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「自家塗装軽トラ」に「夜逃げスタイルのキャンプ旅」!「ふもとっぱら」に集結したキャンパーの愛車4選

愛車自慢のキャンパーinふもとっぱら

お洒落なキャンプサイトで主張する個性あふれる愛車自慢を紹介!

 思いおもいのスタイルでキャンプが楽しめるアウトドアフェス「GO OUT CAMP vol.16」が4月23~25日の3日間で開催された。会場の静岡県富士宮市の「ふもとっぱら」には、初日の午後から続々と参加者が集い、東京ドーム5個ぶんの広大な敷地面積を誇るキャンプ場で雄大な富士山に見守られるように色とりどりのテントやタープの花が咲いた。

 みな自慢のキャンプギアを持ち寄り、寛ぎやすく使い勝手のよいサイトをセルフビルドしており、その創意工夫とお洒落な空間づくりには驚かされるばかり。

 もちろんキャンプサイトの主役は参加者なのだが、一方で会場までの相棒としてやって来たクルマにも注目したい。そこで会場で出会った愛車をクローズアップしながら、千差万別のキャンプスタイルを覗いていこう。

コヨーテカラーでコーディネートした創意工夫たっぷりの「ダイハツ・タフト」

 多忙な仕事の息抜きも兼ねて仲間と一緒にキャンプを楽しんでいた奈美さん。愛車のタフトに寄りそうように作られたテントサイトは、手の届く範囲に各種ギアをコンパクトにまとめ、女性らしい使い勝手と魅せるコーディネイトはさすがだ。なかでも秀逸だったのはダイソーでゲットしたジャグにpatagoniaのステッカーをデコることでおしゃれ感をアップさせていたこと。

 そのコーディネイト力はタフトにも注がれている。最初はジムニーも候補に挙がったが、納期が遅いことと燃費を比較してみたところタフトに決めたそうだ。

 ボディカラーはコヨーテカラーのサンドベージュカーキを選び、少しラギッドさを薄めるためにオプションパーツの15インチスチールホイールやドアアウターハンドル、ドアミラーカバーやクラシックタイプルーフキャリアをホワイトで統一。ナチュラルな色使いが広大なふもとっぱらで目を惹くほど、小さなボディでも可愛らしく主張する佇まいだ。

 ちなみにシートカバーにもボディ近似色のカーキを取り入れて大好きなコヨーテカラーコーデをコンプリートしていた。

愛車&キャンプサイトDATA

■OWNER:鎌倉奈美さん ■VEHICLE:DAIHATSU TAFT

■SITE SPEC:DODテント/スノーピーク・テーブル/ニトリ・チェア/デイツ・ランタン/ダイソー・ジャグ

映像に登場したロデオのキャンパーにひと目惚れ「いすゞ・ロデオ(キャンピングカー)」

 スノーボードのビデオ映像に登場したロデオのキャンピングカーに目を奪われたことがきっかけで、5年前にトラキャンを購入した瀬戸さん。

 箱型のバンコンが主流の最近のキャンピングカーにはないピックアップトラックにキャビンを載せたスタイルは、ノスタルジックさとどこか新鮮味も感じさせるから不思議。ホイールには1980~90年代に一世風靡したロディオドライブのディッシュタイプを履き、運転席にはモモステも奢られている。さらに当時のままをキープするこだわりとして、サビをあえて補修しないという自然のエイジングカスタムの実践も面白い。

 週末になると車中泊やキャンプ旅に出かけるため、金曜日の夜は「夜逃げスタイル」で旅に出るそうだ。残念ながら車内の撮影はNGだったが家族4人がしっかり就寝できるスペースが備わっている。

 今回のふもとっぱらキャンプではロデオと目隠しになる陣幕との間に、ネイチャートーンズのキッチンカウンターなどのファニチャーをメインに、整理整頓された使い勝手のよいサイトをデザイン。この実用性こそが正義といえるキッチン&リビングメイクによるプライベート空間とロデオが見せるアナログな雰囲気が魅力にあふれていた。

愛車&キャンプサイトDATA

■OWNER:瀬戸大輔さん ■VEHICLE:ISUZU RODEO

■SITE SPEC:タトンカ1TCタープ/自作テーブル/ヘリノックス&コールマン・チェア/アシモクラフト焚き火台/ゴールゼロ・ランタン/ネイチャートーンズ・キッチンカウンターテーブル/イワタニ焼き上手さんのホットプレート/プリムス・トゥピケツーバーナー

1/1のプラモ感覚で自家塗装したソロ専用キャンパー「ホンダ・アクティトラック」

 オーナーの鈴木さんいわく「ダサかわいいスタイル」と評した軽トラをベースにしたキャンプサイト。仕事の足として父親から譲り受けたアクティトラックを1/1のプラモデルのごとく自家塗装したカスタマイズがポイントだ。

 タカラ塗料のDIYキット(塗料・ローラー・刷毛のセット)を使ったグリーンカーキによるオールペンに、フロントに貼った筆記体のHondaエンブレムや足元に履くヨコハマ・スーパーディガー828の装着も手伝い、ノスタルジックな雰囲気にカスタマイズされている。

 荷台の上にタープを張っていることからもわかるとおり、就寝スペースはテントいらずのオープンデッキ。時間ができればアクティに道具を積んで誰にも気を使わずに過ごすことができる河原でのソロキャンプを嗜んでいるそうだ。

 鈴木さんのアクティトラックを見ていると、クルマを含めたミニマルな道具(装備)だけで最強のソロキャンプが楽しめそうだ。

愛車&キャンプサイトDATA

■OWNER:鈴木祐介さん ■VEHICLE:HONDA ACTY TRUCK

■SITE SPEC:オリガミタープ/不明テーブル/コットンダック・チェア/アラジンストーブ

スクエアなボディを持つ隠れた名車を禁断のオールペンでカスタム「ホンダ・クロスロード」

 家族や親戚、その知人を連れて2泊3日のアウトドアフェスをエンジョイしていた黒沼さん。愛車は緑×白のツートーンボディが異彩を放つホンダのクロスロードで、メタリックグリーンのボディに差し色として白塗装したのかと思いきや、じつは純正の白ボディにメタリックグリーンを後からペイントした強者だ。

 クロスロードの魅力はコンパクトなSUVに7人乗りの居住性を実現した魅力的なパッケージ。スクエアなボディのため荷室を含めた居住空間にはゆとりがあるものの、キャンプに出かけるとどうしても嵩張りがちな荷物の積載を考えてルーフキャリアも装備している。

 年間4~5回ほどキャンプに出かけるそうだが、GO OUT CAMPの魅力を訊いてみると「キャンプすること自体はいつもと変わらないけれど、参加アーティストの演奏が絶え間なく聞こえてくるので、会場の雰囲気がいいですね」と話してくれた。

愛車&キャンプサイトDATA

■OWNER:黒沼 翼さん ■VEHICLE:HONDA CROSSROAD

■SITE SPEC:ニュートラルアウトドア・テント&タープ/コールマン・テーブル/ニトリ・チェア/ハイランダー焚き火台/コールマン・ランタン/キャプテンスタッグ・ジャグ/コロナ・ストーブ

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