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車中泊&キャンプで「最高の一杯」を!  生豆の焙煎からコーヒーを美味しく作る「コツ」とは

本格コーヒーでワンランク上のアウトドアを

 大自然の中、小鳥のさえずりとともに目覚めた朝。コーヒーの香りを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごす。キャンプの朝はとびきり美味しいコーヒーで目覚めたい。とはいえ、本格的とは言っても焙煎どころか豆を挽くことすら難しそうと感じて、なかなか手を出せない人も多いと聞く。ビギナーでも生豆の焙煎から美味しく作るコツや必要なアイテムについてここで解説したい。

自然は最高の調味料! インスタントでもいいけれど……

 キャンプに限らずアウトドアは最高の調味料。たとえ缶コーヒーだろうとインスタントだろうと、自然のなかで飲めば美味しさは倍増だと思っている。とはいえコーヒーは作る過程も楽しいし、そこで漂う香りを含めて楽しめる飲み物。最初はハードルが高いと感じるかもしれないが、コツさえつかんでしまえば意外とカンタンだし、美味しさや充実感はインスタントの比じゃない。

生豆からの「手作り」に挑戦してみよう!

 まず「生豆」と呼ばれる状態からの焙煎について説明しよう。生豆はコーヒー専門店でも手に入ることが多いし、近くにそういったお店がない場合は、ネットでも簡単に手に入る。誰もが見慣れた黒色や茶色のコーヒー豆は、精製した生豆を加熱し炒る工程を経た状態。これを「焙煎」と呼び、時間の長さや火力によって香りも違えば苦味や酸味も大きく変化するのだ。

 直火式に電気式と家庭用の焙煎機はたくさん発売されているけれど、アウトドアで使うなら容量があまり大きくない直火式の一択。ただし専用のギアじゃなくとも焙煎の過程で出る「チャフ」と呼ばれる焼けた薄皮を取り除ける金属製のザルや、ぶっちゃけフライパンや鍋でもできないことはない。いずれにせよバーナーを使うなら中火で熱源からの距離は15cmほど。

 ムラが出ないよう豆を入れた容器を横方向に振りながら加熱する。10分ほどで豆がパチパチと音を出し(爆ぜと呼ぶ)始め、そこで終わらせればいわゆる“中煎り”と呼ばれる状態。さらに10分ほど続けるともう一度「爆ぜ」が起き、中煎りと深煎りの間くらいの濃さが出来上がる。

ムラ煎りと焙煎し過ぎには注意したい

 それ以上加熱するのが深入りで、香りより苦味がかなり強くなってしまう。好みが分かれるため、個人的には18~20分ほどの焙煎がオススメ。ちなみに火を止めても余熱で焙煎はどんどん進んでいくので、充電式の扇風機などで風を当てるのが狙いどおりに仕上げるコツだ。風が強いと火力が安定しにくくムラが大きくなってしまうので、風が当たりにくい場所を選んだり風防を使うようにしたい。よく「美味しいのは焙煎の直後よりも3日か4日くらい後」と言われるけれど、お店で出す売り物というワケじゃないんだし、雰囲気を優先していいと思う。

抽出方法によって挽き方を変える

 焙煎が終わったら「コーヒーミル」で豆を挽く。材質は金属製やプラスチック製や木製といろいろあるものの、機能は一緒なので容量やデザインの好みで選んでいいだろう。ミルは目の細かさを調整できる製品が大半で、細挽き/中挽き/粗挽きと好みにセッティングする。一般的なドリップなら細挽きまたは中挽き、パーコレーターを使うなら粗挽きがオススメだ。

 続いては淹れ方をカンタンに解説したい。まずはお湯で「サーバー」や「ドリッパー」を温め、コーヒーの温度や風味を保てるようにする。次にドリッパーにフィルターをセットして、挽いたコーヒー豆を1杯につき10gを目安に入れ、お湯を染み込ませる“蒸らし”を行う。20秒ほど過ぎたら再びお湯を少しずつ注ぎ足し、フィルターから溢れないように注意しつつ繰り返す。お湯の注ぎ口は細い方が量をコントロールしやすいが、道具を減らしたいなら普通のケトルでも問題ない。

難しいけど便利なパーコレーター

 自宅の環境とは違うキャンプなので、ある程度の割り切りは必要と心得よう。美味しく作るのが難しいといわれながらも、世界中に根強いファンが多いのはパーコレーター。ケトルの内部に漏斗を逆さまにしたようなパーツを入れ、上部に取り付けたバスケットにコーヒー豆をセットする。火にかけると沸騰したお湯が中央のパイプから間欠泉のように吹き出し、フタの裏側に当たって豆に降り注ぎコーヒーが抽出されていく。フタの外側にある透明のツマミで色を確認するのだが、このタイミングを見極めるにはかなりの経験が必要なのだ。

 酸化しやすく味もドリップに及ばないとネガティブに評価されることも珍しくないが、フィルターやドリッパーが必要ないため手軽であったり、豆の脂分や雑味がそのまま出るワイルドな風味を好む人もいる。パーコレーターは1800年代の前半にフランスで発明され、西部開拓時代のアメリカで広く普及した歴史あるギア。人とはちょっと違う通なコーヒーを作りたいなら、最初は失敗するのを覚悟のうえで使ってみて欲しい。

 いずれにせよ自宅とは違った自然の中で飲む、自分で作ったコーヒーが美味しくないワケがない。泊まりがけでキャンプした朝だけに限らず、焚き火を囲んでの一杯でもデイキャンプでも自宅の庭でも、コーヒーの奥深さを楽しむシチュエーションはいくらでもあるのだ!

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