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初心者こそ知っておきたい! サーキット走行会で守るべき5つのマナー

安全確保のために必要なマナーとルール

 いろんな人が一緒に走るサーキット走行会ですから、自分本位に走っていては、いろんな人に迷惑をかけてしまいます。とりあえずテクニックは徐々に覚えるとして、まずは、覚えておきたい5つのルール&マナーを紹介します。

駐車スペースの周囲に車内の荷物を置く

 走行準備などクルマを停める場所は、サーキットや主催者によっていろんなルールがあります。まずは主催者に聞いたり、何度も参加しているベテランの人に聞いて真似るのが良いと思います。基本的にはクルマを停めるスペースの後ろや横に荷物を置く場所を作り、車内の荷物をすべて出しておきます。

 またこのときにタイヤの空気圧のチェックや、ゼッケンの添付などの作業も必要になります。

ドライバーズミーティングには必ず参加

 走行会によっては朝の主催者挨拶がドラミ(ドライバーズミーティング)を兼ねることがありますが、このときに旗の意味や、コースインの方法、追い抜きのルールなどが解説されることが多いのでよく聞いて、参加する走行会のルールを覚えておきましょう。

コーナーポストで振られる旗の意味を覚える

 サーキットでは会話ができませんから、旗によってコースの状況を知らせます。その中で走行中に多く使われるのが黄旗と赤旗それにチェッカーフラッグです。

 黄旗はその旗が出ているカーブ(オブザベーションポストという小屋)の先で、クルマがスピンしていたり、止っている場合に出ます。これが出たら、いつでも対処できるスピードで走り、追い越しも禁止になります。ただし、減速は最小限で大丈夫です。極度にスピードを落とすと追突される危険があります。正式には青旗で解除になるのですが、走行会ではトラブル個所を通過したら黄旗解除で走行再開ということが多いようです。

 赤旗は厳密には走行中止。黄旗より深刻なトラブルがコース上にあるので走行中止という意味です。何時でも止まれるスピードまで減速してピットに戻ります。

 チェッカーフラッグは走行終了のサインに使われることが一般的です。チェッカーが出たら1周して戻ってくるときにピットロードに入り、ピットインとなります。ところがサーキットを走り慣れない人が熱くなって走っていると、チェッカーを見落とすトラブルがよくあります。旗はコースインした時にウオーミングアップしながらコースを1周しますが、その時に旗が出る位置(オブザベーションポスト)を確認しておいてください。

ピットアウトした1コーナーはインベタで

 1コーナーは遅い車と速いクルマが交錯する場所なので、ピットアウトして最初のコーナーとなる1コーナーは、すでに走っている人の邪魔にならないようにインベタ(カーブのもっとも内側を走行)で回ります。これはマナーではなくルールです。本格的なサーキットではピットアウトレーンに実線(ホワイトライン)が引かれており、ピットアウト時にこれをカットするとペナルティの対象になります。

意思表示はウインカーで行う

 サーキットではブレーキランプとウインカーが意思表示の方法のほぼ全てといっても過言ではありません。速いクルマが来ても道を譲る必要はありません。速いクルマは勝手に抜いていってくれます。

 コースで道を譲りたいときは、自分が避けたい方向にウインカーをだすのが一般的です。時々相手に行ってほしい方向にウインカーを出すというルールのときもあるようなので、これもドラミやブリーフィングのときに確認しておくのがいいと思います。

 ただ、速度差がありすぎると、自分ではアウト・イン・アウトのつもりでコーナーにアウトからアプロ-チするつもりだったのに、後続の速いクルマは自分のためにインを開けてくれたと勘違いするかもしれません。なので常に後ろからくるクルマに注意を払っておくことが大切です。

 ついでに、いまさらですがコースレイアウトを覚えておきましょう。一般道でも同様ですが、知らない山道はスムーズに走れませんよね。次のカーブがどうなっているかわからないからです。

 サーキットにはコース図があるので、これを見ればコースがどうなっているか知ることができます。図で見たコースと実際に走ったコースでは感覚的に違いがありますが、少なくとも次にカーブが右か左か、緩いかきついかくらいは判ります。

 また、頭で理解したコースと実際に走った感覚に違いをすり合わせることで、より正確にコースのレイアウトを覚えることができます。サーキットはいかにコースを正確に細かく覚えることができるかで上達に仕方が違ってきます。コースのレイアウトと実際の走る感覚が合ってくると、コースのどこを走るか…つまりライン取りがわかるようになります。

 初めての走行会はわからないことだらけで不安ばかりかもしれませんが、上の5つを覚えておけば楽しくサーキットデビューができると思います。

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