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意外にも「夏の延長線上」じゃなかった!「秋キャンプ」を楽しむ「コツ」って何?

紅葉の中のエモいキャンプ

最高のキャンプシーズン「秋キャンプ」で自然を愛でる

 厳しい冬、生命が芽生える春、太陽が燃え盛る夏、そして紅葉を愛でる美しき秋。日本は四季を持つ素晴らしい国であり、その季節に合わせたキャンプは独特の楽しさを持つ。ここでは、これからベストシーズンを迎える「秋キャンプ」に注目し、その魅力を満喫するための傾向と対策について考えてみたい。

夏キャンは過酷なだけ……快適キャンプは秋がオススメ!

 一般的には「キャンプ=夏」というイメージがあるようだが、それは長期の夏休みがあるための誤解であり、灼熱の太陽と熱帯夜に悩まされる夏はキャンプには不向きな季節なのだ。また、夏のキャンプ場では日焼けや熱中症対策とともに蚊や虻(アブ)などの防虫対策も必須となり、野外で活動するには厳しいシーズンでもある。本当にキャンプを楽しみたいのならベストシーズンは「秋」になる。 朝晩は冷え込むこともあるが、必要以上に暖を取る必要のない季節はテント泊を快適に過ごすことができるのだ。

日中は過ごしやすくも夜間は防寒対策が必須

 快適な秋キャンプだが、夏の延長線上として考えるのはNG。日中は快適な気温でも、半袖、短パンの軽装では朝晩の寒暖差に適応することは難しい。ショートパンツの下には吸湿性や速乾性に優れたレギンス(スパッツ)を履き、Tシャツの上には薄手のネルシャツやアノラックを用意するべし。

 また、テント泊の場合には快適使用温度に合わせた3シーズン用のシュラフを使用するか、夏用であればインナーシュラフやブランケットを持って行くことをオススメする。

気候の急変にも注意したい「秋キャン」では天候チェックも忘れずに!

 秋キャンプの候補地を選ぶのなら、やはり山や湖畔がロケーションとしてはベストな選択になる。湖面に映る紅葉は美しく、今風に言うのなら「エモイ」や「映える」こと間違いなし。ただし、ロケーション選びで注意してほしいのはキャンプ地の標高だ。

 同じ秋でも標高によって紅葉の進行が大きく違ってしまうため、事前に紅葉の情報を確認してから候補地を選ぶことが大切。また、秋は台風シーズンと重なることもあり、事前に週間天気予報をチェックし、台風や低気圧が近づいている場合には、無理に強行することなく中止や延期の決断をすること。 台風が過ぎた直後は土砂崩れや土石流などの災害から身を守るため、地盤の緩い斜面や崖などには近づかず、安全を第一に考えてキャンプを楽しむべし。

秋の味覚を地産地消するのも秋キャンプの醍醐味

 秋キャンプの醍醐味はロケーションの良さと「食」も重要な要素となる。夏のキャンプではBBQ(バーベキュー)で肉を焼くのが定番。だが、秋はサンマやキノコ、芋類、果物が美味しくなる季節。秋ならではの食材を使ったBBQを楽しむのがオススメだ。

 注意してほしいのはサンマや貝類は足が早い(腐りやすい)ので、持参するときにはしっかりと鮮度を保つように心掛けること。できることならキャンプ場に向かう途中、地元の食材を仕入れるのがベスト。秋はキノコの美味しい季節ではあるが、高度な知識がない場合には安易に「キノコ狩り」などを行わないこと。キノコは非常に危険な食材であり、プロが選別したキノコ以外は口にしないことが鉄則だ。

自然と共存するキャンプは動物などを刺激しない行動が大切

 紅葉が美しい秋は、山林を散策するのも楽しみのひとつ。常設の散歩道やハイキングコースなら問題はないが、獣道や険しい林道には絶対に立ち入らないこと。山深い森では冬に備えたクマやイノシシなどと遭遇する可能性もあるからだ。 また、秋はスズメバチが凶暴になる季節でもあり、羽音やカチカチという威嚇音を聞いた場合には刺激をしないようにゆっくりとその場所から離れること。手で追い払ったり、急に走って逃げるなど、スズメバチを刺激する行動は慎むべし。 最後に秋キャンプの注意点をひとつ。秋の日はつるべ落とし……と言われるように日没までの時間が短いこともあり、テントの設営や撤収などは日が暮れる前に余裕を持って行うこと。日が暮れてしまったときのことを考え、ランタンや懐中電灯などの照明器具を十分に用意しておくこともお忘れなく。

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