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HREタンドラ、プレイオフ第1ラウンドで早くも厳しい展開へ【2021NASCARトラックシリーズ第17戦】

7番手スタートで12位フィニッシュ

 アメリカでもっとも人気のあるカーレースであるストックカーシリーズである「NASCAR(ナスカー)」。その「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」という3大カテゴリーのうちのひとつ、トラックシリーズに長年挑戦を続けている「HATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)」は、ナスカー界で唯一の日本人オーナー服部茂章率いるチームだ。今季もトラックシリーズに参戦し、好調にシーズンを進めてきて、プレイオフに進出している。

 そのシーズン17戦にして、プレイオフ ラウンド・オブ10の2戦目の舞台となるのは、サウスカロライナ州ダーリントンにあるダーリントン・レースウェイだ。1周1.366マイル(2.186km)、第1・2コーナーと第3・4コーナーの曲率が異なり、バンク角もそれぞれ25度、23度ついているプログレッシブバンク(外側に行くほどバンク角がきつくなる)を採用したオーバルコースである。

 今回のレース「In It To Win It 200」も、フリー走行と予選は行われず、決勝レースのみを行うレースフォーマットに。決勝グリッドは前戦のレース結果からの抽選により、HREの「#16 IBARAKI TOYOPET TOYOTA TUNDRA」を駆るオースティン・ヒル選手は7番グリッドからスタートを切ることとなった。

第1ステージの結果は振るわず

 アメリカ東部時間9月5日(日)、午後1時30分にスタートした今回のレースは、第1ステージが45周目、第2ステージが90周目の各チェッカーの後、最終ステージ147周目のゴールを目指す。

 序盤からスピードが上がらず苦戦を強いられる16号車だったが、15周目に出されたこの日最初のイエローコーションでチームはピットインを指示し、マシンチェックと共にサスペンションに調整を加える。33番手でコースに戻り再スタートしたヒル選手は、ここで22位まで順位を上げて第1ステージのチェッカーを受ける。このステージブレイクのイエローコーションでマシンに大幅な調整を加え、16号車は17番手から第2ステージを迎えることになる。

 再スタートとともにアウト側から果敢に前車の攻略を試みるヒル選手だが、やはり思うようにスピードが上がらず15番手前後での周回が続く。チームは69周目に出されたイエローコーションで再び大幅なマシン調整を加えるために16号車をピットに戻す。ここで今までにない大幅な変更をマシンに加えたものの、ハンドリングの改善には繋がらず、15位で第2ステージのチェッカーを受ける。

 ここまでステージポイントを獲得できていないことから、チームは給油とタイヤ交換に加えスピードアップを目指して更なる大幅な変更をマシンに施し、16号車を送り出した。最終ステージを14番手でスタートした16号車は、マシンのハンドリングに改善の兆しが見え、着実にポジションを上げていく。

第2ステージは追い上げるが上位との差は埋められなかった

 しかし、後続のスピンで10周後にイエローコーションとなる。マシン改善の方向性を掴んだチームはここでさらなるマシンへの調整と温存していた新品タイヤへの交換のため、再度16号車をピットに呼び勝負をかける。レースは残り32周となり、ヒル選手はハンドリングが改善されたマシンと新品タイヤのアドバンテージを活かして追い上げを開始するが、上位との差は思うように詰まらず、12位まで順位を挽回してチェッカーを受けた。

 プレイオフ第1ラウンドは次戦のブリストル戦で10人から8人のドライバーに絞られるが、今回のレース結果によりヒル選手はランキング9位のドライバーに5ポイント差の8位で第1ラウンドの最終レースを迎えることとなった。シリーズチャンピオン奪回に向けて最初の大きな難関になる次戦は9月16日(木)、ブリストル・モーター・スピードウェイで開催されるシリーズ第18戦「UNOH 200 presented by Ohio Logistics(200周/106マイル)」となる。

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