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埼玉トヨペットがキャンピングカーを開発!ディーラーが独自に製作した意義とは?

新ブランド「Green Buddy」をスタート

 5月18日トヨタ・スープラの国内発表当日、さいたま市北与野駅近くにある埼玉トヨペットでは、「Green Buddy」と言う新ブランドの立ち上げと共に新型キャンピングカー3タイプが披露された。注目のオリジナル製品は、トヨタ・ハイエースをベースのキャンピングカー。カスタマイズやキャンパービルダーとしては24年の歴史をもつToy-Factory(トイファクトリー)とのコラボレーションで開発された3タイプ(A-Type、B-Type、C-Type)が発表され、同時に受注販売が開始された。

 ディーラー内の特設ステージには、オリジナルキャンピングカーのA-Type脇にテントが設営され、アウトドアシーンを演出。

 モータースポーツ好きの皆さんならピンと来た方もいるだろう。埼玉トヨペットといえば「Green Brave 」というレーシングチームを持っているディーラーだ。クルマの楽しみ方のひとつを自ら実践することで、顧客にその楽しさを伝えたいというのが狙い。埼玉トヨペットの平沼貴之専務(写真右)自らステアリングを握り、トヨタ86でスーパー耐久レース、スーパーGTにはマークXでチャレンジしているから半端無い。

 さてGreen Buddy だが、オリジナル開発されたキャンピングカーの新ブランド。「キャンピングカーを通じて、家族や仲間に素敵な時間を過ごして欲しい」という願いが込められている。クルマを売って整備するだけではない、埼玉トヨペットの次なる事業戦略への新たなチャレンジの始まりである。

 開発へのきっかけは、東日本大震災で家を失った方が大勢出たこと。もともとトヨペット店にとってハイエースは不動の人気モデル。「このクルマが役に立つのでは?」との考えとともに、車中泊などのブームも相まってクルマの楽しさを広く訴求したいと考えたそうだ。

 そこで、カスタマイズやキャンパービルダーとしては24年の歴史を誇る岐阜県はトイファクトリーの藤井昭文社長(上の写真左)に開発製造を依頼した。同社は国産パーツにこだわる事でも知られるトップブランド。今回のコラボレーションの実現で3タイプのオリジナルキャンピングカーを開発した。ミニバンからキャンピングカーへの乗り換え需要喚起にも期待されている。

 キャンピングカーなら時間にとらわれない旅が可能で、ペット連れもOK。自由気ままな所に魅力があり色々な意味でキャンピングカーならではの機能性が役に立つ。

 A-Typeは、エントリーモデルとして敷居を下げて開発。ターゲットは20代後半~40代。B-TypeとC-Typeはシニア世代まで幅広くそれぞれのニーズに柔軟に応えられるようにデザインされたと言う。

 単に自動車ディーラーとして売って整備するだけでなく、クルマを介して楽しみ方を提案できる会社でい続けたいと、新事業展開に意欲的な平沼専務は、「車中泊できるモデル開発を契機に改めてクルマで出かける楽しみ方を広めたい」と言う。

 ユーザーのアフターサービスについては、車体関係はもちろん、特装仕様関係部品についても全国規模で対応可能。購入店である埼玉トヨペットに連絡すれば適切に指示(手配)してくれるから安心感も高い。
 なお、納期は夏のお盆明けからだ。

キャンプ初心者から上級者向けまで3タイプ

●Green Buddy  A-Type

ライトキャンパー仕様(360万172 円~)

 4ナンバー小型車枠ボディであることが最大の特徴。普段使いもしやすい多用途キャンパーに仕上げられている。乗車定員は6名、就寝は大人2名子供2名。子育てファミリー層にもお勧めだ。2列目席は簡単に展開できるREVOシートを採用。移動、リビング、就寝へと多彩に活用できる。シンクもあるギャレーは左側1列配置で使いやすい。

●Green Buddy  B-Type

スタンダードキャンパー仕様(662万8698 円~)

 キャンパー特装車がベースの8ナンバー登録車。車体サイズはハイエース・ワゴングランドキャビンと同じで定員は乗車・就寝共に5名。大きな荷物スペースとベッドスペースを両立したデザインが特徴。ルーフ後端にはシャープ製ソーラー発電パネルを搭載し、停車中でもサブバッテリーへの充電が賄われる。

●Green Buddy  C-Type

ラグジュアリーキャンパー仕様(830万7576 円~)

 装備充実の豪華モデル。乗車7名と就寝5名の定員を確保。右側にはトイファクトリーオリジナルのフルエアロウィンドウが採用され車幅は1920mmあるが、室内空間の広がりは快適。オシャレな各種照明設備も充実。大きなサイズと豪華装備をお二人様で活用すればそれはもう贅沢で楽しい旅が期待できそう。

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