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「薪の未消火」「夜中のアイドリング」「ペットの放し飼い」! 流行にいま増えつつあるキャンプの「マナー違反」18例

気をつけよう うっかり行為のバッドマナー

 人に迷惑をかけないようにしましょう。言うのは簡単ですが、はじめてのキャンプではわけもわからず、悪気なく迷惑行為をしてしまうこともあります。そこでうっかりやってしまいがちなキャンプ場でのマナー違反、対応失敗などを集めてみました。

【利用前編_01】複数のキャンプ場を予約して直前キャンセル

 せっかくのキャンプというのに悪天候なのは残念です。しかし、いくつかのキャンプ場を予約して、天気がよさそうな場所やよりよい場所を直前に選んでほかはキャンセル、というのはもってのほか。最近は賑わっている週末に、キャンプ場の予約を取りづらいこともあります。予約しようと思って断られ、キャンプをあきらめた人がいるかもしれないのですから。

 病気やケガに見舞われたときであったとしても、無理にキャンプをする必要はないのですから、キャンセルするなら早めに伝えましょう。

【利用前編_02】早朝・深夜の入場待ち渋滞

 予約不要のキャンプ場で見かけることがあるのはチェックイン渋滞です。休日ともなるとチェックイン開始の数時間前にクルマが並んでいることがあります。

 キャンプ場周辺に人家などなにもなければまだマシですが、朝早くや夜遅くに到着してアイドリングのまま待つのは、近隣やすでにキャンプをしている利用者に迷惑をかけることがあります。

 かといって遅くなるといっぱいで入場できないことも。利用したことがある人に様子を聞くか、キャンプ場管理人にどんな具合になるのかを問い合わせてみてはいかがでしょうか。さじ加減がわからないなら、事前に予約できるキャンプ場のほうが安心です。

【利用前編_03】よく似たキャンプ場名と間違える

 土地の名前をつけたキャンプ場は、よく似た名前の施設がすぐ近所にありがちでもあります。予約したキャンプ場と別のところに行っても対応してもらえないのは当然です。キャンプ場の名前と住所、連絡先を確かめてでかけましょう。

【場内編_01】場所取りや炊事棟など公共の場を専有

 キャンプ場が広いエリア内の区画のないフリーサイトである場合、後から合流する人の場所取りをするのはトラブルの元になりかねません。

  また、炊事棟など公共の場に道具を置きっぱなしもマナー違反です。雨の日に見かけることもある、屋根付きの休憩場所や炊事場を専有することはもちろん、シンクに道具を入れっぱなしにするのもやめておきたいことのひとつです。ほかの人が水道を使いたくても使えないし、盗難にあっても文句を言えないのです。当然ですが、使った後は細かなゴミの処理を忘れずにしましょう。

【場内編_02】他の人のサイトを横切る

 区画サイトで他の人のサイトを横切るのはマナー違反です。ちゃんと歩道を進みましょう。フリーサイトの場合は歩道が明確ではありませんが、テントやタープの近くには張り綱がいっぱいありますので、やはり近づきすぎるのはやめたほうがいいです。どうしてもすぐそばを通るようなときはキチンと断って。

【設営編_01】隣のサイトに近すぎ テント入り口が真正面

 混んでしまったフリーサイトの場合、隙間を探してテントをたてなければならないような仕方がないこともあります。ですが、隣のテントに近すぎる、出入り口が相対しているような場合はいつも様子を見られているようで不愉快にもなりかねません。近づきすぎないように気をつけましょう。また大型テントの場合、区画サイトから張り綱がはみ出ないよう注意も必要です。

【設営編_02】ハンモックをかけていい場所とダメな場所

 近頃人気のハンモックですが、木の肌を傷めない幅広ストラップを使えば木にかけてもいいという場所もあれば、養生してもハンモックをかけてはダメというところも。キャンプ場によってルールが異なりもしますので、判断に迷うのであれば、事前に確認しておきたいところです。

【設営編_03】盗難防止に役立つ周囲へのあいさつ

 目が合えば周囲の人にあいさつを。キャンプ場は意外にも盗難が多いとも言われてます。隣にどんな人がいるか互いにわかっていれば、不審者がサイトを漁っている姿を見つけやすくもなり、注意しやすくなります。また自分が外出しているときには、周囲の人が警戒してくれることにもつながります。

