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上級者がこっそり伝授! キャンプの撤収が早くなる「究極の時短術」とは

キャンプ撤収に向け心がけておきたいこと

 キャンプで、どのキャンパーも避けて通れない作業が「設営」と「撤収」です。とくに初心者の場合、テント、タープの設営に1時間以上かかることも稀ではありません。ベテランキャンパーほど手際よくテントやタープを設営し、撤収作業も素早く颯爽と去っていきます。この差は一体どこにあるのでしょうか。

 

キャンプギアの量は作業量とイコール 

 初級から中級キャンパーになってくるとけっこう増えてしまうのがキャンプギアの品々。たしかにキャンプギアはどれも魅力的で眺めているとついつい欲しくなってしまいます。手に入れたらフィールドで使うことになりますが、キャンプギアを全部持っていこうとしていませんか?

 ギア点数=作業数です。設営・撤収ともに数が多いだけ仕事量が増えていくわけです。使用するギアを厳選することで作業量が減り、撤収も楽になります。ベテランほど必要最小限のギアを適切にチョイスし余計な仕事を増やさないものです。

 

キャンプの全体像を予想し 手順を頭に入れておく

 新しく購入したテント、タープは、可能なら公園などで一度試し張りをしておくべきでしょう。これは購入時の付属品の過不足を確認したり、縫製や破れなどのチェックの意味もあります。

  なにより現地でのぶっつけ本番は避けるべきで、当日不良箇所を発見してもどうにもなりません。同様に、キャンプギアはどれも一度使用しておくべきです。扱いに慣れておくことはスムースな作業の基本になります。

 またキャンプ前に、持っていくギアはすべて一度収納から出してコンディションや付属品を確認するようにしてください。ガス機器の漏れや作動、バッテリーの液漏れなども要確認です。このとき、キャンプの全体像を脳内想定して今回のキャンプに必要なギア、不必要なギアを選別するといいでしょう。ギア点数の削減は運搬を含め作業量を確実に減らします。

 

キャリングを考慮した収納コンテナと 上手なパッキングで整理整頓

 整理整頓が雑だと必要なギアを探したり、撤収時に置き忘れたことに気付けず探し回って余計な手間を増やしてしまいます。気付かないままだと次回設営時にギアが足りず困ることも。収納ボックス、プラケース、コンテナや間仕切りを活用してそれぞれのギアの収納場所を決めておくと出し入れがスムースです。片付けがあまり得意じゃないという人は収納をひと工夫してみるといいのかもしれません。

 撤収だけを考えたら極力何も持たないミニマムスタイルが楽で早いのは当たり前です。しかしキャンプの楽しみは人それぞれ。有り余るギアを搬入してキャンプで使いたい人もいるでしょうし、多くのクッカーで料理を楽しむグルメキャンプもあります。モノが多いときは収納ケースを活用すると天板をテーブルや作業台に応用できギア点数の削減にも役立ちます。

 

適切な手抜きこそ無駄を省く技術 ベテランは状況を判断して省略する

 それでは具体的に、撤収に向けて無駄を省いた“引き算テクニック”をいくつかあげてみましょう。

・経験が必要だが、現場で風がないならテントのガイラインを省いてペグも最低限のみ。また確実に晴天で雨が振らないのならタープを張らない(夏場の日除け、スコール対策は別)。

・ロープワークを極力避ける(小型カラビナやフックを使用してガイロープとテントの結びなどを省略する)。

・ロープワークは引き止め結びにすると解くとき手間取らない。

・ペグやギア類のカラーを派手にして撤収時に目立つようにすることで見失うのを避ける(黒系、迷彩柄は見失いやすい)。

・使わなくなったギアはその都度片付ける(朝になったらランプは使わない。起きたらシュラフ、エアマットは使わない。少しずつ片付けることで最終撤収を簡素化する)。

・大型のゴミ袋を活用する。撤収時にタープやテントを軽く畳んですばやくゴミ袋へ。バッグに収納するのは自宅で乾燥後。

・ストラップを活用する(折りたたみチェア、ポール類などひとまとめにできるものを括る)。

自分のキャンプを見つめ直す 良い機会になるかも

 もしお子さんが大きくなったら、設営と撤収に手間と時間のかかるファミリーキャンプ用の大型テントをやめて、お子さんたちにソロテントを与えるのもアイデアかもしれません。きっとキャンプ技術と自立心を養ってくれることでしょう。簡易撤収方法とはあえて矛盾しますが、キャンプは事故やケガなく楽しいことが最優先です。設営や撤収の苦労も楽しい思い出を作ってくれるはずです。 キャンプの設営と撤収を考えることは、どのようなキャンプを過ごすのかという計画性やリスク想定などと密接に結びついています。ケガを心配すればファーストエイドキットは欠かせませんし、救急箱がどこにしまってあるかは全員で共有しておくべきでしょう。地面に乱雑にモノが置かれた設営は暗がりでケガや事故の元にもなりますので、設営後でも収納コンテナに整理整頓することはセーフティでもあるのです。

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