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マフラー装着! シャコタン化! クルマ好きがドハマリする台車「ラジオフライヤー」って何だ?

レトロでオシャレな鉄製の赤いワゴン

 子どものおもちゃやアウトドア用品を無造作に載せて運んだり、はたまた子ども自身が乗っかってパパ・ママに引いてもらったり…。それだけでも楽しそうな雰囲気が伝わる赤色のオシャレなワゴン(台車)を、大きな公園や屋外イベント会場などで見かけたことがある人は多いはず。

 これは 「RADIO FLYER(ラジオフライヤー)」社(創業は1917年と、100年を超える歴史を誇る)より発売されているアメリカ生まれのスチール製のワゴンで、名前もそのまま「ラジオフライヤー」と呼ばれる物だ。ここでは日本でもにわかに人気を集めているラジオフライヤーの世界を紹介したい。

カスタマイズを楽しめる

 アメリカでラジオフライヤーは子どもが使うタンダードなオモチャのひとつだが、使い方によっては農作業やガーデニング、キャンプ場を含むアウトドアでの荷物運びなど、大人のツールとしても重宝されている。日本でも数年前からよく見かけるようになり、実際にアウトドアシーンで活用している人も多いと思う。

 ラジオフライヤー本体は、サイズやスタイルが異なる数種類がラインアップされており、価格はおおよそ1万円弱から3万円前後で購入することができる。当然、RADIO FLYER社以外からも同じような台車は発売されており、いまでは“子ども用の台車=ラジオフライヤー”と一般的に認識されているかもしれないが、あくまでもRADIO FLYER社が発売している台車こそ本来の「ラジオフライヤー」である。

 製造元のRADIO FLYER社は、じつはこのスチール製ワゴンのほかにも多くの製品を展開しており、三輪車や自転車、ロケットモデルの足けり乗用車などの玩具から卓上の小さなアイテムまで、さまざまなアイテムが揃う。

 ラジオフライヤーが人気の理由のひとつとして、実際のクルマと同じように用途や見栄えを自由にカスタムできるさまざまなオプションパーツが用意されていることが挙げられる。例えば標準仕様のタイヤはスリムで素朴な雰囲気だが、本格的な四輪駆動車のような“ディープリム&ワイドタイヤ(エア入り)”があり、それに変更することで一気にカスタム色を強められるのだ。

 ほかにもワゴンに乗せる木枠であったり、「ダミーマフラー」や「ナンバーステー」など、実車さながらのカスタマイズを楽しむことができる。ただし、それらは実車に例えると“純正オプション”的な位置付けになるため、よりハードなカスタマイズを求めるユーザーは、塗装やワンオフのパーツを駆使して“自分だけのスタイル”に仕上げている。

使い方や楽しみ方はさまざま

 クルマのイベント会場で見つけたこちらのサンプル“車両”は、リアルな愛車のボディカラーと同色にペイントする、いわゆるペアルックコーデ。クルマのみを展示するのではなく、飾り付けをしてギャラリーたちの注目を集める手法だ。より愛車への思いやセンスの良さも感じ取れるし、コンテスト形式のイベントであれば愛車への評価や注目度が上がったりする効果があるのかもしれない。

 また、子どもを乗せて引っ張るにも細身の純正タイヤだと心細く(!?)、見た目のインパクトもあるエア入りタイヤに変更するオーナーも多い。オプション設定のオールテレーンタイヤのほか、レーシングカートやバイク用タイヤを加工して装着する人、けん引車を連結させて引っ張る人、さらにはペダルカーのように改造してしまうユーザーもいるから面白い。

 そもそもラジオフライヤーではなくなっているが、なかには農作業用の手押し車(通称“ネコグルマ”)を加工して「ローフォルムの一輪車」なんて言うラジオフライヤー的なギアを作ってしまうツワモノまで登場している。

 子ども向けというよりも、むしろ大人も一緒に楽しめるのがラジオフライヤーの魅力。お子さんが遊ぶおもちゃやアウトドアでの荷物運搬用として、はたまたお父さんの趣味として(!?)大活躍間違いナシのアイテムだ。

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