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「やるぜ!! 箱根ターンパイク2022」開催! 計画より8年前倒しで実現したパラモトライダーと一緒に走るツーリングに密着

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

昔のオートバイ仲間とのツーリングを実現

 一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)は、オートバイの事故などで障がいを負ってしまい、バイクを諦めてしまった人に、ふたたびバイクに乗る機会を設け、その楽しさを再確認し、また仲間と一緒にオートバイを楽しめるように、という活動を続けている。

 このSSPを立ち上げたのは、1990年代にロードレースの世界で活躍した伝説のレーシングライダー青木三兄弟の長男・宣篤選手と、三男・治親選手だ。1998年にGPマシンのテスト中の事故によって脊髄を損傷し、車いす生活を余儀なくされた元WGPライダーで青木兄弟の次男であり、現在は4輪レーサーとして活躍する青木拓磨選手を、ふたたびバイクに乗せたいという思いから活動がスタートしたもの。

2輪免許を返納しても占有にすることでふたたび乗ることができる

 拓磨選手と同じようにオートバイ事故などによってバイクを降りざるを得なくなってしまった方々を対象に、自動車教習所やサーキットなど閉鎖された空間を利用。パラモトライダー体験走行会と題して、障がい者がふたたびバイクに乗れる機会を創出している。

 オートバイのシフト操作は、左手でクラッチを握り左足のシフトペダルを操作するのだが、シフト操作を手元で行えるハンドドライブユニットを搭載したバイクをSSPが用意。脊椎損傷などで下半身が不自由な障がい者のため、ビンディングタイプのステップに換装し靴とステップを固定している。

 さらにベルトで大腿部を締めることで下半身を固定させる。オートバイは動き出す発進のタイミングと、速度が落ちた停止のタイミングで不安定になり、下半身不随などの障がいを持っていると運転はできない。しかし、そのタイミングで誰かが支えてくれればバイクに乗ることができる。ボランティアスタッフがこの発進と停止のタイミングで車両に駆け寄り、これを支えることで障がい者のオートバイ体験を実現しているのだ。

 そのSSPが設立当初から描いていたのが、実際の公道を使用して、パラモトライダーたちと一緒にバイクでツーリングをするという企画であった。10年以内には実現したい、と常々語っていた治親代表の元に、それが急遽現実となるチャンスが訪れた。それが「アネスト岩田 ターンパイク箱根」を2022年9月11日(日)に貸切ることができる、というモノだった。

 SSPでは、計画を8年前倒し。このパラモトライダー走行会「やるぜ!! 箱根ターンパイク2022」の実施に向けてクラウドファンディングを立ち上げ、参加者を集め、さらに、会場の下見を重ね、準備を着々と進めてきた。

 じつは、多くのパラモトライダーが事故を機に2輪免許を返納してしまっている。そのため、一般公道をオートバイでツーリングすることはできない。だが、一般公道でありながら占有が可能なこのターンパイクを利用することで、実現が可能となるのだ。

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