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国内消滅モデルも健在! 日本メーカー発「海外で人気を誇る巨大SUV5選」

海外で人気を誇る、日本メーカー発のSUV

 国産メーカーがラインナップするクルマの中には、海外でしか買えない車種が存在する。なかでも狭い日本では運転が難しそうな大きなSUVには魅力的なモデルが見られ、海外で人気が高い。日本ではディーラーで買うことができず、さらに現地生産車が多いが、大きさや迫力、耐久性や雰囲気に魅せられ、日本に輸入して乗っているオーナーがいるほどだ。

 そこで今回は、海外での人気が高く、大きな車体を持つ国産SUV3選をお送りしよう。

北米で生産/販売する巨大SUV「セコイア」

 トヨタが北米市場に展開するフルサイズSUVが「セコイア」。現行モデルは2008年登場の2代目で、全長5.2m、全幅2m以上、ホイールベース3.1mという巨大なボディを誇る。エンジンは4.6リッターもしくは5.7リッターのV8で、頑丈なラダーフレーム構造の本格的な4WD車だ。

 セコイアはズバリ、日本でも一斉を風靡したSUV(当時はRVと呼ばれていた)で、ピックアップトラックのハイラックス乗用モデルである「ハイラックスサーフ」を思い起こさせるスタイル。それもそのはず、セコイアのベースは、これまた巨大なフルサイズピックアップトラックの「タンドラ」で、そのタンドラの前身である「T100」はハイラックスの北米版だったのだ。 なお、ハイラックスサーフは北米では「4ランナー」と呼ばれており、発売が終わった日本と異なり現在も販売を継続。現行型はセコイア・タンドラ系を離れ「タコマ」(ピックアップトラックで、こちらも日本未発売)をベースにしている。

日産の大型SUVは「パトロール」として存続

 トヨタ・ランドクルーザーのライバルとして国産SUV(RV)界の頂点に君臨していた日産・サファリ。国内のラインナップからは消滅したが、海外では未だ高いブランド力を誇り、「パトロール」という名称で中東を中心に発売が行われている。現行型は2010年登場の6代目と歴史も古い。 日本でいうところのサファリの海外名が、パトロールということはよく知られているが、パトロール自体はサファリが登場する前から存在していた。フルサイズSUVが営業戦略上重要な北米では、「アルマーダ」を2003年以降販売。初代は同時デビューのフルサイズピックアップトラック「タイタン」のSUV版だったが、2016年デビューの2代目(現行モデル)からは、サファリの兄弟車となった。

 そして日産が北米で展開する高級車ブランド・インフィニティ向けには、最上級SUVとして「QX80」が用意される。QX80もサファリ=アルマーダとの兄弟車で、日産九州工場で生産。エンジンは5.6リッターV8で、全長5.3m・全幅2.05mもある。やはり、日本国内ではデカい。

 

ホンダも北米市場に巨大SUVを用意

 北米仕様で長年にわたりアコードやシビックなどのベストセラーを輩出するホンダも、日本では売っていない大きな北米専売のSUV「リッジライン」「パイロット」を持っている。 リッジラインは大きめのキャビンを持つピックアップトラックで、厳密にはSUT(スポーツユーティリティトラック)に含まれる。とくに2005年から2014年まで販売していた初代は、荷台部分がキャビンと連続したデザイン処理を行っており、とてもスタイリッシュだった。 2代目となる現行型リッジラインでは、SUV「パイロット」(3代目)とパーツの多くを共用することになり、外観上の特徴は薄れている。

 リッジライン、パイロットともに、初代からラダーフレームシャーシではなくFFベースのモノコック構造で、エンジンの上限もV6となっているのが特徴。クラス的にはフルサイズではなく中型に分類されるが、それでも全長5.3m、全幅2mもあり、日本では持て余すほどのビッグサイズだ。 このほか、ホンダの大きめSUVには「パスポート」というモデルも存在。リッジライン、パイロット、パスポートともに北米アラバマ工場で生産を行なっている。 さすがに日本では巨漢すぎるボディサイズ(日本のランドクルーザーは全長5m以下、全幅2m以下)だが、デザインは国内で販売されているSUVよりも洗練されている気がする。ほんの少しだけダウンサイジングすれば、日本でも売れそうなモデルがあると思うのだが、いかがだろうか。

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