【クルマの利用編_01】日が落ちてからクルマで出かけないよう

 買い出し、日帰り温泉などクルマを使って外出する場合は、日が落ちる前にしましょう。クルマのライトに照らされるとまぶしく、照らされた側にとってはあまり気持ちのいいものではないからです。

 渋滞にはまるなど再入場時に日が落ちてしまったときなどは、サイトに到着したら早めにエンジンを切るようにしたいものです。

 もちろん、場内では徐行で歩行者優先です。

【クルマの利用編_02】早朝・夜間のアイドリングと頻繁なドアの開け閉め

 寝静まったキャンプ場は足音すら大きく聞こえます。クルマを開け閉めするバタンという音、ドアロックのピピッという電子音は非常に響くので控えめにしましょう。もちろんエンジンをかけるのはみんなが起きて、活動をはじめてから。

【焚き火編_01】キャンプ場内の枝拾いはOK、敷地の外での薪拾いはダメ

 焚き火用の焚付拾いや薪にする枝拾いは、大半のキャンプ場では許可または黙認されています。ただし、勝手に枝を切るような行為はNGです。

 また、敷地の外は自然公園や別の所有者の土地なので、キャンプ場周辺での薪拾いも禁止されている場合が多いので、管理施設で聞いてみてください。

【焚き火編_02】テントやクルマのそば、木の根もとでの焚き火

 燃えやすい枯れ葉の上など燃えやすいもののそば、上空の枝にも熱が届きやすい木の根もと、テントやクルマのそばでは焚き火はNGです。自分のテントだけでなく隣のサイトへの影響も考えましょう。

 テントやタープ本体から離れていても、張り綱のそばではうっかり躓いて転ぶとやけどの危険があるので気をつけたいことのひとつです。

【焚き火編_03】ゴミを燃やす

 燃えるゴミなら焚き火で燃やしてもいいように思ってしまいがちですが、止めましょう。紙ゴミは灰となって周囲に飛んでいきやすいもの。とくにやっかいなのがビニールゴミで、燃えたまま飛んでいき肌やテントにつくと非常に危険です。

【焚き火編_04】炭や薪を消火せず灰捨場に捨てる

 キャンプ場で灰や燃えカスを灰捨場に置いていけるのはありがたいサービスです。しかし、消火が中途半端で、灰捨場が熱を帯びていることが多かったりしています。

 薪や炭は灰になるまで燃やし尽くす。途中でやめる場合は密閉容器にいれるか、たっぷり水を張ったバケツに1本ずつ薪を沈めて、確実に消火させたものを灰捨場へ。

【ペット編_01】ペットにリードを付けずに過ごす

 ペット可のキャンプ場ではトイレの処理などのルールを確認しましょう。山の中で迷子になってはかわいそうですし、キャンパーみんながペット好きとは限らないので、ドッグラン以外はなるべくリードを付けてトラブルを避けるようにしましょう。

【ペット編_02】長時間の留守番

 ホテルなどよりもキャンプ場は他の人との距離が近いとも言えます。長時間、ペットだけで留守番させておくと、周囲の人が勝手に食べ物を与えに来たり、触れようとして噛み付かれたり、などのトラブルが起きかねませんので、目を離さないようにしましょう。

 また、ペットの抜け毛が風にのってほかのサイトに飛ばないようにも気をつけましょう。

【動画・写真撮影編_01】夜のライブ配信

 ずっと動画を撮影している人を見かけることもあります。SNSや動画配信サイトに生の声が詰められた情報収集にもってこいのキャンプ現場。非常にありがたいメディアなのですが、夜、静かなキャンプ場ではつぶやきでも響きます。撮影もライブ配信も消灯時間には終わらせておくべきでしょう。

【動画・写真撮影編_02】ドローンの撮影は管理人に確認

 混雑していない場所でのみドローンを飛ばしていい場合もあります。予約時に管理人に問い合わせてみてください。

 こうして注意したいマナーで気づいたものをあげてみると「ダメ」なことばかりでイヤになりそうですが、結局のところ「自分がされてイヤなことをしない」「今ある自然を大切にする」に尽きると思われます。つまりは日常生活で“空気を読む”のと変わりはないのです。

 もしも、気づかずにしていたことで管理人や周囲のキャンパーに注意されたとしても、素直に行動を見直し、みんなが楽しく過ごせるように協力していきましょう。

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