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やっぱり「メーカー直系」は完成度が違う! 腕さえあれば「バカっ速」の本物「ホットハッチ」4選

乗るとわかる激アツなモデル

 一昔前までは各メーカーに1台以上存在していたコンパクトなホットハッチ。これは日常のアシに使われるような、何の変哲もないコンパクトカーにホットなエンジンを搭載し、強化された足まわりなどをプラスした、いわばメーカー謹製のチューニングモデルとも言える存在だ。

 しかし、最近ではスポーツモデル自体の需要が冷え込んでおり、ホットハッチと呼べる車種も少なくなってきてしまっている。とはいえ、完全に絶滅してしまったわけではないので、今回はそんな今もなお輝き続ける現行ホットハッチを紹介しよう。

1)日産 マーチ/ノート NISMO S

 日産車のスポーツコンバージョンと言えば、もはやすっかりおなじみとなったNISMOシリーズであるが、コンパクトカーであるマーチとノートにもそれぞれ設定がなされている。

 その中でも最もホットなモデルが「NISMO S」であり、両車ともベースには存在しないエンジン(マーチは1.5リッター、ノートは1.6リッター)が専用チューニングを施した上で搭載され、組み合わされるミッションも同じくベース車には存在しない3ペダルMTが用意される非常に手の込んだものとなっている。

 また、モーター駆動の走りが楽しめるノートe-POWERにもNISMO Sが用意されており、こちらは20kW/66N・mも出力が向上したモーターが組み合わされていて、1.2トンほどのボディを軽々加速させてくれる新時代のホットハッチに仕上がっているのだ。

 価格はマーチNISMO Sは破格とも思える187.66万円、ノートNISMO Sが237.16万円、ノートe-POWER NISMO Sが272.14万円となっている。

2)アバルト 595

 フィアットやアルファロメオのチューニングカーを手掛けていたことでも知られる老舗ブランドであるアバルト。そんなアバルトがフィアット500をベースにしたホットモデルがアバルト595だ。

 基本的には可愛らしいフィアット500のデザインを踏襲しているが、大きく張り出したバンパーや迫力のマフラーサウンドなど、分かる人がみればただ物ではないオーラが漂っていることが分かるだろう。

 エンジンは1.4リッターながらターボで武装されて145馬力を発生。最もホットな595コンペティツィオーネでは180馬力というハイスペックを誇っているのだ。

 また、遊び心溢れるイタリア車らしく、オープンエアモータリングも同時に楽しめる595Cもラインナップするなど、幅広い層にマッチするワイドバリエーションも魅力的。価格も最もスタンダードなものでは300万円~とハイパフォーマンスな輸入車としては比較的手ごろな価格も嬉しいポイントだ。

3)スズキ スイフトスポーツ

 欧州テイストのコンパクトハッチバックとして評価の高いスイフト。それをベースにスズキ自らがスポーツ性を高めたモデルが、その名もズバリ、スイフトスポーツだ。先代までは1.6リッターのNAエンジンを搭載していたが、現行モデルでは1.4リッターのダウンサイジングターボを搭載。パワーこそ先代比3kWのみの上乗せだが、トルクが70N・mも向上している。

 また、ターボエンジンとなったことでチューニングの伸びしろも大きく、187.44万円~という車両本体価格も相まって、現在新車で購入できるホットハッチの中では手ごろな価格でポテンシャルアップが望めるチューニングベースとしても注目が集まっているモデルである。

4)トヨタ GRヤリス

 GRヤリスをホットハッチの部類に入れていいのかどうかは難しいところではあるが、一応ベース車が存在するということでご紹介させていただこう。もはや説明不要かもしれないが、GRヤリスはラリーで勝つことを目的に作られたホモロゲーションモデルであり、ベースとなった5ドアハッチバックのヤリスとはプラットフォームが異なるため、GRヤリス単体で販売台数をクリアしなければならない。

 そのため、ホットハッチとしては不釣り合いとも言える、ベース車と同じ1.5リッターエンジンとCVTというパワートレインを持った“見た目だけグレード”を用意して販売台数の底上げを狙っているのだ。

 とはいえ、我々が注目するのは3気筒1.6リッターながら200kWを発生するターボエンジンと、そのパワーを余すことなく路面に伝える4WDシステムであることに違いない。市販モデルは9月発売ということで販売価格は未定だが、1stエディションは396万円~と内容を考えれば決して高くないプライスタグとなっていた。

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