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身近な価格で登場した名ブランド「オープン2シーター」

超ピュアスポーツ「アバルト」&「ケータハム」
最新モデルは信頼の国産シャーシ&ユニットを採用

筑波サーキットで3月25日に開催されたCARトップの50周年イベント「筑波フェスティバル」では、注目の国産車と輸入車が数多く展示された。
そのなかでも目に留まった2台が『アバルト124スパイダー』と『ケータハム セブン160』である。

共通なのは、走りが楽しそうでカッコいい。そして、FRの2シーターオープンであること。さらに、どちらのクルマもじつは日本生まれなのだ。
セカンドライフのセカンドカーとして、欲しくなる要素が満載だと思いませんか。
ちなみに、車両価格まで偶然にも同じだったのです。

 

ABARTH 124 spider

初代アバルト124が誕生した1972年。それから40年余りの時を超えて復活を遂げたのが『アバルト124スパイダー』だ。
マツダのロードスターをベースにしたのは有名なハナシ。とはいえ、ABARTHの魂が随所に注がれていた。

初代アバルト124を彷彿とさせる丸目ヘッドライトや、パワーバルジと呼ぶFRPボンネットのふくらみなど、マツダ・ロードスターとは全く異なるフォルム。
アウターパネルも専用となり、全長4060mm×全幅1740mm×全高1240mmと、それぞれロードスターより145mm×5mm×5mm大きい。

アバルト専用となるエンジンは1.4リットル直4ターボチャージャー付き。
170psのパワーは、ロードスター比で39ps高めたもので、頼もしい走りを約束する。このエンジンは、本国イタリアで生産したものを広島のマツダ工場で搭載。それほどアバルトの拘りが詰まっている仕様だという。
なお、このエンジンをさらに気持ちよく堪能するには、オプションの”レコルド・モンツァ”のスポーツマフラーの装着がオススメとか。インテリアデザインはロードスターと共通ながらも、専用のステアリング、シート、メーターなど、ブラックを基調に鮮やかなレッドの注し色が美しいインテリア。アルカンターラとレザーをコンビし、高級スポーツを感じる仕立て。
ブレーキはブレンボ製アルミ対向4POTキャリパーを奢る。
また、ダンパーは専用チューニングしたビルシュタイン製。しっとりとした乗り味と、粘りのあるフットワークを見せる。

さらに『アバルト124スパイダー』の魅力を高めるカスタムメニュー。
人気のオプションは、車体中央をマットブラックでアレンジした”ヘリテージルック”。往年の124スパイダーラリーを彷彿とさせるもので、ペイントのほかに日本仕様のみラッピングのオーダーも可能だ。
ほかにもフロントリップと牽引フックカバーを、ガンメタリックorレッドメタリックで装飾する”エクステリアキット”も人気。
個性的な遊びを注入できるのも魅力なのである。

 

アバルト124スパイダー
6速マニュアルトランスミッション ¥3,888,000
6速オートマチックトランスミッション ¥3,996,000

FCAジャパン TEL0120-130-595 http://www.abarth.jp/

CATERHAM SEVEN 160

「ケータハム」といえば、かつてはF1参戦も果たした英国のスポーツブランド。
その代表作といえば、通称スーパーセブンと言われる”セブン”シリーズだ。1960年代から基本構造が変わらない生粋のライトウェイトスポーツ。現在は”セブン620R”を筆頭に全4シリーズを展開する。
なかでも編集部が注目したのは、最もベーシックな『ケータハム セブン160』だ。

そのクラシカルな佇まいは、誰が見ても”ケータハム”だとわかる。
憧れのオープン2シーターを、いつかは手に入れたいと思っている読者も多いはず。そんな夢をグッと身近にした『ケータハム セブン160』は、ナンバーの色からも解るように軽自動車規格だ。

ボンネットを開けると直列3気筒ターボエンジンの”K6A”が鎮座する。
スズキ・ジムニーでも使われる名機だが、コチラは80psまでパワーアップ。車重はわずか490kgだからパワーウェイトレシオは、6.1kg/ps。
これはトヨタ86とほぼ同じ数値。そしてアバルト(6.2kg/ps)よりも僅かに上回っている。

パワートレインも同じくスズキから供給を受けたもの。
これは有名なのだが、じつはミッションを含めてエブリィのものだという。しかし、そこには専用チューニングされており、ファイナルギアも高速重視へと変更。
230km/hというアバルトの足元にも及ばないものの、160km/hの最高速を誇る。
シャーシを輸入した後に、日本国内のファクトリーでパワートレインを搭載するという手法が採られている。

フラットなパネルに順然と並べられたメーターとスイッチ。
無骨とはいえクラシカルに見せる仕立ては、さすが英国メーカーといったところだ。

今回の撮影車両は、セブン60周年を記念に発売された”Seven Spirit”。鮮やかなレッドのインテリアを持つ世界に60台しかない限定モデルだ。
日本には20台デリバリーされるが、ほぼ完売したとか。軽自動車枠とはいえ、基本骨格は共有して各部を専用チューニングした生粋の”ケータハム セブン”だ。
ABSもトラクションコントロールも装備されず、高度なドライビングスキルが要求されるが、乗って楽しい一台であることは間違いない。

FR駆動の2シーターでオープンカー。
パワーウェイトレシオも同等で、価格はともに¥3,996,000という2台。
走るステージや快適性では優越がありますが、アナタならばどちらを選びますか??

ケータハム セブン160
5速マニュアルトランスミッション ¥3,996,000

SCI Limited http://www.caterham-cars.jp/

 

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