サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

バイクは買わずに借りる時代⁉ 原チャリからハーレーまで選べるレンタルバイクがスゴイ!!

旅先の空港で借りて北海道や沖縄ツーリングもOK!

 バイクを楽しみたい=車両を購入する、という考え方に直結させるのは、もはや古い考えなのかもしれない。自動車は買わずに借りて楽しむ、そんなひとつの流れが、クルマだけではなくバイクにも拡大している。

 レンタルバイクはこれまでも存在していたサービスだが、その形態に少しずつ変化が加わってきているのだ。バイクの利便性、趣味性をより深堀した内容に進化し、顧客の細かな潜在ニーズを掘り下げるような、そんなサービスが増えてきている。バイクを買わずに借りて楽しむ方法には、いま、どんなものがあるのだろうか。

 現在あるレンタルバイクサービスの中で、知名度/利用度ともにトップクラスの存在が「レンタル819」だろう。フランチャイズ化により全国に139もの営業所を持ち、登録されるバイクは3248台(11/20現在)と、圧倒的な展開量を誇る。

 ツーリングのメッカである北海道玄関口の千歳空港、九州の福岡空港、沖縄の那覇空港に営業所が隣接する等、「移動は飛行機 + 現地はバイク」というフライ&ライドも可能。このフランチャイズ展開でレンタルバイクの楽しさを全国に広めた立役者といえる存在だ。

 日本人にも好評だが、最近ではインバウンドによる観光客の利用も多い。同社は系列に「モトツアージャパン」という、外国人に向けたバイクによる日本ツアーを提案する旅行会社もあり、相互にノウハウとメリットを導入している強みがある。

 もちろん一般向けのレンタルバイク需要も堅調のようで、通常のレンタルに加え、「マイガレ倶楽部」という割安な年間会員制システムも取り入れ、コストパフォーマンスの高さから人気を呼んでいる。中でも、お手軽な「マイガレLight」は、ホンダのCB1100クラスで月額6800円を支払い、年間10回上限で好きな時に乗れるシステム。同クラス車を同社の通常システムで24時間レンタルする場合、1回に1万8600円かかるため、10回利用時の比較では10万4400円と大きな価格差だ。マイガレLightの1回利用の費用換算は8160円になるため、リッタークラスのモデルをレンタルする価格としては、なかなか手頃感がある。

 

 他にも新たな試みとしては、今秋に南箱根にオープンした「バイカーズパラダイス南箱根」でもレンタルバイク事業が展開されており、短時間ながら手頃な価格で、バリエーション豊富な周辺のワインディングロードを楽しむことができると、人気を集めている。

 これに準ずる規模を持つ他のレンタルバイク会社としては「モトオークレンタルバイク」もあり、こちらは全国に117店舗ほど展開中。貸出車両に限定が入るが、通常料金から30%オフのバリュープランもあり、1回だけの利用料金で考えると、国産のリッタークラス24時間利用で11,319円と、こちらも使い方次第ではまずまずの価格となっている。

 その他にも、バイク買取大手の「バイク王」や、バイク用品販売店大手の「2りんかん」も店舗数こそ少ないもののレンタルバイク事業を展開。借り方としては、店舗に借りに行く方法が主流のため、自宅最寄りの店舗や好みの取り扱い車両の有無、保険料金等、単純に車両レンタル価格だけで比較をするのではなく、利用条件を総合的に比較し、最終的に自分にとってどこから借りるのがメリットが多いかなど複合的に検討する方法が賢い借り方だろう。

 一方で、”セルフレンタル”というユニークな借り方を展開する企業もある。例えば「ベストバイク」は、バイクショップだけではなく、駅前や空港で借りられる方式をウリにしており、鍵を暗証番号付き小型保管庫にて受け渡しすることで、ユーザーが店舗の営業時間に縛られずに車両を24時間いつでも借り受けできるところがポイントだ。

