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「ロックプレートがないコイン駐車場」が成り立つ理由とは

入出庫の邪魔になるロックプレート不在
カメラがクルマを監視している

コインパーキング業界で、これから主流になると目されているのが「フラップ(ロック)レスパーキング」。その名のとおり、従来のコインパーキングに必須不可欠だったフラップ(ロック板)が無いフラットな普通の月極め駐車場のようなスペースで、監視カメラが利用車のナンバーを認識し管理する驚きのシステムなのだ。

フラップレスパーキングは

機械にタイヤをぶつけないように、乗り越えてスペースに入れるのはストレスがかかる

といったメリットがあり、ユーザー側には嬉しいことばかり。だが、ロックプレートなしだと、お金を払わずに出ていってしまう悪質なケースもあるのでは、と心配になってしまう……。

 

 

日本人のモラルの高さを実証する
フラップレス(ロック板なし)パーキング

意外なことに、不正出庫率は従来型のロックプレート付きの駐車場よりも、フラップレスの方が低いデータが出ているとのこと。

今でも、郊外に行くと、「野菜の無人販売所」などを見かけるが、あれも未払いで野菜を持っていく人がほとんどいないと聞くが、あれと同じで、やはり日本人のモラルに裏付けされたシステムなのだろう。

ちなみに、間違って未精算でクルマを駐車スペースから出した場合は、備え付けのパトランプが回転し、音声で精算を促す仕組みになっている。
またナンバーを隠したり、防犯カメラの撮影に支障があるようなことをしようとした場合は、警備会社の警備員が急行する。

 

「防犯カメラがあるとはいえ、ロックプレートのあるなしに関わらず、24時間、無人でコインパーキングビジネスが成立するのは日本だけです。
あまりにも暗いところや、スペースの関係で、防犯カメラがいい位置につけられないような状況を除き、日本国内なら、どの街でも『フラップレスパーキング』は営業できます。
ところが諸外国では、ロックプレート付きでも壊して不正出庫されたことがありました。そういう意味では、有人でなければ駐車場ビジネスなんて不可能です」とコインパーキングシステム大手「ノーステック」の武田氏は語る。

そのような諸外国とは異なり、フラップレスコインパーキングが増えていく日本……。この治安の良さこそ、日本社会の宝のように思える。

(レポート:藤田竜太)

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