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クルマの「お助けマン」はほんの一面! eスポーツまで手がける「JAF」の重要な役割とは

JAFは日本のモータースポーツ統括の本拠

  クルマを運転するドライバーなら、日本自動車連盟、「JAF」はご存知のことだろう。1970万人の会員数を誇るだけに、このサイトを見ている方のなかにも、クルマが故障した際に“ロードサービス”でお世話になった人がいるかもしれない。

 JAFの業務内容はロードサービス以外にも観光情報の発信や優待サービスの展開、さらにクラッシックコンサートなど独自のイベントや各地の自治体と連携した共同イベントの開催、安全運転講習会やエコトレーニングの開催、ユーザーテストの実施など多岐にわたる。

 いずれも自動車ユーザーの豊かなカーライフを実現するために行なわれている活動だが、そのなかで、最も注目したいコンテンツが「モータースポーツの振興」にほかならない。

国際自動車連盟と日本自動車連盟

 JAFは国際自動車連盟「FIA」が公認する日本唯一の四輪モータースポーツの統括団体で、日本のモータースポーツを発展させるべく、様々な活動を行っている。

 まず、競技に参加するために必要なエントラントライセンス、ドライバーズライセンスの発給を実施するほか、競技に必要不可欠なオフィシャルライセンスについてもJAFが発給している。

 さらにF1やWRCなどの世界選手権は、FIAの公認のもと各ラウンドが開催されているが、日本国内で行われているモータースポーツイベントは全てJAF公認のうえで開催。そのカテゴリーは国内トップフォーミュラとなる「スーパーフォーミュラ」はもちろんのこと、ラリー競技の国内最高峰シリーズ「全日本ラリー選手権」、同じくスピード競技の最高峰シリーズ「全日本ジムカーナ選手権」、「全日本ダートトライアル選手権」まで幅広くカバーされている。

 しかも、これらの全日本選手権に加えて各地の地方選手権、さらに「トヨタGAZOOレーシングNetz Cupヴィッツレース」や「トヨタGAZOOレーシング86/BRZレース」、「N-ONEオーナーズ・カップ」、「トヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジ」などナンバー付きレースや入門ラリーもJAFの公認競技として開催される。

 加えて、ライセンスを持たずして参加可能な入門カテゴリー「オートテスト」もJAFの公認競技で、格式においても実に幅広くイベントの統括が実施されていることもポイントと言えるだろう。

 もちろん、これら全ての競技について諸規則の制定を行っているのも、JAFのモータースポーツにつける活動のひとつで、レース、ラリー、ダートトライアル、ジムカーナを含めて全てのカテゴリーにおいて、JAFがテクニカルレギュレーションおよびスポーティングレギュレーションを策定している。

 事実、2020年の国内モータースポーツは海外モータースポーツと同様に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月中旬より、全ての競技が中断されることとなったが、JAFはモータースポーツ活動の再開に向けて、新型コロナウイルスに対応したガイドラインを策定。これに合わせて6月より国内モータースポーツが再始動を果たしていることは、モータースポーツファンにとって記憶に新しい。

 また、全日本選手権の各カテゴリーで活躍した上位ランカーを表彰する年末恒例のJAFモータースポーツ表彰式もモータースポーツシーンにおけるJAFの独自の活動となっているが、2019年の表彰式では、各カテゴリーを代表した選手によるデジタルモータースポーツカップが開催された。

モータースポーツファン層の拡大へ

 さらに2020年のコロナ自粛中にはスーパーフォーミュラ・ヴァーチャルシリーズをJAFの公認イベントとして開催するなど、近年は競技人口およびファン層を拡大すべく、国内外で盛況を迎えつつあるEスポーツで積極的な活動を展開していることも、JAFのモータースポーツ活動の特徴と言えるだろう。

 このようにロードサービスでおなじみのJAFは、国内モータースポーツにおいても欠かすことのできない存在で、全てのカテゴリーにおいて中心的な役割を担っている。 

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