールなど、アメリカンカスタムが全盛の時代。もちろん、同社からもアメリカンなスタイルとなるワゴンRは発売されていたが、そんななか、送り込まれたのがこのワゴンRだった。

なに気ないひと言で始まった開発

「ワゴンRをDTM風に仕上げよう」このひと言でドレスアップパーツの開発はスタートした。とにかくインパクトがあるようにセットアップし、なおかつ下品でなく、どこから見てもカッコ良くなくてはならない。そんな、欲張りな条件をクリアするために、スタッフ一同はアイディアを惜しみなく出しあって、基本的なスタイリングを検討した。

 やはりDTMといって一番に思い浮かぶのはメルセデス・ベンツCクラス。実力、ステイタス性のどちらも申し分ないし、なによりあのフロントグリルを付ければ問答無用にベンツっぽく仕上がりそうだった。ただ何かがモノ足りない、そして安直な気がしたのも事実だった。
ダムド・ワゴンR・フロント

 企画段階でみんなで頭を悩ませているとき、グングンとスタッフの気を引きつけたのがアルファ ロメオだった。アルファの名前が出たとたん、もう迷いナシ。ただここからが前途多難だった。かたやセダン。かたや1.5BOX。その根本的なスタイルの違いを乗り越えなくてはならなかった。しかもこのドレスアップの大前提はレプリカではなく、あくまでDTMテイストのワゴンRでなければならないということ。だから、ベースモデルがあってもカンタンには仕上がらないというワケだ。

似てるようで全く違う緻密な設計!

 クルマが小さいぶん、それぞれのパーツのデザインやサイズ、バランスにはとくに気を使って開発が進められた。そのためひとつひとつのパーツは実際のDTM仕様のものとはかなり違う。しかし、トータルでみるとアルファロメオの雰囲気がクルマ全体からほとばしる。DTMのアルファ ロメオ155 V6 TIを横に並べてみたくなるくらいだ。

ダムド・ワゴンR

 フロントグリルの中央には逆三角形のシンボルマークを設定。フロントバンパーのデザイン処理といい、ワゴンRに合うようにデフォルメされているが、アルファのオリジナルにかなり近い。こんなシャレが効くのもワゴンRならでは。

ボディ全体に施された“ちっくチューン”

 1990年代のカスタマイズの手法のひとつとして、“ちっくチューン”があった。これはボディサイドやボンネットなどへ、レースカー“ちっく”にステッカーやカッティングシートを用いて、それっぽく仕上げる手法。このダムドのステッカーチューンはオリジナルとは違い、ダムド独自のデザインだ。センスある洒落っ気で愛嬌たっぷりに変身させるその実力は、じつにハイレベル。遊び心を十分に満たしてくれる一台だった。

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