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冬キャンプは防寒対策が勝敗を分ける! 初心者がくじけないための方法5つ

「寒さ対策」の「必勝ポイント」とは

 初めての冬キャンプは不安がいっぱい。とくに「寒さ」が苦手な人は「テントの中では火を使えないし、この寝袋で対応できるのか」と心配だろう。

 冬キャンプではオープンタープをリビングとするよりも、シェルターとテントをぴったり連結させるか、広いリビングを持つ2ルームテントを使って冷たい風が入りにくいリビング&寝室を作るのが定番だ。このとき選びたいのが、裾にスカートという布が付いているテントやシェルター。スカート付きであれば冷気が隙間から入りづらいので冬キャンプ向きとされている。

 とはいえ、冬用のテントを使っている=あたたかくて快適になるとは限らない。寒さへの備えは「いかに地面からの冷えを防ぐか」にあるのだから。

寒さ対策① 厚手シートの上にテント

 テントのグラウンドシートがペラペラの薄いものなら、冬は少し厚手のシートに変えて地面の冷えを遮断。地面からの湿気の影響を受けにくくする役割もある。使うのはブルーシートでいいが、雨や雪がシートとテントの間に入るとやっかいなのでテントのフライシートからはみ出さないようにすることがポイントだ。

寒さ対策② テントマットとブランケットを重ねる

 夏キャンプならクッション性のあるテントマットを敷き詰め、寝るときにパーソナルマットを敷けばそれで準備完了だが、冬はこれだけでは寒い。

 断熱シート、テントマット、さらに全開にした夏用の封筒型寝袋や大判のブランケットなどを重ねてテントの床全体に幾重もの空気の層を作り、地面からの冷えを防ごう。中綿入りのテント用シューズを履いて立ったときに、冷たく感じなければ大丈夫。

寒さ対策③ できればコットとマットを併用

 寝袋には「無理なく眠れる温度域」が示されているので、キャンプ場の最低気温に対応したものを選ぶわけだが、どんなに優秀な冬用寝袋であっても、体の重みで背中の中綿がつぶれて保温効果が薄れてしまう。断熱効果の高い厚みのあるマットと組み合わせることで背中の冷たさを和らげよう。

 気をつけたいのは厚み20cm程度のエアベッド。寝心地はいいのだがベッド内部の空気がなかなか暖まらず、考えている以上に寒い。空気だけが入っているエアベッドよりも、中にフォームが入った厚さ5〜10cmのインフレーターマットを選択したい。その上でコットと併用すると地面の冷えとは無縁だ。

 もし薄手のインフレーターマットしかないなら、安い銀マットやウレタンマットでいいので重ねて使おう。

 ちなみにいくつかの山岳系ブランドのマットには「R値」や新規格である「ASTM FF3340-18」が記されており、これが断熱性のひとつの目安になる。どちらも「R」の後ろに数字をつけて記されており(数字が大きいほど断熱性が高い)、冬キャンプならR5以上はほしいところだ。

寒さ対策④ リビングに作る簡易コタツ

 ローテーブルにブランケットやシートをかぶせ、中に湯たんぽを入れた簡易コタツを作っておくと、腰から下の冷えを防げる。AC電源付きサイトなど電源を使えるなら、簡易コタツの中に電気あんかや座布団サイズの電気マットを入れておくと反則級の心地よさだ。

寒さ対策⑤ 結露で寝袋を濡らさない

 冬は窓にびっしり水滴がつくが、テントでも同じ。

 テントの中に暖房がなくても、テントの中と外では気温差が生じるものだ。どんなに乾燥した日であってもテント内で過ごしていると汗や呼吸に含まれる水分、地面からの湿気による結露が発生し、テントの壁や床がぐっしょり。

 特に電気を使って鍋料理を楽しんだり、外のキッチンで作った料理をシェルターに持ち込んだり、シェルター内で食事をする機会が増えると湿度が高まる。

 コンパクトなテントであれば、大型シェルターの中に入れる“カンガルースタイル”にすれば外気との差が小さくなるので結露の発生を軽減できる。

 大型テントの場合、張り綱を調整してインナーテントとフライの間に空気の層を作り、ベンチレーターを利用して換気をするという基本中の基本を守れば幾分ましになる。

 結局のところ結露の発生は防ぎきれないもので、他にはこれと言った手立てがないので、寝袋を濡れたテントの壁面に触れないように荷物などでガードするか、優秀な寝袋カバーを併用するかで対応してみよう。

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