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まさに「持ち家」か「賃貸」か論争! キャンピングカーを「買う」か「借りる」かの境目とは

一番大事なのは「愛」があるかどうか

 キャンピングカーは知っているけど、特殊なクルマで自分とは関係ないと思っていたという方は多いと思います。が、最近、街中でも以前よりは見かけるようになって、コロナ禍やアウトドアブームもあり、「キャンピングカーってどうよ?」なんて、興味が出てきたりします。

 でも、いざ購入となると、買うべきか? いやいや、レンタルで良いんじゃない? といった、まるで「家は賃貸か購入のどちらが良いのか」議論が自分の中で繰り広げられたりします。そこで、今回は、その判断基準5つを考えてみたいと思います。

1)どのくらい活用するのか?

 キャンピングカーの使い方って、その人のライフスタイルでガラリと変わるものです。また逆にキャンピングカーでライフスタイル自体がガラリと変わる事もあります。例えば、もともとアウトドアや旅行好きで、普通車でも車中泊していた方は、それはキャンピングカーの方が安全・安心・快適なクルマ旅ができるようになりますから、クルマ旅の回数も増えるでしょう。

 逆に、そこそこ旅行が好きだった方でも、キャンピングカーで、それが更に劇的に拍車がかかる可能性もあります。勿体ないのは、せっかく購入しても、忙しくて滅多に乗らないとか、熱しやすく冷めやすい性格で、駐車場に停めっぱなしになっているという方です。

 こんな方は、レンタルで「必要な時に必要なだけ必要なタイプを」利用した方が良いと言えます。所詮、キャンピングカーも旅行の為のツールと考えると、クールに判断して、その時の使用目的やメンバー、場面で、毎回、好きなキャンピングカーをレンタルできるというのも魅力と言えば魅力です。

2)コスト的に考える

 キャンピングカー自体のコストもありますが、その維持費がバカになりません。各種税金や、メンテナンス代、自宅に駐車場がなければ駐車場代、交通費、ガス代、保険代など、それなりにコストがかかります。既に普通車に乗っている人は、これらのコストはかかっているので余り問題にはならないかもしれません。

 キャンピングカー(8ナンバーの場合)は、同じ排気量なら税金も安く、高速代も普通車と同じ、駐車場代も大概のキャブコンなら2m×5mのスペースに入るので(問題は高さだけ)余り変わらないからです。それでも、クルマを所有するだけでもコストはかかるので、これも①のどのくらい活用するのか? で、買うか? 借りるか? を判断する必要があります。

 振り返ってみて、キャンピングカーをレンタルした代金を合算したら、中古のキャンピングカーが買えた・・・・・・なんて事にならないようにしたいものです。最近では、そんなに頻繁にキャンピングカーは使わないので、自分が使わない時は人に貸して、ローン返済にも充てるという「キャンピングカーのシェアリングサービス」などもありますから、これも一考の余地がありますね。

3)手間暇を考える

 クルマを所有するとコストもかかりますが、意外と手間暇がかかります。例えば、定期的なメンテナンス。車検に始まって、シーズン毎のタイヤ交換、日々の清掃や、洗車です。キャンピングカーは「走る家」ですから、その清掃も大変です。

 これを怠ると「走るゴミ屋敷」です。洗車に至っては「体育会系洗車部」ではないかと思う位に体力を使います。普通車よりもデカいので、洗車する面積も広く、また屋根に昇ったりと気分はジャングルジムです。ほぼ一日がかりを覚悟しなければなりません。

 この点、レンタルですと、いつも使う時は綺麗になっていますし、雨でデロデロになっても、そのまま返却するので、後日、天気の良い日に根性入れて洗車する必要がありません。その一方で、レンタルだと、その都度、必要なものを積み下ろししないといけません。

 旅先で「あっ! 忘れた!!」なんて事も多々あります。その点マイキャンピングカーだと必要なものは、いつもの場所にあるので、正に「我が家」気分でいられます。

4)家族の意見は?

 独り者でない限り、これが重要になってきます。特に奥様。駐車代にしたって「月々の駐車代で、家族で高級ホテルに泊まれるのよ!レンタルでいいでしょ!」なんて、理屈では奥様の言う通りです。仰る通りです。

 ましてや、普段は奥様の足代わりで乗るとなると、ちょっと近所に買い物や、子供の送り迎えに行くのも、あの仰々しいキャンピングカーで行く事になるのですから大騒ぎになってしまいます。奥様の裁決は地獄のエンマ様よりも恐ろしいのです。その点、お子様はコストや手間は考えないので、上手くするとお父さんの強力な味方になってくれます。

 あるご家族では、レンタルキャンピングカーを返却する時に子供たちが「ありがとう~! さよなら~!!」と号泣して別れたので、奥様がほだされて、結局、キャンピングカー購入に至ったという逸話がありました。家族の意見で、購入かレンタルか? が決まったりします。

5)そこに愛はあるのか?

 最終的にはこれでしょう。これまでの条件を計算すると、理屈ではどうしても割が合わない時があります。それでも「キャンピングカーが欲しい!」「男にとってクルマは、カウボーイの馬の様なものだ!」とか、計算では答えが出ない、ロマンや想いがあったりします。

 そうです。最終的には「愛」があるかどうかで、購入かレンタルかが決まります。ある意味、恋愛と同じで、欲望を満たすだけなら(色んな女性とのアバンチュールを楽しみたいなら)行きずりの恋でも良いですが、コイツと人生を共にしたい! と思うなら結婚・・・の様なものです。

 私見で恐縮ですが、私なんぞ「キャンピングカーに乗らずに死ねるか!」「生まれ変わってもキャンピングカー」ですから、まさに「愛だよ、愛!」ですね。

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