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キャンパーなら「スタッキング」は上手ですよね? プロが教えるキャンプ用品の「賢い車載術」とは

デッドスペースを作らないのがキャンプの基本

 キャンプ用語でよく使われる「スタッキング」という言葉。これは英語で「積み重ねる」という意味で、キャンプ用語では、積み重ねて収納できる食器やクッカーなどによく使われます。

 スタッキングできる食器やクッカーは、マトリョーシカのように重ねて収納できるので、非常にコンパクトにまとめられます。 ムダな空間(=デッドスペース)を有効活用して、荷物を小さくしようというのです。例えばクッカーのなかにバーナーや燃料などを入れることができれば、さらに荷物をコンパクトにすることができます。 この考え方は、クルマにキャンプ用品を積み込むときも一緒です。デッドスペースをなくせば、荷物もコンパクトにまとまります。ラゲッジが狭いクルマや荷物をたくさん積みたいという人は、デッドスペースを作らないように、キャンプ用品を積んでみましょう。そんな積載術を紹介しますので、積み込みが苦手な人は、ぜひ参考にしてみてください。

重ねたチェアの隙間も埋めよう

 折り畳み式チェアを積み重ねると、脚部の内側にポッカリと空間ができます。これもデッドスペースになるので、小さめの荷物を入れて活用しましょう。 シュラフやランタンなど、比較的縦長の荷物だと収まりがいいでしょう。走行中、なかに入れた荷物が動いてしまう場合は、ブランケットやマットなどを詰め物にしておくと、しっかり固定できます。

シートのうしろの三角スペースも活用

 荷物を置いたときに、セカンドシートの背もたれと荷物のあいだにできる三角スペース。ここもデッドスペースになりやすい場所です。

 細長いスペースになるので、ここには収束型のチェアやテーヴル、ランタンハンガーなど、長いものがピッタリと収まります。

荷物とクルマのあいだは柔らかいもので埋める

 ラゲッジルームは部屋のように壁面がフラットではないので、どうしても荷物と壁面のあいだに隙間が生まれてしまいます。この隙間もまた、デッドスペースとなるので有効に使いましょう。

 このスペースに収めるといいのは、シュラフやマット、ブランケットといった柔らかいもの。荷物が動いて、クルマや荷物に傷を付けるのを防いでくれます。とくに窓ガラスは傷を付けたくないので、隙間を埋めるようにしましょう。

セカンドシートの足元も有効活用

 荷物がラゲッジにどうしても収まらない。そんなときは、セカンドシートの足元に荷物を積んでしまいましょう。小さな子どもが座る際は、足元がデッドスペースになっています。ここにシュラフなどを置いておけば、子どもの足置きにもなります。ただし靴を脱がせておかないと、荷物を汚してしまうので気を付けましょう。 大人が座る場合には、なるべく足をおくスペースをなくさないように、中央寄りに置くようにします。そうすれば少々狭く感じるかもしれませんが、きちんと座ることができます。

 このようにクルマには、思った以上にデッドスペースが存在します。このムダな空間を見逃さないようにして、キャンプ用品を上手に積み込んで出かけましょう。

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