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ブームの影で噴出するキャンプ場の「ゴミ問題」! 事前準備と現地で対策できる「出さない工夫」5つ

現地での行動を先読みすればゴミの量が減らせる

 キャンプ中に出たゴミはキャンプ場のルールに則って分別して引き取ってもらうか、自宅に持ち帰ることになる。また引き取ってくれるキャンプ場であっても、連休など繁忙期はゴミ箱がいっぱいになっていて、置いて帰るのがはばかられることも。キャンプでゴミを少なくするためにはどうすればいいのだろう?

1)計画をたてたら余裕を持って準備する

 キャンプに行く日が決まったら、何を持っていくか、どんな遊びをしてどんな料理を作るかざっくりと計画を立てておこう。

 買ったときのままの箱ごとキャンプ場に持っていって動画やブログの撮影をしている人がいるけれど、箱の中には緩衝材が思いの外詰まっている。ビニールや薄い紙は風に飛ばされやすいし、いくらゴミ引取OKのキャンプ場でもダンボール箱をそのまま置いていくのは困りものだ。何よりも商品に不具合があってもすぐには代わりのものを用意できない。買ってきた道具は自宅で一度広げて内容を確認し、不要な緩衝材や箱は自宅で処分しておこう。

 食事も食材を使いまわしできるよう献立を考えることでゴミを減らせる。余ったチリビーンズを翌朝はホットサンドに、鍋料理のあとにパスタや味噌汁を作るといった具合に、どうリメイクするかざっくり考えておくと無駄が減るし、キャンプ場近くの市場や道の駅での買いすぎ防止にも役立つ。

2)自宅で下処理をすませておく

 調味料などの紙箱、肉や魚の発泡トレイは取り外し、小分けできるものであれば必要な分量だけキャンプ場に持っていく。

 野菜は種や芯を取り、肉も筋や余分な脂を取り除くなど下処理をしてファスナー付きビニール袋に入れて持っていくと生ゴミの量を減らせる。こうした下処理は料理の時間を短縮できるので、焚き火の準備や遊びなどほかのことに時間を費やせるのもメリットといえる。

 ただし、皮むきやカットして長時間保管するといたみやすい食材もあるし、家族といっしょに調理をするのも楽しみのひとつ。すべての食材を下処理する必要はなく、できるところまでで大丈夫だ。

3)紙皿・紙コップは重ねて捨てる

 軽くて便利な紙皿、紙コップだが、そのままゴミ袋に入れるとすぐにいっぱいになる。

 割れにくい食器を用意して汚れたら洗えばいいのだが、今の時代は家族であっても食器の使い回しを避けたほうがよく、紙皿や紙コップならマジックで目印をかけるという利点がある。紙皿、紙コップを使い終わったら、各自が重ねて所定の場所に置き、最後にまとめてゴミ袋に入れればかさばりにくい。

4)生ゴミは水気と空気を抜いて袋に詰める

 炊事場はみんなで使う場所なので、細かなゴミが流れないよう底がネットになったゴミ袋(水切りネット、水切り袋)を持っていこう。

 自宅で下処理してきた食材をファスナー付きビニール袋で持っていったなら、水切りネットごとしっかり水気を切っておきたい。不要になったファスナー付きビニール袋に入れて空気を抜いて密閉しておけば、さほど臭わず帰りぎわまで保管できる。

5)ゴミはキャンプサイトで分別

 ゴミの分別方法は自治体によって異なるので、キャンプ場に引き取ってもらうなら必ず確認を。大抵の場合、びん・缶・ペットボトル・生ゴミ・燃えるゴミ・燃えないゴミに分けるので、折りたたみ式ゴミ箱を複数用意しておきたい。

 折りたたみ式ゴミ箱はデザインも容量も様々。好きなものを選べばいいが、風で飛ばされないようペグなどで固定できるもの、倒してもゴミが散らばりにくいふた付きがキャンプでは便利だ。

 ゴミの分別が細かくてゴミ箱が足りない場合は、キッチンテーブルなどに袋を留めて風に飛ばされないようしておこう。クリップやロープがあれば結びつけやすいが、これらがなくても落ちている小枝を使えば簡単にフレームにゴミ袋を留められる。

 夜間は、ゴミ袋が動物に荒らされないよう車内で保管することも忘れずに。

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