 北海道から中四国まで124店舗を展開しており、車両受け渡しは空港や港、主要駅の隣接駐輪場にて行なうというもの。東京ならば新宿駅、渋谷駅、秋葉原駅等、大阪なら大阪駅やナンバ駅等、とくに電車主要駅での展開が多く、ビジネスユースでも使いやすい。ウェブ予約を基本とし、オンラインですべての手続きを可能としている。

 またベストバイクでは、モデルでもありモーターサイクルジャーナリストでもある、ちぱるさん個人所有のKTM DUKE 250をレンタルバイクとして貸し出すという、ユニークな試みも展開。バイク好きであり、大型を含め何台も所有しているちぱるさんだが、ファンとの直接交流を大切にしている彼女とのコラボレーションから生まれた企画である。

 また、車両製造メーカー直系でもレンタルバイク事業を展開。最近ではヤマハ発動機販売の「ヤマハ バイクレンタル」が注目を集めており、現在39店舗ながら全国に展開を拡大している。リッタークラスの24時間利用で2万2400円と他社に比べると少々割高だが、メーカー直系の安心感と、ヤマハオンリーではあるが豊富な車種が選べることもありがたい。

 またトライアル企画として「キャンプ用品レンタル」も同時に行なっており、テント、コンロ、シュラフ、ランタン等キャンプ道具一式をセットにし、保証金込みで1万円にて借りることが可能。バイクでのキャンプツーリングも、すべてレンタルでできてしまうこの試みは、バイクを借りるだけではなく、その先の遊び方の提案もしており、この点はユーザーがどのように反応するのか、大変興味深いところだ。

 もう1つ、メーカー直系で言えば、輸入車ブランドでもレンタルバイク事業を展開。ハーレーダビッドソンジャパンでは、全国28店舗のディーラーがレンタルバイクを行なっており、店舗により取り扱い車種は異なるが、スポーツスター系からビッグツイン系まで借りることが可能だ。

 ハーレーに興味はあるが、店頭試乗会では物足りず、もう少し長期間借りて試したい場合、短期間レンタルで疑似オーナー体験を行ない、所有時のメリット/デメリットをより具体的に体感することも可能。この手のレンタルシステムは、借りたモデルが気に入ればそのまま購入交渉も可能というケースが多いため、中古車を狙っている人は相談してみるのも一つの手である。

 現在のレンタルバイクは、国産モデルだけではなく、輸入ブランド手広く借りることができる環境にあり、例えば会員制レンタルシステムを利用すれば、同じ価格帯のクラスなら毎回異なる車両を楽しむことも可能。多くの車種を実際に購入し試すことは非現実的でも、レンタルバイクを利用することで、割安に済む場合もあるだろう。バイクに乗れる時間を作れるのは多くても月に1~2回という環境にある場合、保管への気遣い、保険の加入、定期的なメンテナンス、そしてそれら諸々の手間を考えると、レンタルバイクを利用するメリットは決して少なくない。

 もちろん、趣味のものとして購入/所有する悦びには格別なものがある。先の手間も、趣味を深化する過程においては、苦痛ではなく悦びになることも事実。ただ、もっと手軽に、気軽にバイクを楽しむ手段として、レンタルバイクは今の時代に合ったサブスクリプションの1つとして、その利用価値に注目を集めている。

【詳しくはこちら】

レンタル819
https://www.rental819.com/

モトオークレンタルバイク
https://rental.moto-auc.com/

バイク王レンタルバイク
https://www.8190.jp/rideon/rental/

2りんかんレンタルバイク
https://2rinkan.jp/rentalbike/

ベストバイク
https://bestbike.co.jp/?gclid=Cj0KCQiAtrnuBRDXARIsABiN-

ヤマハ バイクレンタル
https://bike-rental.yamaha-motor.co.jp/?gclid=Cj0KCQiAtrnuBRDXARIsABiN-

ハーレーダビッドソン認定レンタルバイク
https://harley-davidson-motorcycle.jp/

モバイルバージョンを終了