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【ル・マン24時間耐久レース2021】トヨタが堂々の4連覇! 小林可夢偉選手がついにル・マンを制す

レース前の降雨で波乱のスタート

 世界三大レースのひとつといわれる、ル・マン24時間レースが8月21日(土)~22日(日)にフランス、ル・マン市のサルト・サーキットで開催された。通常の6月の開催から8月に移行しての開催になったこの伝統の一戦。今シーズンからWEC(世界耐久選手権)で採用された新しいレギュレーションに合わせて登場したハイパーカー(LMH)がこのル・マン24時間でも初登場し、その記念すべき年となった。

 

TOYOTA GAZOO Racingがフロントロウを独占

 予選から速さを見せつけたのがこのハイパーカークラスに出場しているTOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRID。ポールポジションの7号車(M.コンウェイ/小林可夢偉/J-M.ロペス)、2番グリッドの8号車(S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレ)と、2台ともが好調でトヨタがフロントロウを独占した。

 レースは21日午後4時のスタートだったが、その前に行われたオープニングセレモニー中の降雨によって、路面が完全にウエットになったものの、スタート直前には雨が止むという、まさかの展開からスタート。フォーメーションラップが開始されると各車両が水煙を大きく上げながら走行を開始することとなった。

 

スタート直後にクラッシュが発生するも7号車は順調にレースをリード

 3周のフォーメーションラップの後、難しいコンディションからレースはスタートが切られた。だがその直後、そのフロントロウからスタートした8号車は、4番グリッドからスタートしたグリッケンハウス・レーシング(GLICKENHAUS RACING)の708号車に追突されてしまう。一方の7号車は順調にレースをリードしていく。

 最後尾からの追い上げを課せられた8号車は、その後も他車との接触やパンクなど不運が見舞うこととなってしまう。

 トップを行く7号車にもトラブルは発生するもののトップを譲ることなくレースは進行していき、再び2番手に浮上してきた8号車とともにレースを進めていく。そして最後の3周はランデブー走行で周回を重ね、現地時間午後4時、GR010 HYBRID は2台同時にチェッカーを受けた。

 7号車の周回数は371周であり、8号車は369周であったトヨタはこれで2018年の初優勝から4連覇を達成した。

 今回のル・マン24時間レースには、他にも4名の日本人ドライバーが参戦をした。イノベーティブカー・クラスに参戦したAssociation SRT41のハンドドライブ式のオレカ07ギブソン84号車(青木拓磨/N.ベイリー/M.ライエ)は、334周を走り切り総合32位でフィニッシュ。

 これに続いたのは333周を走り切ったD’Station Racingの777号車(星野 敏/藤井誠暢/A.ワトソン)のアストンマーティンVantage AMR(総合33位/LM GTE Amクラス6位)。

 カーガイのカラーリングを纏うKessel Racing57号車フェラーリ488 GTE Evo(木村武史/S.アンドリュース/M.イエンセン)は128周(9時間46分)、エンジントラブルでリタイアとなっている。

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