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たった50万円で「車中泊」向けのクルマが手に入る! アウトドア初心者が選ぶべき5台とは

車中泊にオススメの5台をピックアップ

 これからアウトドアライフ、キャンプを始めようとしている初心者にとって、テントを設営し、その周辺アイテムを揃え、楽しみ尽くすのは、けっこうハードルが高い。が、テントを張らなくても、アウトドアやキャンプ感覚を楽しむことはできる。そう、車中泊でアウトドア、キャンプ感覚を体験すればいいのである。

 クルマの中なら隙間風もなく、ゴツゴツした地面の影響を受けずに就寝しやすいし、なんと言っても車内はロックできる空間だから、安心である。いざとなれば(キャンプ場でのマナーを守った上で)エアコンやヒーターのお世話になれるし、ラジオやTVだって視聴可能。ドリンクホルダーもあるので、カップを倒さずに置くこともできるのだ。

 つまり、初心者が少しでもキャンプのような雰囲気を体験したいのなら、一番手軽で快適なのは車中泊! ということになる。ここでは、予算50万円でフルフラットシート、そして2010年式以降の走行距離8万キロ未満のクルマをピックアップし、それぞれの車中泊性能(!?)を紹介していきたい。

ホンダ・フィットシャトル

 まずは、ホンダのフィットシャトルだ。なんと2010年~2013年式のハイブリッド(!!)で予算に収まる1台である。フィットシャトルは、ホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用し、コンパクトカーにして驚異の室内空間の広さ、シートアレンジ性、ラゲッジスペースの広さを実現したクルマだが、そのステーションワゴン版のシャトルは、まさにアウトドア、車中泊にぴったりの1台。

 後席をワンタッチで低く、フラットかつフロアに落とし込むように格納すれば、拡大ラゲッジフロア(ベッドスペース)は最大1810mmという、身長180cmの大柄な人でも真っすぐに寝られる驚異的な長さになる。幅方向は実質1015mm(970~1285mm)で、天井高も960mmあり、大人2人でも、かなり快適に、足を延ばして横になることができるのだ。フロアがほぼ完全フラットになる点も、大きな魅力である。

 ラゲッジフロアの床下には、HVで深さ225mm、奥行最大240mm、幅545mmものサブトランクがあり、室内を車中泊仕様にアレンジした際の小物置き場にもなるから便利すぎるのだ。

ホンダ・オデッセイ

 タマ数はかなり少ないものの、ホンダ・オデッセイも、先代となる4代目の2010年式が予算、走行距離条件にギリギリ入る1台だ。

 さすがに1~2代目や5代目と違い、リアヒンジ式ドアで低全高型になるものの、2/3列目格納時の最大奥行(ベッドスペース)は驚愕の2170mmに達し、ラゲッジスペース部分の天井高も最大870mmあるから、マイルーム感覚が抜群。

 カップホルダーは2/3列目席部分で合計4個もあるので、飲み物も置きやすい。こうした室内空間”マジック”は、元祖クリエイティブムーバーを世に送り出したホンダならではと言っていいだろう。

ホンダ・フリード

 同じくホンダのフリードも、2010年~2012年式の1.5G=ガソリン車が、予算、走行距離条件に余裕で入ってくる。

 5ナンバーサイズのコンパクトミニバンと言っても、そこはホンダのミニバンで、2/3列目席を格納した時の最大奥行は1900mmに達する。幅は最小960mm、ラゲッジスペース部分の天井高もなんと1240mmもあり、フラット化した室内空間をお座敷のように使えるからすごい。

マツダ・プレマシー

 ミニバンのジャンルで、オデッセイ同様に走りにも注目したいなら、マツダのプレマシーがある。2010年~2011年式の2リッターエンジンを搭載する、人馬一体の走りが味わえる20S、20SCが予算、走行距離条件に見合う。探せば30万円台もあったりするから買い得だ。

 走りだけでなく、欧州車テイストあるシートのかけ心地の良さも、当時から魅力だった。リヤスイングドアながら、もちろん3列シートで、2/3列目席を格納した時の最大奥行(ベッドスペース)は1770mm。ベッドスペースとしては多少凸凹しているものの、詰め物とマットレスを併用すればラゲッジスペース部分の天井高が820mmもあるため、窮屈感はないはずである。

 こうした格安中古車でアウトドア、車中泊を楽しみたい場合、クルマ選びのポイントとしては前後席、または後席~ラゲッジフロアの奥行きが、自身(&同行者)の身長をカバーできるかということ。

 上記のフィットシャトルであれば、ステーションワゴンでも身長180cmぐらいまでOKだし、もし、後席を前方に倒して、ベッドスペース長がほんの少し足りない場合は、ヘッドレストを抜いて逆付けすれば、それが枕代わりになり、実質的なベッドスペースが20cmぐらいは伸びるので、試してみてほしい。

トヨタ・ポルテ

 ところで、もっと新しい年式で、車中泊に適したクルマは、と言えば、トヨタ・ポルテがある。50万円以下でも6年落ちの2015年式までが狙え、個性的なシートアレンジによって、ベッド長は最大2420mmに達するのだ。

 ただし、それは助手席をタンブル格納(これが決め手)したときの助手席~後席~荷室の合計。ベッドスペースとしてはシングル=ソロキャンプ用となる。後席のみ倒した時の奥行き=ベッド長は1580mmだ。それでも室内高は1390mmもあるので、正座もできるお座敷スペースになりうる。大人と小柄な人または子供(身長158cm以下)の2名であれば、セミダブルベッド的に使えそうだ。

 それはそうと、そうしたクルマでアウトドア、車中泊を快適に楽しみたいのなら、フラットなベッドスペースを実現するマットレスや枕、肌掛け(季節によっては車内用寝袋)、電池式照明などに加え、車外からの干渉を避ける、車内用の全周カーテンが不可欠であることも覚えておいて欲しい。寝ている姿が外から丸見えだと、落ち着かないし、危険でもある・・・・・・。

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