孤高のブランド「クレンツェ」はどうして「VIP」スタイルの王道になれたのか? デザインの変遷から読み解く<PR> (1/2ページ)

孤高のブランド「クレンツェ」はどうして「VIP」スタイルの王道になれたのか? デザインの変遷から読み解く<PR>

カスタムホイールのパイオニアから生まれた「クレンツェ」

 日本のモータリゼーションが花開いた1960年代末、早くもホイールで個性をアピールする先駆者として登場した「ウェッズ」。初プロダクトとなる「エルスター」は、カスタムホイールのパイオニアとして今なお語り継がれる存在だ。さらに日本初のアルミ鍛造3ピースホイール「レーシングフォージ」を1977年にリリースするなど、常にカスタムホイールのリーディングカンパニーとして走り続けている。今回、こうしたウェッズのパイオニアとしてのDNAに、特に「VIP」と呼ばれる高級セダンのカスタム業界で常に注目を集めていた「クレンツェ」のヒストリーを紐解くことで触れてみよう。ナビゲーターは、最も「クレンツェ」を身近に見てきた『VIPスタイル』だ。

「クレンツェ」と『VIPスタイル』の出会いは2002年、東京オートサロンの会場だった。当時、すでにクレンツェは有名な存在で、VIPオーナーたちに一目を置かれる存在だった。あの日から20年。名を変えず、方向性も変えず、必ず年に1本、新作を出し続けてきた。これがどれほどまでに大変な偉業であるか、分かるだろうか。流行り廃りを一切無視し、唯一無二の孤高の存在としてあり続けるのは、並大抵のことではない。VIPのためのホイールである「クレンツェ」の軌跡を、2002年から秘蔵写真と共に振り返ってみよう。

「VIP」御用達ブランド「クレンツェ」

2002年:CERBERUS II_ケルベロス ツー

ベストセラーの初代をブラッシュアップ

 クレンツェと『VIPスタイル』の本格的な出会いは、このケルベロスIIから。「深い眠りから解き放たれた厳粛な凄み」がキャッチフレーズ。大ブレイクした初代の面影を残しつつ、スポークをより足長に改良したのが特徴だ。最大リム幅178mmも大きな話題になった。2002年の東京オートサロンでデビューしたケルベロスIIは、予想通り、あっという間に主役の座を射止め、当時の有名VIPオーナーたちがこぞって愛車に装着した。

「VIP」御用達ブランド「クレンツェ」

 

2003年:BORPHES_ボルフェス

時代の最先端をいく、次世代メッシュ

 当時、次世代メッシュの筆頭モデルがこのボルフェスであった。ツインスポークを融合したデザインはかなり斬新だった。ちなみにボルフェスとは、ギリシャ神話に登場する地獄の門番・ケルベロスを「琴」で倒す、オフェウスから取っている。今のクレンツェにも受け継がれている3次元アールは、このボルフェスから始まった。センターキャップのデザインは、オフェウスの「琴」をイメージしていた。

「VIP」御用達ブランド「クレンツェ」

2004年:LXZ_エルエックスヅィー

コンケーブデザインの先駆者的存在

 まるで工芸品のような複雑な立体感。2002年、2003年の2作はそこがポイントだった。いい意味で、その期待を裏切ったのがLXZで、過激とも言える逆反り(今でいうコンケーブ)を採用するために、あえて天面をシンプルに仕上げてきた。また、当時のクレンツェの代名詞といえるのがディープリムであった。まさに、それをより強調させるために生み出したのが逆反りディスクで、この後、一躍大ブームになる。

「VIP」御用達ブランド「クレンツェ」

2005年:BAZREIA_バズレイア

クレンツェ史上、最高傑作がバズレイア

 今もなお、根強くファンに愛されているのがバズレイアだ。重厚なディッシュにひねりを加えたデザインは、当時非常にセンセーションを起こした傑作中の傑作だ。ひねりを加えることで軽快感や躍動感を生み出し、ドッシリとしたセダンをスタイリッシュな雰囲気へと誘った。スポーク側面は指で摘んだような形状で、芸術性の高さも人気の要因だった。キャップが新モチーフに変更されたのも、バズレイアからだった。