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風を送ったりイジりすぎはダメ! キャンプの主役「焚き火」正しい火の起こし方とは

天候や気温に合わせマッチとライターを使い分け

 キャンプでの焚き火や火起こしに不可欠なのがマッチやライターだ。ところが、自然のなかで行うキャンプは、雨も降るし風も吹く。そのような環境下でも、確実な火起こしできるノウハウを紹介しよう。

 コンビニでも手に入れやすい100円ライターの多くは電子式。片手で着火できるのが利点で、今や珍しくなくなった風にも強いターボライターならキャンプでも心強い。また、シンプルな100円ライターでも、炎温度を大幅にあげるトーチを装着すればパワフルな炎を作り出すことができる。半面、電子ライターは寒い日にはうまく火が点かないことがある。

 マッチは軽く、低温時でも標高が高い場所でも着火できる。しかし、水に弱く、濡れると歯が立たないし風に弱い。割高だが、悪天候で火起こしに悩みたくないなら水や風に強いサバイバルマッチを用意したい。

 火打ち石のように擦り合わせて火花を散らすファイヤースターターは、低温に強く、雨に濡れても水分を拭き取れば使える。燃料切れの心配もまずないのでひとつ持っておくと安心だ。ただし、思い通りの場所に火花を放つには慣れが必要だ。脚の甲に、ナイフなどストライカーを固定し、マグネシウム合金などでできたロッドを勢いよく引けば、火花の方向をコントロールしやすい。

 それぞれにメリット・デメリットがあるので、電子式ライターまたはマッチをメインに、お守り代わりにファイヤースターターを用意しておきたい。

 

マッチなどで着火できるのは乾燥した小さな火口

 マッチやライター、ファイヤースターターで直接、薪を燃やすのは至難の業だ。これらで燃やせるのは、柔らかくて乾いたもの。キャンプ場で手に入れやすいのは、松やスギの葉、剥がれ落ちた樹皮、ガマの茎や穂綿など。火起こしするとき、これらの火口を探して試してみるのも焚き火の楽しみのひとつだ。

 ただし、雨続きで火口になりそうな乾いたものが手に入らない場合もある。そのようなときのために、麻ひもをほぐしたものを用意しておくと安心だ。

 できればキャンプなどに行くたびに、火口になりそうなものを集めて乾燥させておき、ビニール袋に保管。次のキャンプに持っていく……という習慣づけるものいい。

 

焚き付けの細い小枝は両手で持つ量を集める

 焚き火では、柔らかな火口から、柔らかな小枝、細い薪……といった具合に徐々に硬くて太い薪へと炎を移していくのが定石。焚き火を始める前に、手持ちの薪や小枝を、あらかじめ太さごとに分類しておこう。

 左より、火口となる樹皮や乾いた葉、ようじや鉛筆くらいの太さの小枝=焚き付け、細い薪~太い薪。

 焚き付けは折ったときに「ポキッ!」と乾いた音がするものを拾ってくる。焚き付けや細い薪は、それぞれ両手でつかめるくらいあれば十分だが、湿ったものしか手に入らない場合は多めに準備したい。

 

細い枝から徐々に太い薪へと慌てず炎をリレー

 準備ができたら、いよいよ焚き火のスタートだ。まずは、火口を焚き火台の手前に置いて、その上に焚き付けを小山にしておく。火口にライターやマッチなどで着火する。 

 そのとき風を送ったり、焚き付けをいじったりすることなくじっくり待ち、十分に炎が広がったら細い薪を足す。そのまま薪を置いてもいいが、ナイフやナタで表面を薄く削いでおくと薪に炎がうつりやすい。

 あせらず、徐々に太い薪を追加。樹皮付きの薪なら、樹皮に火が当たるようにすれば燃えやすい。

 焚き火料理をするなら、白い灰をかぶった熾火(おきび)にしてから。派手さはないけれども熱が安定していて扱いやすい。

 市販の焚き火台は空気を取り込みやすい形のものが多く、ただ薪を並べるだけで焚き火を楽しめる。しかし、空気を送ったり、空気が通りやすい形に薪を組んだりすることで炎の勢いが増す。炎は薪に沿うので、薪を円錐状に高く組めば炎は高くなり、平らに並べると炎は低くなる。こうした炎の特性を知っておくと、焚き火をコントロールしやすい。

 

焚き火の後始末も忘れずに

 焚き火が終わったら、灰は指定の場所へ捨ててから帰る。もし、燃え尽きる前に片付けなくてはならない場合は、薪をまとめず平らに散らして火の勢いを弱めてから、薪を一本ずつバケツにくんだ水に浸けて消火する。少量であれば、密閉できる缶(火消し壺など)にいれて消火すると言う手もある。

 焚き火に水をかけるとすごい勢いで水蒸気が立ち上るが、一杯の水で完全に消火できるとは限らない。何よりも熱い焚き火台に水をかけて一気に冷やすと変形など破損の原因になりかねないので、水をかけることはやめたほうがいい。

 また、灰を捨てる場所がない場合は、冷めたことを確認してから袋や缶に入れて持ち帰る。灰や消火した薪をその場に放置して帰宅することは絶対にやめよう。

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