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超絶オシャレな「一寸法師」! 今注目のマリンスポーツ「SUP」が激推しな理由

釣りやヨガを水上で楽しむSUP(サップ)の魅力

 ここ数年「SUP」という言葉を耳にするようになった。読み方は「サップ」。サーフィンのようなボードに乗りつつ、ボートのオールのような「パドル」で漕ぎ出す。比較的新しいマリンスポーツは、想像するだけで気持ちよさそうだ。しかしサーフィンのように一人前に楽しめるようになるまで時間が掛かるのではないか? どうやって始めたらいいのわからない。興味はあっても一歩が踏み出せない方のために、SUPフィッシングを楽しみ、SUPインストラクターの資格も持つ、プロカメラマンの柳田由人さんに話を聞いた。

そもそもSUPとは何か?

 キラキラと太陽に照らされた海面をミズスマシのようにスイスイと移動していく。船ほど「乗り物」っぽさはなく、何とも自由な雰囲気。大自然と戯れている姿は、見ているほうも気持ちがよくなる。サーフボードに似た形状のそれは「SUP(サップ)」と言う。「Stand Up Paddle(スタンド・アップ・パドル)」ボードの略である。このコロナ禍で密にならずに楽しめる趣味として、注目度が上がったマリンスポーツである。最大の魅力は「今まで行けなかった場所に行けること」だと柳田さんは話す。

「それまでは水の上を気軽に移動する手段はほとんどありませんでした。陸から100m離れた場所で釣りをする、という場合でもカヤックか船でしか行くことができなかったのです。しかしそれらを用意するのは大変。SUPは手軽な手段です」

 柳田さんはプロカメラマンの仕事の傍ら、SUPフィッシングを楽しんでいる。「海という自然を満喫できる喜び、自分の力で魚を探して釣る喜び、家に帰れば家族に自慢できる喜び。そして食べて美味しい。やはりSUPは最高です」

SUPとサーフィンは何が違うのか?

 柳田さんは好きが高じてSUPインストラクターの資格まで取得。今まで行けなかった水の上に行ける。水深100mの水面を自由に往来できる。最初は怖さもあったけれど、そういう場所に手軽に行けるのは凄いと感じたそうだ。SUPで楽しめることと言えば、バイクや自転車と同じように水面を旅するようなクルージング。ボード上でヨガを楽しむSUPヨガ(タレントの田中律子さんは日本SUPヨガ協会の理事長を務めている)、そして釣りを楽しむSUPフィッシングなどがある。何かで競い合うというよりも、ゆったりと気持ちのいいスポーツだと柳田さん。「とはいっても、実は非常に体幹が鍛えられるんです。SUPは裸足で乗り、足の指を踏ん張ってバランスを取ります。身体的にはかなりハードなスポーツなんですよ」

 ところでそもそもサーフィンとSUPの違いは何か。まずはボードについて整理する。

 基本的にサーフィンではショートボード(長さ180cm前後)とロングボード長さ250~300cmくらい)があり、SUPは長さで言えばロングボードとほぼ同じ程度。ただし、幅はSUPのほうが2倍ほど太く、さらに厚みもある。

「もともとSUPはハワイが発祥。ロングボードの上に立ってパドルで漕げるんじゃないの? というのが始まったと言われています。現在では経って漕ぐための浮力が必要ということで、幅や厚みを増やした形状になっているのです」と柳田さん。サーフィンは波に乗って楽しむもの。しかしSUPは水面さえあれば立って漕げるので、海だけでなく湖などで楽しんでいる人も多いという。

「SUPはサーフィンよりも100倍くらい簡単です。波に乗ろうとしたら話は別ですが、波も風もない場所ならば、初心者でも初日から立てるようになると思います。逆に言えば、波や風など自然の要素が増えれば難易度も高くなるということ。気軽に楽しめるがゆえに事故も多いのは事実です」

まずビギナーが用意するものは?

 最初に揃える道具はSUPボードとパドル。最近はかなり手頃なものも増えて来たが、ある程度しっかりしたモノを選んだほうがいい。上達して沖に出たとき、頼みの綱はSUPとパドルのみだからだ。また、服装はウエットスーツが好ましいが、これからの季節は水着とTシャツで漕ぎ出す人も多いそう。

「服装は比較的自由だとしても、必ず用意するべきは救命器具です。これは初心者だから、というワケではなく、SUPをやるときには必ず身に付けておいてほしいです」

手軽だけど危険も多い! 上達の近道は?

「ビギナーが沖へ漕ぎ出るのは危険です。風予報や潮をしっかりと見て行動する必要があります。向かい風のときは10漕いでも1しか進まないというイメージです。休めばどんどん行きたい場所と逆方向に流されて、このままでは危険だと思ったことがわたしも何度かあります。海は波もありますからひっくり返されることもありますし。ですから、最初は危なくないところで練習し、体力と自信をつけてから海を楽しむべきです」

 そんな柳田さんのオススメは「まずはスクールに入ること」。

「今はいろいろな場所でSUPスクールをやっています。立ち方や漕ぎ方などセオリーがあるので、そういった基礎をまずは身に付けてほしいですね。また、海に関してはローカルルールもいろいろあります。そういったマナーを学ぶためにもスクールは適した場所です。マナーよく、みんなで自然を楽しみたいですね」

 大自然を相手にするSUP。やはり危険なことも多い。だからこそしっかり基礎を学んで知識とマナーを身に付けることが大切。その上で、ゆったりと水上の気持ちいい時間を楽しんでもらいたい。きっと沖に出られるころには、SUPの技術が得られるだけでなく、気になるメタボ解消も実現しているかもしれない!?

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